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またですか?


「ゆ、誘拐犯…… でございますか?」


「うん♪ でも悪い人じゃないからへいきー♪」


「はい? と、取り敢えず色々とお聞きしたいのでイブ様の処まで共に来ていただいてもよろしいでしょうか?」


「ほーい! れっつごー♪」


イブに俺から話してそのあとイブの口から色々説明してもらおう……。


**************************


「なるほど…… 話しはわかりましてゃ。 ました。」


「子供達の為とはいえ、いや、そんなん言い訳にしたらあかんな。 ホンマにごめんなさい……。」


事の経緯を以前会議をした人達を急遽集めてもらい説明したが許して貰えるだろうか、ここはもう少し手助けした方がいいかもしれない。


「イブ、ちょっといい?」


「はい、そらさま。」


「実はスミレはヴィオニエによってこの世界に連れてこられた俺と同じような存在なんだ、だからもしかしたらだけどこうなる事もヴィオニエの予定通りだったんじゃないかな。」


「…………。」


あ、あれ? 外したか? こう言えば許してくれると思ったんだけど……。


「……神託が下りました。 "許してあげなさい" そうおっしゃっていましゅ。す。 皆、どうでしょうか?」


イブの問いかけに皆が頷く。


良かった、どうにか許してもらえそうだな。


「ホンマにごめんなさい。 ありがとう。」


「ミタ、話を進めて?」


「はっ、我々はスミレ様をお許し致します。 いえ、むしろ我らが為に骨を折って下さったのでしょう、感謝を申し上げます。 それにいま論ずるべきはその盗賊団の事でありましょう、いったいどれ程の規模の一団なのかは分かりかねますが一国に対してそのような事をやらかす手合、それなりに戦力を保有していると考えるのが妥当でしょう。 ビディスの皆様方、そちらの司祭様がこの件に関わっていた事が明らかになった訳ですが、デリカート殿、その辺りはどのようにお考えでしょうか?」


「はい…… まず一つだけ申し上げておきますが、司祭様がその様な事をされていた事を我々、いえ、少なくとも私は認知しておりませんでした。 組織を率いる立場の私がこの体たらくでは申し訳が立たないのですが何卒無関係な我が部下達は寛大な対応をお願いできれば幸いです…… この件に関わって居たものを必ず洗い出す事をお約束致します。


そして私が全責任を取り打ち首でも晒し首でも島流しでもいかなる咎もうけましょう。 なのでいま暫くのお時間を頂戴したいのです。

贖罪としてその盗賊団討伐に我々も参加させて下さい、お願い致します。」


「イブキ様如何なさいま……」


「私だっ!!」


突如部屋に大きな声が響く。


「イ、インテンソ? どうしたのですか……?」


「デリカート様…… 私が司祭様の指示を受けて動いておりました。」


「そ、そんな…… インテンソ…… 何故貴女がそのような事を!」


「私も…… まさかこんな事になるとは思わなかったんだ、司祭様の指示がおかしい事はわかっていた、でも… それが善い行いなのだと信じて……!!」


「インテンソっ!! 残念です……。 私と共に罪を償いましょう。」


あー、あんまり良くない流れだな……。

たった一度の失敗も許されないなんて間違ってるよな。


「イブ、よく聞いてね、今回の事はヴィオニエに俺を頼れって言われてるよね? って事はさ、事のあらましをヴィオニエは知っていたはずなんだ、でも犯人や原因をね、でも言わなかった…… 何か意図が有ると思わないかな?」


「意図…… ですか?」


「そう、きっと意味が有ると俺は考えてる。 だから皆にもそれをよく考えて行動して欲しい。 はい! こいつが犯人! なら殺しておしまい!! ……そんな事は絶対しちゃダメだよ。 それにスミレが司祭を操って指示を出させた部分もあるしね、ちゃんと話しをして決めていこう! その間に俺達は盗賊団の情報を集めて来る! いいかな?」


「……わかりましてゃ。 た。」



ドーーンっ!!


「っ!? 何事だっ!!」


緊迫したミタの声に反応するように激しく警鐘が打ち鳴らされる。


「失礼致しますっ!! ご報告致します!! 盗賊と思われる一団に大鳥居が攻撃を受け結界が揺らいでいますっ!!」


「何だとっ!? 敵の数は!!」


「はっ! 大規模な魔法を使える者をかなりの数含む総勢約五百ですっ!!」


「ご、五百だと!? 間違いないか!!」


「はっ!!」


五百人の盗賊って何だよ、国の軍隊に匹敵するんじゃない!? だけどまぁ正直、数は問題無い、強い奴がいるかも知れないけど黒飛龍ほどじゃないだろうし…… 一番の問題は相手が人間って事だ。


殺したくないなぁ。


元々人間だった事も有るだろう、魔物や魔族を殺すのとは違った忌避感が有るのは否めない、出来れば全て無力化したいがそれによって此方側に被害が出ては元も子もない。


しっかりとその辺りを見極めた上で行動しよう。


「覚悟は必要だよね……」


どがーーーんっ!!


「こ、今度は何だっ……!!」


「ご報告致しますっ!! 敵の中に魔族を確認っ!! 鳥居を破壊されましたっ!!」


なっ!? ここで魔族っ!? 今回は出てこないと思ったのにっ!!


「ユメっ! ルケっ! スミレも行くぞっ!!」


「はーい♪ ぶっ飛ばすー!!」

『また魔族か…… そろそろ飽きて来たのじゃ。』

「子供達はうちが守るよっ!!」


「イブは安全な所で待ってて!! 避難もよろしくっ!!」


「は、はい! 気をつけてくだしゃいっ!! ……ミタ!こちらの戦力を取り仕切って!」


「はっ!! お任せをっ!!」

こんにちわ(*^^*)


更新が遅くて申し訳ございません。

未だに体調が芳しくなく中々筆が進んでいない状況です( ;∀;)


極力短めの間隔で投稿出来ればと思っています。


よろしくお願い致します。


コメントを下さった方、本当にありがとうございます(*^^*)


とても励みになります♪


今後とも輪廻の渦を宜しくお願いします!


瓦落落 ルマ

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