始まりの終わり
本日実質三話目になります。お気をつけ下さい(*^^*)
「すみませーーん!! 生二つーー!!」
「「はい! よろこんでぇ!!」」
「ぷっ! ほら! さっきの荒巻と同じだぞ!!」
「「あははは!!」」
ヤバい、楽しい、可愛い! 幸せだなー。
ありがとう。我が愛するチャラ男と後輩ぎゃる二人のおかげで今俺はとても幸せです。
入店時に部長が年確される等多少のハプニングはあったが、二人きりの時間は楽しく、穏やかに過ぎていった。
終電も近くなり共に程よく酔った所でお開きとなり駅方面へと向かう。
勘定は断固として払わせて貰った。手伝って頂いたお礼も兼ねてと固持すると渋々ながら了承してくれた。
「あぁ、幸せな時間ってあっという間だよなー。」
小さな呟きを耳聡く聞き取った部長が酒で上気した顔を更に赤らめながらも俺のジャケットの裾を小さく摘まみ上目遣いで見つめてくる。
そして。
「私も、その… すごく楽しかった… それでね、 あの、ね。 もう少し一緒にいたいなって…… ダメ? かな。」
ふぉぉぉぉぉぉ!!!
酔ってるからなのか口調がちがうぅ! なに? この生き物!! 天使なの!? いや、そうでしょ!! いや、女神か!? それだ!! ダメなわけないでしょっ!!
「俺もまだ一緒にいたいです。」
「本当!? どうしよう。 すごく嬉しいし私……ドキドキしてるよ? この意味ソラ君ならわかってくれるよね?」
あっ、これはあれですね、春ですね。
分かりますし解りますし判ります。これは春です。
遅めに来た青い春に違いありません。
「私の家近いんだ、家に…… くる?」
「はいっ!! よろこんでぇぇぇ!!」
********************
「どうぞ、入って。」
「で、では、おじゃまします。」
ふぁあ、なにこれめっちゃいい香りするぅ。 メチャクチャドキドキしてきた。 どうしよう、どうすればいいの?
もう押し倒していいの? まだはやい? わかんないよ!! 女の子の部屋に上がるのだって初めての魔法使い予備軍だよ!?
「男の人上げるの初めてなの。 ぬいぐるみとか有るけど変じゃないかなぁ? 子供っぽいかなとは思うんだけど昔から大好きで… その、お気に入りのぬいぐるみが無いとなかなか寝付けないし… 変だよね。会社ではクールぶって口調まで変えてるのにお家ではカタツムリさんのぬいぐるみギューってしてるなんて気持ち悪いよね? 私その、あのね、前から頑張ってるソラ君の事が気になってて、本当はもっと話しかけたかったんだけど中々勇気が出なくて、今日は本当に頑張って声かけたの。ソラ君は付き合ってる人とかいるのかな? どうしよう聞いちゃった…… あっ、ごめんね私だけずっと喋ってて、あの、ドキドキしすぎてどうすればいいかわからな……んん!?」
気付いたら俺は彼女の唇を奪っていた。
んちゅ、ちゅ、ぴちゅ。
「んぁ、ソラく…あっ…」
ちゅ、ちゅ、んちゅ……
「……これがさっきの答えです。彼女なんていませんしいたことも無いです。 恥ずかしいですが… あと俺もずっと部長の事が気になってました。 いま幸せで死にそうなくらいですよ! はは」
「本当に? どうしよう嬉しすぎて私も死にそうかも。 えへへ。 でも部長呼びはやめて欲しいなーなんて?」
「えっと、じゃあ… 紫羅さん?」
「私、年下。」
「紫羅ちゃん…?」
「小さいけど子供扱いされたくないな。」
「紫羅。」
「はい。えへへ。」
満足そうに微笑む紫羅がどうしようもなく可愛くてまたキスをする。
そして……。
ベッドに押し倒した……。
互いの心臓の鼓動がうるさいくらいに空間を満たし、出来うる限りに紫羅と愛しあいながら遂に下着に手を伸ばす。
「まって!! あのね、私初めてだからやさしくして下さい… ね。 んちゅ。」
そして紫羅は完全に身体を委ねてくる。
ドクンっドクンっ
「俺も初めてだし、上手に出来ないかもだけど出来るだけ優しくするね。 それに俺の小さいから満足させてあげられないかもしれないけど気持ちだけは伝わるように頑張るね。 んちゅ。」
そのあとも知りうる限りの前戯で互いの気持ちが高まって行くのを感じる。
そして遂に……
その時が来た。
ドクンっドクンっ
紫羅の綺麗な秘部が露になり、俺のもいつ爆発してもおかしく無いくらいに隆起している、心なしかいつもより大きいような……。
ドクンっドクンっ
「ソラ君のおっきぃ……。 私小さいから……入るかな」
ドックンっドックンっ
「いくよ?」
「うん。 きて。」
ドックンっドクンっドックンドクンドクンドクドクっ
「あっ、れ?? 」
世界がぐるぐる回ってる。
枕元のカタツムリもぐるぐるぐるぐる…。
あ、これ、ヤバいヤツだ……。
ぐるぐる回った世界がどんどん白く染まっていく。
白く…白く…白く…。
気が付くと真っ白な空間に佇んでいた。
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