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進化と旅立ち

 〈ますたぁ!! おわったよ! ますたぁかわいいっ!!〉


 え、かわいいの? ヤバい気になる。


 先ほどと同じく身体を捻り自分を見ようとするが思った程身体が曲がらない。

 姿が変わったせいで今までと少し勝手が違うようだ。


「み、見えない。 ユメ俺どんな感じなの?」


 〈んとね、かわいいっ!! あっ、そっかみれないのか! ユメにまかせて!!〉


 そういうといきなり前にステータス画面のようなウィンドウが三枚現れた。

 そして段々と光沢が増し、最終的になんと鏡面化したのであった。


「うぉっ!! ユメすごい!! 偉い!!」


 〈えっへん!!〉


 どれどれ。 ん? すごく見覚えが有るような……


「あっ! この姿、紫羅の家のお気に入りのカタツムリのぬいぐるみとそっくりだ!!」


 薄みどりの身体に、円らな瞳、かなりデフォルメされた頭部には鹿の様な角が生えており、どこか可愛らしい竜を連想させる。

 背中の殻はパステルパープルに染め上げられ、ややメタリックな印象を受ける濃いブルーのラインで渦が描かれている。

 有り体に言ってこれは……


「あれだね、めちゃくちゃ可愛いね… 俺。」


 〈うん! かわいー! やさしいますたぁにぴったり!!〉


 何となく進化したら強そうな感じになると思っていたのでこれは拍子抜けだ。

 しかし身体が魂に引っ張られた結果がこの姿だと言うことは、俺の魂に強く紫羅が存在していることに他ならない。

 それを意識すると決して悪くない気分だった。


「さーて、何はともあれ進化も終わったみたいだしここらでステータスチェックしとこうか、ユメ頼める?」


 〈ユメにおまかせあれー♪〉


 先ほどまで鏡面化していた三枚の合わせ鏡が一枚に重なり、徐々に見慣れた姿へと変化していく。


 そして久しぶりの自分のステータスと対面する。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 ーソラー


 種族:ファンシープライオマイマイ

 レアリティ:S++

 Lv :1/40


 HP :2350/2350

 回復量:3(秒)


 MP :2856/2856

 回復量:5(秒)


 攻撃力:753

 防御力:1438

 魔法力:2486

 素早さ:298

 階位:D+


 魔法:

【武具創造】 【エアキューブ】 【ウィンドカッター】


【板挟み】 【念動力】 【ウォーターライフ】


 通常スキル:

【鑑定ーユメーLv.8】 【投げ槍Lv.3】


【毒独Lv.1】 【転がるLv.3】 【悪食Lv.3】


【斬鋼爪Lv.2】 【万総鋼Lv.1】


【自動回避Lv.4】【我操糸Lv.1】


 称号スキル:

【頂点を目指す者Lv.1】 【無慈悲なる殺戮者Lv.3】


【五秒の悪夢を体現せし者Lv.1】

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「おお! なんかものすごく増えてる!」


 魔法やスキルは実際に使いながら慣れて行けば良いだろう、俺にはユメがついててくれるし、いざとなったら最適なのをピックアップしてもらえばいいだろう。

 何せあれだけの屍山血河を築いたのだから。

 今はいくつか気になる物だけユメに補足してもらう事にしよう。


「ユメ、称号スキルってなんだかわかる?」


 〈んと、しょーごーすきるはね、せかいのいしであたえられるすきるのことだよ! あっ、でもねユメのそうぞーしゅさまがかってにいれたやつもまざってるかも!〉


 世界の意思で与えられるスキルか、後はヴィオニエが入れたスキルか。 なぜか悪意を感じるな。


「ユメ、称号スキルのところに補足っていれられる?」


 〈できるよ♪ はい!〉


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


【頂点を目指す者Lv.1】

 自らを見つめ、己の存在を証明せし者

 全ステータス5%上昇


【無慈悲なる殺戮者Lv.3】

 己が信念を貫き、慈悲なき裁きを与えるもの

 攻撃力、素早さにプラス補正


【五秒の悪夢を体現せし者Lv.1】

 後五秒あればねー、ぷふ。強く生きなさいな。

 対象に五秒の悪夢を見せる、その間対象は白き闇に囚われる


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 ……上の二つは分かる。

 最後のはなんなの。 嫌がらせ?

 効果だけ物凄く強そうな気がするけど…。

 まぁ、役に立つなら気にしないでおくか、どこかで使ってみよう。

 何だかんだでヴィオニエには助けてもらったんだ。

 性格がちょっと残念なだけでそこまでの悪意のあるものではないだろう。


 ステータスチェックはこれくらいにして今後の方針を決めていかないとな。


「ユメ、効率的にレベルを上げたいんだ、どうするのがいいと思う? あとは可能であればこの世界の色々な所を見てみたいとおもってもいる。」


 〈ユメにおまかせあれ♪ ここからひがしにねふつかくらいあるくとね、いせきっていうのがあるの! ほんとはねそこのまものたちはね、いせきをまもってるの! だけどね、むかしのいさんをひとくしてるからぶんめーがすすまないなぁってせかいのいしがいってるかられべるがあがるよ! しかもね! わしゃわしゃいるの♪〉


 遺跡かなんかこう男心を擽られるいい響きだな。

 俺の希望を両方満たせるいい場所だ。


「ほんとーーにユメが一緒でよかったよ。 それじゃ最初はそこにいこっか!! ナビゲーションたのむよ!」


 〈あいあいさー!!〉


 こうしてソラの旅は始まるのだった。

 とか言ってみるのだった。

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