メイドたちの噂話 その5
一日五回更新で、完結までいきます。よろしくお願いいたします。
これは一回目。
明日の蒸気機関車の試乗会、行ってみない!?
……どうせ乗れないだろって、まあそうなんだけど。
招待されたひとだけが参加できる、特別な催し物ですもの。
学園都市から隣町まで、試験を兼ねて毎日運行されるそうだし、そのうち庶民も乗れるようになるでしょう。
とはいえ……見に行くだけでも、いいじゃない?
せっかくですし。
ええ、ここ二週間は大した事件もなくて、話題が乏しいものね。
二週間前が、大事件過ぎた、というのもあるけれど。
学園内でルイスさまとアルティさまを狙った暗殺未遂。
下手人はマドレーヌ公爵夫妻だったというのも驚きだけれど、マグダレーナさまの自殺によって、実はおふたりの命が守られただなんてね。
アルティさまもルイスさまも、ご無事でなによりだわ。
それと……マグダレーナさまは、やっぱり私たちの敬愛するマグダレーナさまであったのね。
いなくなってしまったのはとても悲しいけれど……あの方のお世話ができたことを、とても誇らしく思うわ。
……そういえば、アルティさまが新しくひとを雇ったそうね。
東端京から呼び寄せたんだって。
シュエリーさんが護衛担当だから、今度はマナーに詳しいかただそうよ。
そのかた、今日から月寮に入る予定なのよね。
仲良くできるといいのだけれど……いえ、アルティさまがわざわざ呼び寄せるくらいだもの。
きっと、性格のいいかたよ!
歓迎の食事を用意しておきましょう!
……私が食べたいだけだろうって?
そうよ。悪い?
Q.あれ? そんなに早く……?
A.シーッ。まだ気づいてないフリしといて!
おもブ!




