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闖入

 その後、騎士団長は団員の手によってどこかへ運ばれていった。


「【ウォーターライフ】もかけたしすぐ良くなるだろう。 ユメ、ありがとう! とってもたすかったよ!! ……あれ? ユメ?」


『主、どうしたのじゃ?』


「いや、ユメに話しかけたんだけど返事がなくて…。」


『ほう、それは心配じゃのぉ、 鑑定自体は使えるのかの?』


 そうだな、何か分かるかも知れないし自分に使ってみるか。


「やってみるよ。 【鑑定】!!」


 おっ?


 何時ものようにウィンドウが開いた、一応使えるみたいだけど……ん?


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 ーソラー


 種族:ファンシープライオマイマイ


 ※【鑑定】のレベルが上限に達したため自動進化を実行中。

[完了まで02:53]


 以下表示不可


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


『何かわかったかの?』


「ん? あぁ、 ユメが進化してる… みたい。 残り時間みたいなのがカウントダウンされてるからそれが終わったら復活するかも……」


『ほう。 なるほどの、昔聞いたことがあるのじゃ、 とある武の達人がある日突然戦いに勝てなくなったと、 そして数日が過ぎそれを受け入れられなかったその者は無謀な戦いの中で深手を負ってしまうのじゃ、 それでも善戦し彼の者は最後に以前の自分をも容易く上回る力を発揮し、その戦いを勝利に導いたとな、 しかし傷が深くそれから間もなくこの世を去ったのじゃが、もしかしたら今主に起きている物と近い事やも知れぬな。』


 心配だけど出来ることがない、待つ事しか出来ないか。



 カンーカンカンカン!!


 突如何か鐘のような物が不規則に叩き鳴らされる音が響き渡る。


『おや、何かあったようじゃな。』


 残っていた近衛騎士団員の声に耳を傾ける。


「くっ、このパターンは魔物か!! 団長がこんな時にっ!! 行くぞ皆!! 団長が戻るまで絶対に死守するぞっ!! 続けっ!!!」


 うわぁ、その()()()()作ったの俺じゃーん。

 責任感じるー、 団長が出ないとヤバい奴なら代わりに俺が倒すか、 ミュスカの生まれ育った国でもあるし、皆優しいしな。

 やるか!


「ルケ! 俺は今から皆について魔物の様子を見に行くけどルケはミュスカの所に行ってくれるか? 現状が良く分からないから念のためだけどね! もし何かあったらさっきの破裂する玉をならしてくれたら駆けつけるから! よろしくね!」


『心得た!! 主、気を付けられよ!!』


「ルケも!!」



 ルケと分かれ先程団員を纏めていた人に追い付き肩に飛び乗る。


「そら様!! 一緒に来てくださるのですか? 助かります!! 私は近衛騎士団副長、 ガメイです!! よろしくお願い致します!!」


「キュ!」



 少し行くと戦闘音が聞こえてきた。


 カーンっ! キーンっ!


 これは金属音か? でも金属同士がぶつかり合うような音だな。


「急ぐぞ!! 続けぇ!!!」


 霧でうっすらとだけど見えた!!



「あれは… まさか… メガマンティス!? バカなこの辺に生息する魔物では無いぞ!?」


 へー、なんか分からないけど凄いでっかいカマキリみたいなのが二匹いるけど言うほど強そうじゃないな。

 最初に戦ってた人達も怪我はしてるけどそこまでの大怪我でも無いし、この人数の助けが入ればそれだけで勝負は着きそうか。


 ならば俺のやることは多くはないか。

 取り敢えず【ウォーターライフ】っと。


「こ、これは!? 傷が治って行くぞ!? 援軍も来た!!」


 怪我人を治してやればあーら不思議あっというまに形勢逆転…ってね♪


 ここは俺が手を出さない方がいいな。

 それはチャンスを奪う事に他ならない、 俺と騎士団長の戦いを見て感化された人も少なく無いように見えたしここは副長に任せちゃおっかな。

 強くなりたまえよ若者よ!! あ、俺わりと生まれたてだったわ。


「そら様、治癒、ありがとうございます! 皆待たせた! 各個撃破せよっ! エルフの国は我らが護るぞっ!!」


「「「「「「 応!! 」」」」」」


 邪魔にならないように肩から降りよっと。

 さってと、この二匹はお任せなんだけど、さっき副長がこの辺の魔物じゃないって言ってたし、なにかしらの問題が発生してる可能性が有るよね。


 霧で見えないかもだけど上空から見てみよっかな。


【念動力】!


 ぐんぐん高度が上がり霧を突き抜けた。


「こっ…これは!!」


 霧の中で何かが起きている! そう、つまり…





「なんも見えない。」



 パンっ!!


 今のはルケの! 何かあったのか!?

 戻らなきゃ!!


 ここの戦いは大丈夫なはず!! 一応副長に声をかけていこう!!


 キーン! カンっ!!


「キュッキュー!!」


「そら様!! こちらは我らが何としても死守しますっ!! 先程の破裂音、私にも聴こえました!! 何かあったのでしょう、そちらをお任せしても!?」


 この人も有能だなぁ、話が早くて助かるよ!!


 見るとまた少し怪我人が出ている、そして武器がぼろぼろになってしまっている。

 これがこの国の弱点ってのは本当みたいだな。


 よし、今皆が使ってる武器の種類は……


「【万物創造】―ミスリル武器一式―!!」


 十二の小さな魔方陣が各々エルフの上に展開し、翡翠の光と共に武器を産み出す。


 突然現れた魔方陣と武器に面食らった者も多くいたが、副長が此方へ視線を向け男らしくニカっと笑った。


「皆!! そら様からのお言葉だっ!! 良く聞け!! あんなカマキリ、団長なら一撃だぞっ!! 何をやっている!! 気合いを入れ直せ!! 武器の性能が悪い!? じゃあもう言い訳は聞かない!! 目の前の武器を取れ!! この国を護るのは誰だ!! 俺じゃない!! お前らだろっ!! お前らはなんだっ!!」


「「「「「「「ロンケドーネ近衛騎士団!!」」」」」」」




 …………………




 言ってないからねぇっ!!!

 勝手になにしてくれてるのっ!?

 皆も気づこっ!! 俺、キューキューしかいえないからねっ!!

 あっ、逆? 逆にわざとなパトゥーン?



 もう、そこまでやって負けたらぶっ飛ばすから覚えててよね!!

 全員で勝って帰ってこいっ!!



「【ウォーターライフ】!!」


 先に戻ってるぞ!! がんばれ!!!


〈こんにちわ♪ ユメだよぉ!! いまルマはしごとがいそがしいらしくていちにちいちわしかかけないんだってさ!! ますたぁよりかたつむりみたいだね♪〉


ぐふぅっ!!

刺さるよぉ・・・


かたつむりくらいのろまですが、1日1話は死守致します!!


いつも読んで頂いてありがとうございます(*^^*)


瓦落落 ルマ

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