蒼炎の者
なんでミュスカの言葉が解るか…… か。
そう言われてみれば何でだろう。
首を傾げる。
〈ますたぁ! ユメがミュスカのはへんかんしてるの! おはなしたいとおもって♪〉
本当にこの子はできた子だよぉ。
「とっても助かってるよユメ、ありがとう!」
〈えっへん♪〉
「そっか、分からないかぁ、あっ、気にしないでね! ちょっと疑問に思っただけだから」
それから暫くミュスカの肩に揺られているとユメから声がかかった。
〈ますたぁ! すてーたすかわってるからみたほうがいいかもー!〉
「オッケー、じゃあよろしくユメ!」
〈おっけーい♪〉
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーソラー
種族:ファンシープライオマイマイ
レアリティ:S++
Lv :36/40
HP :6358/6358
回復量:5(秒)
MP :7985/7985
回復量:6(秒)
攻撃力:4253
防御力:4536
魔法力:6325
素早さ:1896
階位:C+
魔法:
【☆万物創造】 【エアキューブ】 【ウィンドカッター】
【板挟み】 【念動力】 【ウォーターライフ】
【瞬消】 【影翳り】 【炎纏い】
通常スキル:
【鑑定ーユメーLv.9】 【投げ槍Lv.9】
【毒独Lv.1】 【転がるLv.4】 【悪食Lv.6】
【斬鋼爪Lv.3】 【万総鋼Lv.3】 【剛力Lv.4】
【自動回避Lv.5】【我操糸Lv.3】
【堅固Lv.3】 【飛翔(使用不可)】
【隠密Lv.5】 【暗視Lv.3】 【付与術師Lv.3】
称号スキル:
【頂点を目指す者Lv.3】 【無慈悲なる殺戮者Lv.6】
【五秒の悪夢を体現せし者Lv.2】
【未来の担い手Lv.3】 【大物食らいLv.2】
【☆同胞を内包せし者Lv.―】
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
おーー!!
レベルがどーん!! 格上過ぎてハツカのステータス鑑定はしなかったけど、かなーり高レベル高ステータスだったなこれは!! 上がり幅が大きすぎる!!
あと階位も+になってるな!!
後はユメが言ってた統合で【武具創造】と【記憶創造】が新しく【万物創造】になってる。
後は称号スキルか… 【同胞を内包せし者】ね。
「ユメ、新しい☆付の二つの詳細教えてもらえる?」
〈はいはーい! ついかひょーじおんっ♪〉
【万物創造】
"万物流転―有りとあらゆる物を創造し時を司る"
うわぁ。
なんか分からないけど凄そう… 使いながら色々確かめなくちゃいけないやつだなー。
次はっと。
【同胞を内包せし者】
"転生者が転生者を取り込み、未来値を我が物とする"
これは…どう捉えるべきか、ハツカを食べた事で生えたスキルで間違いないだろうけど、未来値ね……。
ハツカは本来の転生者として手に入れるはずだった物の殆どを貰わずに生きて来た。
【鑑定】がその最たる物になるのかな。
あとは称号スキルなんかもそうなんじゃないかと俺は思う、だってヴィオニエが称号スキルに介入してきた実例があるしね。
つまり称号スキルは転生者それぞれがある行動を取ると与えられる物と考える事が出来るんじゃないかな。
そしてそれは一人一人に振り分けられてる可能性がある。
例えば俺が幼女を可愛がっても何も言われないけど、ハツカが可愛がったらロリコンの悪評が立つ。
そんな感じだな… まぁ、わかんないけどね。
で、未来値の話しに戻るけど、これはたぶん期待値も含めた伸び代の事だと思う。
本来ハツカが得るはずだった称号やレベルの上限、進化の可能性なんかも引き継いだんじゃないかな。
試してみよっかな。
ハツカは転生してから幼女と接点がなかっただろうけど俺にはユメがいる。
生まれたてだし幼女と言えない事もないだろう。
よし。
「いつもユメには助けられてばっかりだなぁ! めちゃくちゃ可愛くていいこだ!!」
〈へへーありがとー♪ あっ、なんかふえたよ!〉
「みせてくれる?」
〈ほい♪〉
称号スキル:
【幼女博愛者】
幼女と仲良くなれる。
ね。
そう言うことだ。
〈わーい! ますたぁとなかよしー♪〉
そんなこんなでステータスを確認していると、不意に強い気配を感じた。
「何かいる?」
「いるな」
「警戒しておこ…」
ガサガサ
!!
少し先の茂みからゆっくりと姿を現わしたのは、遺跡には入る前に出会ったリボッラライガーとよく似た魔物だった、決定的に違うのはその鬣。
オレンジがかった筋肉質な身体はより逞しさを増し、揺らめく蒼炎のような鬣はそれだけで敵を骨も残さず燃やし尽くしでしまいそうだ。
「凄く強そうな魔物だけど今のところ敵意は感じないね、刺激しないようにしよう。」
「そうだね。」
少し様子を見よう。
その魔物はこちらにまたゆっくりと歩みを進めてくる。
そして…
『見つけた』
いきなり話しかけてきて、見つけたって言われてもこっちは初めましてだよなぁ。
「君はだれかな?」
『我はリボッラライガーを束ねるもの。』
「へー、格好いい鬣だね! よろしく、でいいかな? それとも戦いに来たの?」
『いや、戦う意思はない。 ただ最近我の群れの序列二位が帰って来なくてな、 恐らく誰かに殺されたのだと思うのだが… 心当たりでもないかと思ったのだが』
「あー、ごめんそれ俺かも…」
『ほう。 その小さな身体でか? あの馬鹿も我の足元にも及ばんが其なりの強さを持っていた筈だがな… どれ、その力見せてみてはくれぬか?』
「あー、まぁいいけどちょっと待ってくれる?」
力を見せろって言われてもなぁ… どうしようかな。
木を敵に見立ててみよっかな。
あっでも悪行になるかな?
「ユメさんやーい! その辺の木を破壊したらレベル下がったりするかな?」
〈だいじょーぶだよぉ! このへんはきがこみすぎてるからかんばつしちゃおー! ばっきばき♪〉
そう言うことなら…。
【万物創造】! ―夢想― 恋矢!!
ズガガガガガガーーンッ!!
おお? いつもの感覚で放ったのに威力が増してるな!!
何本も木を抉りとったのに岩にも大きな穴がぽっかり空いてるや。
次は【斬鋼爪】!!
すっぱり切れた木を目掛けて…
【板挟み】!!
木の両サイドからせり上がった岩盤が木をグシャっと押し潰す。
こっちも何時もより発動からの早さが増した気がするな。
まえはバーン! だったのがバンっ!!になった。
『ほう… これ程とは。』
技を軽く見せてやるとリボッラライガーの親玉はどこか神妙な面持ちでこう切り出してきた。
『我の… いや、我らの主になってはくれぬだろうか?』




