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影の者

「ミュスカっ!!!」



「わっ、ビックリした! そら、どうしたの?」


 え…… これは……


 っ!!


【エアキューブ】!!


 ギンっ!!


「きゃ!! なに!?」


 やっぱり!! さっきのは【未来の担い手】が自動発動して見せた少し先の未来の映像だったんだ!!

 ミュスカにも適用されて良かった!



 危なかった… 気付くのが少し遅れたらさっきのが現実になっていたってことか……

 鼓動が早い。

 まだバクバクいってる。

 ミュスカを失いかけた恐怖からくる動悸が治まらない。


 ふざけやがって、ミュスカに手を出した事を後悔させてやる… 絶対に殺す!


 しかし敵の姿も無ければ気配も感じない。

 先程の一撃から直ぐに振り返ったが、そこに敵の姿は無かった。


 ギンっ!!


 ビギっ。


 まただ。

 いきなり死角から襲ってくる、 しかもエアキューブに亀裂が入った、 攻撃力もかなり高い! 念のため重ね掛けしとこう。


【エアキューブ】!


 ギンっ!


 パキンっ!


 クソっ! デフォルトの【エアキューブ】が破られた! 耐えられるのは二発。

 三発目でやぶられるのかっ。

 いつまでも袋の鼠をやっている訳にはいかない!

 どうにか対策を立てなくちゃ。


「そらが助けてくれてるんだね、ごめん、ありがとう…」


 どうする… 姿が見えない敵、死角からの攻撃、感じない気配。


 ギンっ!


 くっ! また後ろかっ!!

 死角からチマチマと…… 死角…


 無くせばいいじゃん!!


【転がる】! 停止版!!

「ユメ!! 次の攻撃で鑑定するよ! 準備しといて!!」


 〈いつでもばっちこーい!!〉


 全方位に神経を張り巡らす感覚…


 集中





 ギンっ!

 っ!【鑑定】!!


「ユメ! とらえた?」


 〈はいさい!! だすね!〉


 一応保険で【エアキューブ】【エアキューブ】


「たのむ!」


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 ーno nameー

 種族:シャドーキリング

 レアリティ:B+


 Lv :42/80


 HP :1980/1980

 MP :4926/5264


 攻撃力:2853


 防御力:823


 魔法力:2532


 素早さ:2869


 階位:C+



 魔法:


【シャドームーブ】 【エアスライド】 【影翳り】


【瞬消】 【鏡閃】



 通常スキル:


【隠密Lv.7】 【暗 ……… 以下レジスト


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 強い… 名前も出てないし。

 しかもユメの【鑑定Lv.9】でも後半がレジストされるのか!

 スキルは何を持ってるか殆どわからないな。

 幸いなのはHPと防御力が低い事だな、攻撃が当たりさえすれば倒せる敵なはずだ。


 だけど、はえー。

 MPもほぼ減ってないし、 これはミュスカを守りながら倒すのは難しいか。



「キュキュキュキ!」


「任せてって、そら? 一人で戦うの? 私も戦えるよ!!」


 俺は首をふった。

 頭に背中から斬られた映像がフラッシュバックする。


 ダメだ、今のミュスカの防御力じゃ一撃で全て持っていかれる。

 戦わせる訳にはいかない。

 俺でも急所を突かれれば二発と持たないかもしれない。

 危険すぎる。


 大きめ【エアキューブ】を一番外側に発動。

 内側のを解除、 ミュスカの周りにだけMP多めの【エアキューブ】【エアキューブ】【エアキューブ】


「私… またそらに頼りっきり… 悔しい。」


 やきもきするよな。

 分かるよ、でもここはまかせろ!!


 絶対に守る!!



 外側の【エアキューブ】を解除。

 正直に言えば勝算がある訳じゃない、 ()()()な策もない……


 さっきから攻撃が止んでいる、恐らく鑑定を受けたことに気づきているんだろう。

 隙を見せた瞬間に必殺の刃が俺に届くだろう。



 だから俺は……




「寝る。」


 …………

 ………

 ……


「あれ? なんで襲ってこないの。 警戒しちゃった? 何だ、ただの根暗ビビり引きこもり野郎か? はっはー」


 ………



 くそ、失敗だ。

 俺が話してるのは魔物の言葉らしいから通じてると思ったのに反応がまったくな…



(取消せ)


 ん? 何か聞こえたような。


「取消せ…」


 っ!!


 いつの間か少し先の光の陰からのっそりとそいつは現れた。

 人の影が黒い装束に身を包み顔には赤い光が二つ並んでいる、奇っ怪な見た目に反して、雰囲気は正に忍といった印象を受ける。


「取消せぇっ!!!!」

 野太い声が空間を震わせる。


 こわっ!! そこまで怒ること!?


「え? どうしたの、キレちゃった? 根暗ビビりの引きこもりさん? ぷふぅっ!!」


 ちょっとヴィオニエ意識してみたら性格物凄く悪そうになるな。


 〈ますたぁ、そうぞーしゅさま怒ってるよ? なんでかな?〉


「さ、さぁね あ、後で謝るって言っといてくれると助かります。はい。」



 あれ? 忍野郎いないし。


 また煽るか。

「やーい、根暗ー出てこーい」

 ……


「やーい、ビビりー」

 ……


「やーい、引きこもりー」

 ……


 あれれー、おっかしいぞぉ?

 どうしてさっきはキレたのに今回は反応が無いんだ。

 何かあるはずだ、何かが……

 はっ!! わかったぞ。 そういうことか。

 つまり……


「おい、 出てこい忍野郎。」


「貴様ぁ!! ぶっ殺すわよ!!」


 やっぱりね。


「私は、私は… 私は女よぉ!! (心は)


「へぇ、で? いいんだよそんな事どうでもさ。 お前はミュスカを一度殺した。 はらわた煮えくり返ってんのが自分だけだと思うなよ? このオカマ野郎。 かかってきなよ。」


 よし。 食いついたな。

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