干物と決意と握り飯
本日三話目になりますーー。
遅くなりまして申し訳ありません(^_^;)
ちょっと休日出社してました。
だって俺は……
【未来の担い手】なんだから!!
スキルの効果で未来を垣間見た。
くそ、心にくるんだよなこのスキル。
斬られる前に目を閉じたり開いたりしてたのは奴が現れるまでのタイミングを測る為だったんだ。
俺は瞑っていた目をあける。
ミュスカと目が合う。
大丈夫だから、そんな顔すんなよ。
…今っ!!
「バイバァイ【鏡閃】」
【武具創造】! ―鋼糸―! 【念動力】! 飛べ!!
数瞬前まで俺がいた空間に二人の剣閃が走るのを俯瞰で見て確信する。
前から来た奴は右手で、後ろから来た奴は左手で、そして鏡写しのような全く同じ剣閃と見上げるタイミング。
【鏡閃】、そういう魔法だと思ってたよ。
「あら、よく避けたわねぇ、でもまた上からの攻撃がくるのかしらぁ? 無駄な事を、 当たりはしないわよぉ!」
【炎纏い】!!
カタツムリの殻が眩い炎を纏い辺りを明るく照らす。
【武具創造】! ―夢想―恋矢二本!!
狙うは踏み込んだままの足!! だがまだ発射しないで滞空させておく。
「あら。 何? 燃えちゃってるの? 意味あるのかしら、それ。 どうせ本命はそっちの鎗でしょ? 本当に芸のない…」
【我操糸】!!
「え? なにっ!? 動かなっ!」
無駄だ。踏み込んだ足は雁字搦めだよ。
「【シャドームーブ】!! 発動しない!? なんでっ!!」
「当たり前だろ。 直上からの光は足元の僅かな影しか残さない。 逃げ場なんてもうないよ。」
「ご、ごめんなさい! やめてちょうだい!! 私が悪かっ…」
「恋矢!!」
お前の敗因は余裕と焦り。
この相反する二つだよ。
「ぎゃぁーー足がぁ!!」
「避けられた時点で魔法を解除しておくべきだったな。 お別れだ、 来世があるなら女になれるといいな。 バイバイ」
「【板挟み】」
「いやぁっ、やめてちょうだっ…」
グシャ。
〈ますたぁもえててかっこいい!! れべるもたくさんあがった!! すきるとまほうもいただきましょう♪〉
「あ、忘れてた。 いやぁ疲れたわー、 ちゃちゃっと食べてミュスカに撫でてもらお。」
【板挟み】【炎纏い】解除っと。
ありゃ、当たり前だけど一人にもどってるや、ぺちゃんこになってなんかあれに似てるな。
干物。
あ、いいこと思い付いた! 【炎纏い】!!
これでちょっと炙ってみよう!!
………………
…………
……
…
香ばしくて良い匂いだ、うまそう。
では、実食!!
「いただきまーす!! あーーーむっ……むっ、むっ…むつ」
「ムツぅーーー!! しかも黒いから黒ムツの干物の炙りだぁ!! 口のなかに広がる芳醇な旨味、そして仄かに感じるあまみ、確りと脂が乗りつつも身のほぐれは良くほろっと口のなかでほぐれる。 これは旨い!! めちゃくちゃ旨い!!」
〈まほうもすきるもげっとだぜ♪〉
「おいしーーい!!」
ん、何か視線を感じるなぁ。
「じー」
あっ…
「じーー」
「ねぇ、そら? お楽しみの所悪いんだけどそろそろ出してくれるかな。」
あ、怒ってるよ?
物凄く怒ってらっしゃるよ?
紫陽花の柄に手をかけておられますよ?
土下座しなきゃっ!!
へこへこっ
あっヴィオニエにも!!
へこへこっ
〈そうぞーしゅさまがそんなにへこへこしてはつじょーき? っていってるよー!わらってた♪〉
「ヴィオニエ、今そんな場合じゃ…」
「そら、私、足手まといかな…… お荷物なのかな……たしかに今の敵の強さは今の私じゃどう足掻いても勝てなかったかもしれない。 でもねそら、私は強くならなきゃ… もう待たせないって、心に誓いを立てたのに。 なのにまた籠の中で見てる事しか出来なかった… 悔しい。 悔しいよ!! そして今、私はそらに八つ当たりしてる。 バカみたい、情けない、みっともない。 だからねそら、これからは仲間だけどライバルにしてほしいの。 守られてばっかりは嫌。 私も守りたい、ソラ君は頼れって言った、でもそれじゃダメなんだよ。 寄りかかるのはもうやめる。 だからね、そら。 一緒に行ってくれないかな、 渦の頂点に。」
あぁ、そんな事考えてたのか。
俺も守る守るって、 ミュスカは子供じゃないんだ。
当たり前だよね、俺の憧れた部長がそんなに弱い訳がない。
守ってるつもりで勝てる敵ばかりと戦わせてきた。
そんなの大きなお世話だよな。
俺一人じゃ勝てない敵にあったらどうする。
そんな敵がただで逃がしてくれるのか?
いや無理だ、じゃあどうする?
ミュスカをおいて殻の渦どころかしっぽ巻いてにげるのか?
馬鹿馬鹿しい。
勝てる勝てないじゃない、勝つんだ! そう二人で!!
守りきれない? ふざけるな。
なら強くなれよ。
強くあれよ!
諦めるのか?
なら初めからやるなよ。
全部背負う?
背負えてないじゃん。
自分の殻だけ背負ってんじゃねーよ。
情けない。
情けないのは俺の方だった。
強くなろう。
これからは二人で背中を預けて登って行こう。
渦の頂点へ!! 俺の最愛のライバルと共に!!
「ミュスカ!! 一緒に行こう!! 余裕でテッペン取って握り飯でも食ってやろうぜ!! 二人ならできる!! そう信じてる。」
気持ちが伝わったかなミュスカにも笑顔が戻る。
〈ますたぁ! ずるい! ふたりじゃないよ!!〉
〈そうですソラ様、私達も共に参ります。〉
「おおっ!! そうだな四人なら敵なしだな!!」
「そら、言ってなかったね、守ってくれてありがとね。」
ミュスカに抱き抱えられて頭を撫でられる。
疲れていたのだろう、 すーっと瞼が落ちる。
「本当にありがとう。 お疲れ様、今は休んで。」
こんにちわ瓦落落 ルマでごさりまする。
お楽しみ頂けたでしょうか? 何分人生において文字を書くということをしてこなかった人間ですので文章構成力、語彙力、ストーリー展開、テンポ、その他諸々拙い作品ではございますが、今後も楽しい作品にしていこうと努力して参る所存でございます、宜しくお願い致します。
又、書き貯め等はしておらず、一話辺りの文章量が少なくて申し訳ない限りなのですが、
仕事の休憩中と通勤時、後は寝る前と起き抜けに書いてますので定時の投稿も今のところ出来ておらず何度か足を運んで頂いてる方もおられるかとは存じますが何卒ご勘弁頂けると幸いです。
最低一日一話は投稿しますので数日おきくらいでちょこちょこチェックしていただくのが宜しいかと思います♪




