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013 白騎士団 カルロスとロビン

 「恥ずかしながら、関係はあります」

 「では、やつらも騎士団でござるか」

 ロビンは、手を激しく振りながら「いやいや!あいつらはチンピラみたいなもので」

 ロビンは説明する。「実は騎士団は団長ガルシア率いる青騎士団と、副団長カルロス率いる白騎士団に分かれていまして、現在機能しているのは白騎士団だけなのです」

 「それはまた何故でござる」

 「一度、副団長カルロスと会っていただけませんか?そこでわかっていることをお話しします!」

 

 十兵衛はロビンに案内され、白騎士団本部へ向かった。

 ザロス王国の城下町を北に進むと、高い城壁が目の前に広がる。門が3つあり、真ん中は王族と貴族が通る玄武門。右は青騎士団が通る青竜門。左は白騎士団が通る白虎門。

 「ちなみに城下町の南の門は朱雀門だ」

 二人は白虎門をくぐり、白騎士団本部へ入る。

 城下町と違い、区画整理をされた綺麗な街並みが最北端の王城まで続いている。

 家というより豪邸が規律正しく並んだ景色は圧巻である。

 その豪邸の門には各上流貴族の家紋というべき、鷲やツパメ、虎や蛇などの紋章が掲げてある。

 

 「カルロス様!ロビン入ります!」

 部屋の奥に、質素だが荘厳なテーブルがある。その横にカルロスはいた。

 ロビンより、ひとまわり小さい体格。金髪の髪型はロビンと同じく尖っている。いや、ロビンがカルロスをリスペクトして真似ているのだ。

 「副団長のカルロスだ。この国のため、よろしく頼む!」

 と十兵衛に握手してきた!熱血タイプらしい。

 十兵衛は促され、自己紹介した。

 カルロスは二人に座るように指示すると現状を語りだした。

 「今、王族がピンチなのが原因なのだが、王子がいないのだ。正確には、いるのだが……その、修行の旅に出ておられる」

 続けて「時期的にいつ王が引退してもおかしくないのだが、それに取って代わろうとする貴族がいるのだ」

 さらに「その貴族は誰なのか、証拠がないので口外できないのだが、目星はついている」

 十兵衛はズバリ尋ねた。

 カルロスは一度目を閉じて、くわっと開いた。「ルーチン公爵だ!」

 「ふむ、だがしかし、国の大事を先ほど会ったばかりの拙者に話してよいのでござるか?」

 「構わない!ロビンは正義バカだが、人を見る目はある!特に人の善悪を見極める目だ!そのロビンがそなたを連れてきた!悪いひとなわけがない!」

 


 

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