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281 十騎壊滅

 ドレッドスパイクを纏ったステファノの猛攻!

 十兵衛が攻撃すればステファノを回復させ、自分のHPを奪われる!十兵衛は防御に徹する!

 「フレイム!」

 ステファノが火炎魔法を撃つ!

 十兵衛は間合いを取りながら躱す!

 「サンダー!」

 幾つもの雷が十兵衛に落ちる!

 十兵衛はサンダーには耐性があるのでそのまま受ける!

 手応えを感じたステファノが再びサンダーを撃つ!

 十兵衛はサンダーは苦手なふりをしてダメージを装う!

 

 ステファノのドレッドスパイクの効果が切れるが、トドメのサンダーを撃つ!

 十兵衛に雷が落ちる!

 十兵衛が、ガクッと膝をつく!

 ステファノが勝ち誇る!

 「まだ生きているようだな!降参するがいい!さもなくばもう一度サンダーを撃つ!」

 「こと‥‥わる‥‥」

 「ならば死ねい!サンダー!」

 雷が十兵衛に落ちると同時に一気に踏み込む!

 ステファノに一直線に胴斬りが極る!

 「な‥‥に‥」

 ステファノは回復も出来ないほどのダメージ!

 十兵衛の一撃が致命傷となりステファノは絶命した!

 

 ブリジットとホフマンが歓声を上げる!

 遂にブリッタ十騎は壊滅した!


 「十兵衛、あんたサンダーを何回も喰らってたけど平気なのかい!」ブリジットが聞く。

 「拙者の刀、三池典太に取り憑く聖獣、雷狐がいるのだが、その雷狐のせいで拙者の雷に対する耐性が上がっているらしい。だから雷が落ちても問題ないのでこざる」

 「じゃあ、やられたふりしてたって訳かい!そりゃ、ステファノのやつも調子に乗るって話だよ」

 

 

 ブリッタ十騎は壊滅したが、大陸十一虎将(たいりくイレブン)に対する指名手配はそのままであった。

 数ヶ月経ち、国境の壁が遂に完成した!

 さらに雷狐、土蛇が監督していた東部港建設並びに港町作りも完成に至る。

 北部の羊毛地域も輸出も好調な上に、羊をアピールしたグッズ販売が大ヒットしている。

 南部の穀倉地帯も自給自足は勿論、輸出分も増加の一途をたどり、マルワン経済は順調に右肩上がりである。

 

 そのうち、タンタラ領の非戦闘魔族が商売のため、マルワン領を訪れ、遂に魔族の店を構えることになる。

 これを機に魔族と人間との交流が加速していくこととなる。


 そして、タンタラ領をタンタラ魔族国と改める。

 マルワン領も公式に国を宣言し、テレスが初代国王となり、国名をマルワンテレス王国とした。

 

 





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