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146 格闘大会ルール

 開催日当日。

 十兵衛たちは大会ぎ行われるコロセウムに到着した。闘技場には参加する戦士がずらりと並んでいる。30人ほどのエントリーと聞いていたがそれ以上は明らかにいる。前日、一か八かやってみようという駆け込みエントリーがあったようだ。

 大会スポンサーは巷で鉱山王と呼ばれているアレグリア・サンドロス。三年前に掘り続けた鉱山からミスリルが採れたのがきっかけだという。

 刺激を求める観客はコロセウムを埋め尽くし、大型ビジョンがいくつも設置され、戦闘状況を大きく見ることが出来る。

 

 参加者は85人と発表された。

 ・この者たちは転送された先の迷宮で戦う。

 ・基本、出会った時点でバトルとなる。

 ・負ければ即失格。

 ・転移されると即スタートとなり、三時間以内に戦闘しなかった者は失格となり、場外に飛ばされる。

 ・武器の使用は禁止だが魔法は使って良い。

 ・防具も盾以外は装備しても良い。

 ・迷宮には部屋がいくつか有り、部屋での戦闘に勝つと食事が与えられる。

 ・部屋での決着後、勝者は迷宮のどこかに再転送され、敗者は場外へ飛ばされる。

 ・基本、一対一で戦い、その後合流する者が現れた場合、静観もしくは立ち去る事。

 ・共闘は出来ない。

 ・占有行動と見なされた場合、両者とも失格。

  ・例えば、対戦相手と示し合わせ、時間稼ぎに使う行為。

 

 といったルールが設けられた。

 

 間もなく迷宮へ転送される。

 十兵衛は目を閉じて無の境地に入る。

 ジュリーはイケメンがいないか探している。

 ダンゾウは情報が欲しいと一人一人見ている。そのダンゾウが見た中に、土蛇が酒場でこてんぱんにしたチンピラがいた。

 ふっ、たしかポローニャといったか……

 しかし、ケンカ自慢といった風情が多いな……

 中にはあの典韋のような豪傑もいるようだ……

 さて、どうなるか……

 

 参加者の立つ地面に魔方陣が現れる!

 一人一人転送されていく……

 ジュリーが転送された……

 む、あの男……

 某も転送か、あの男たしか……

 

 十兵衛も転送され、全員が迷宮に飛ばされた。

 





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