表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
166/310

166 典韋 対 華雄 2

 ギリギリ届かない間合い!

 触れれば即打撃戦になるであろう空気!

 ジリジリ近づき、間合いに触れる!

 ガツッという硬い音がした!

 お互いの右フックが同時に放たれた音だ!

 二人とも仰け反りながら、再び右フックを同時に撃つ!

 ゴキンと硬い音がした!

 硬い拳が顔面の骨に当たる音だ!

 

 こうなれば意地比べとばかりに三たび行く!

 典韋は顎に照準を変える!アッパーだ!

 一瞬、華雄の右が顔面を掴む!

 直後にアッパーが入るが、顔面への握力で半分の威力しか出なかった!

 

 アイアン・クロー……

 代表的な使い手はフリッツ・フォン・エリックである。

 193cmの身長に120kgの体重という巨漢レスラー。特筆すべきはその手である。

 手のスパンはなんと32cm!

 一般的なフライパンの直径が32cmなので、その大きさが容易に想像出来る!

 そして握力なのだが、130kgと言われているのだが、手が大きすぎる為に正確な数字はそれ以上だと思われる!

 息子のケビン・フォン・エリックが160kgを記録しており、親父には敵わないと証言しているのだ!

 推定200kgではないかというのが通説である!

 

 そのエリックの戦いは圧勝か反則負けが多く、エリックに完勝したレスラーは一人もいない!

 まさに悪魔が与えた右手!

 

 その右手が華雄にも宿る!

 万力の如くギリギリと典韋の頭蓋骨を破壊に掛かる!

 華雄が腕を伸ばして力を込める!

 

 典韋はこの状態だとストレートも届かない!

 蹴りも威力を殺されてしまう!

 「これぞ悪魔の万力!」

 典韋が反撃に出る!

 華雄の肘間接にアッパーを撃つ!

 「があっ!」

 思わぬ方向からの一撃に華雄も声が出るが、万力は離さない!

 もう一撃アッパーを放つ!

 華雄の太い腕でも折れそうな破壊力!

 仕方なく華雄が万力を解除する!


 典韋の頭部やこめかみに窪みが出来る!

 解除されても激痛が残る!

 一方、華雄もたった二発のアッパーが効いたらしく、肘を擦っている!

 「万力が嵌まれば離すことはないのだが、馬鹿力め」

 「馬鹿力はお主だ。窪みが出来て気持ち悪いわ」

 本音は二人とも激痛を隠している!

 






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ