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メイドたちの噂話 その4



 ……ねえ、あなたも感じるわよね。

 マグダレーナさまとアルティさまのふたりよ。

 最近、ぎくしゃくしているというか……会話も少ないし、どこかよそよそしくて。

 わたし、見ていられないわ。

 うん、やっぱりルイスさまとの婚約が解消されたから……いいえ、破棄されたからよね。

 一方的な解消だもの、破棄と一緒よ。

 ふつうなら、王族とはいえ失礼すぎるけれど、ルイスさまはアルティさまに恋焦がれて婚約を破棄したわけだから、王家としても渡りに船よね。

 大渦国イェケ・シャルク・ウルスの姫だもの。

 王家は目の上のたんこぶになりつつある戦争主義者、軍閥家系のマドレーヌ家の権力を削いで、平和への道を確固たるものにしたいのよ。


 ……まあ、そうよね。

 マドレーヌ家が暴発する可能性は、高いでしょうね。

 過激派で、しかも……根っからの差別主義者だもの。

 貴族以外はひとに(あら)ず――って時代から、ずっと続いている古い家系。

 ほら、いまの当主は「西方国家連合の他国から新しい血を取り入れて来た王家よりも、自分たちのほうが純血だ」なんて自称しているし。

 いやらしいプライドよね。

 そういう家だから、なにかしらやるんじゃないかしら。

 開戦を求めて王家に提言とか、派閥を使った裏工作とか……あるいは、開戦理由を無理やり作り出すとか。

 え? どうやって作り出すか、ですって?

 それは……わかんないけど。


 ともかく、マグダレーナさまがかわいそうよね。

 とつぜんの婚約破棄だもの。

 思うところがあったんでしょう。

 怒りや悲しみの矛先がアルティさまに向いてしまうのも、仕方がないとは思うけれど。

 でも、アルティさまも、なにも悪くはないのよ。

 だれが悪いかと言われたら、マグダレーナさまが生まれる前にあんな婚約を押し通したマドレーヌ家で……。

 そう考えると、やっぱりマグダレーナさまがさっぱりと身を引くべき――ごめんなさい。

 うん、メイドとして、出過ぎた言葉だったわ。

 だけど、ほんとうに……いちばん幸せな結末って、それじゃない?

 申し訳ないけれど、マグダレーナさまが少しだけ不幸になれば、ほかのみんなは幸せになるわけだし。




Q.え……?

A.……(ニコッ)


おもブ!


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