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世界の中心、創造

作者: 翡翠 白亞

閲覧ありがとうございます。

はじめましての方ははじめまして。こんにちはの方はこんにちはー。

↑古い挨拶。


とうとう動き始めました。幽幻界シリーズです。

当サークルでは、【幽幻界】という大きな世界をオリジナルで創って基盤にして、その中で物語を作成しているスタンスです。 簡単に言えば【物語の中の物語】です。 例外もありますけどね。

その、【物語の中で物語】を作成した初作品が【ディザイアの境界】です。

【ディザイアの境界】もその幽幻界の中にある1つの世界の物語です。しかし、でっかい世界が1つの基盤なので、2つだけ共通ワードを幽幻界製作時から決めていますが、それは後々に。

そして、この幽幻界に少しずつ少しずつ突っ込んでいこうと思い、個人的にでっかいプロジェクトとして少しずつ幽幻界のお話を投稿していこうと思います。 1つ1つ短編になっていたり長編だったりとバラバラになりますが悪しからず。また、投稿日に決まりもないので、生暖かい目でぜひ、長い目でよろしくお願いします。 


                    -翡翠 白亞―




幽幻界プロジェクト:第一弾:世界の中心、創造






この世界は【幽幻界】と言う。

どこにでも存在して存在しない幽々と揺蕩い、幻の世界であり現実。

異世界と人間界(古界と言う)の2つを兼ね備えた世界。

世界の中心に霧に囲まれた大きな朱色の神社があり、周りに神殿がある。

大きな神社の周りに竹林があり、中に入れば数多の鳥居があり、その鳥居から古界を含む、この世界に存在する数多の世界に行ける。

また、この神社の奥にこの世界のはじまりの魔鏡が封印されている。


幽幻月:神社の周りの神殿の正体。月を管理し世界を管理し、守護する。

紅き月・導きの月・蒼の月があり、2か月に1度、空に浮かぶ月が替わる。


古界:人間界。人間が住まう世界。

二度と魔鏡のような悲劇が起きぬように、そして、穢れの存在を消す[裏始末屋]という陰陽師・人以外の力を持つ者がいる。

また、特殊警備組織(遥か昔でいうと警察組織)として[公安]が存在し、公安は人間。裏始末屋はこの世の穢れ(欲を喰らう者・欲を暴走させる者)を始末する。

この2つで古界は平和が保たれている。


妖界:妖怪が住まう世界。古界と親愛を紡ぐためにその長は人間。

守護に[大和天狗夜行]が見守っている。


天狗界:[大和天狗夜行]の天狗達の世界。天狗以外にも鴉が住まう世界。

大和とは西日本を意味し、遥か昔、都が栄えたことから鞍馬を中心に近畿全域の天狗が集う、天狗界の百鬼夜行。


狐界:文字通り、狐の世界であり名も無き物の怪たちの世界でもある。

主に狐族と名前がない神や物の怪が住まう。

また、この世界にいる九狐族の[窮柳]が鳥居の管理をしている。


ファンタスティックワールド>本と創造の世界。そして、この世界を記憶する膨大な書庫で[書の番人]がいる。


カタリア:魔族や闇魔術師などの闇属性の人外と天使や女神やエルフなどの光属性の人外の住まう大陸。



冥桜の界>死神の世界。死神が死者を管理したり、彷徨う魂を浄化する世界。



幽幻界は、白翠と3つの月の管理の元、8つの界に別れて存在する。

光と闇を忠実に分けた世界。だからと言って全てがそう事がうまく進むわけではない。幽幻界では日々、様々な出来事が日々起きています。それは、些細な平和だったり、時に争ったり、様々。

第一弾は、ほんのはじまりに過ぎない物語です。この世界の基盤の創造の話にしかすぎません。






*幽幻界シリーズ第一弾:世界の中心、創造*



 大きく世界が揺らいだ。立てもしなかった。何かに吸い込まれるように喰われるかのように[私]のいた世界は気が付けば伽藍洞で灰色になっていた。

「日本は・・・ここは・・・」

私一人だけが生きている。

「はは、はははははは!」

声がした。そちらに行くと鏡が落ちていて女がいた。

「私が滅ぼした。私はその鏡の魔人ディオ。何故、君だけ生き残ったのか気になるねぇ」

鏡を拾う。小さな体ではとても重い。

「なんで、みんな滅ぼした?」

「自分の世界が欲しかったからだな。こんな汚い世界なんざ捨ててしまって新世界を創る。見ていて、ほんに気分が悪い」

「・・・自分の世界が欲しいという我儘は駄目だけど、確かにこの世界は・・・」

「分かるだろ?鏡から見ていたぞ?」

「・・・なにを?」

[私]は震える。

「お嬢ちゃんだけじゃないさ。時代の移り変わりも。薄っぺらい偽装の下、闇に包まれている。白と黒がはっきり分かれている。特に、い・ま・は。正しい事を闇で覆い隠した世界。つまり、この世界だ。欲に理不尽に嘘にまみれている」

「・・・確かに。言い分は分かる」

「特にお嬢ちゃん、あんたは彷徨っている。意識して世界が偽りだと知りながら闇を生きる」


(確かにそうだ・・・。真っ当に生きていてもいいことなかった)


(両親の逃亡。神社の親戚に預けられる。何をしても怒られる)



(学校では、いじめられる)


(助けてとどこに言ってもヘラヘラ笑われる)


(殺したかった)


「今思っている事、全て見たぞ。酷い物だ。だが、実に面白い。世界に刃向うお嬢ちゃんの姿がな。故に、私とお嬢ちゃん、同盟して新世界を作ろうじゃないか。殺したいものは殺して、生かしたいものは生かす自由な世界を、な。どうだ?」

「そんなの・・・そんなの・・・駄目ッ! 駄目えええええええッ!」

ディオに向かって、その鏡を投げると光が輝き始めて、ディオや周りを吸収していく。

「ぐあああああああああッ! 貴様! 神族かぁぁぁッ!」

「世界はが理不尽で白と黒が混沌しているなら正しさに導けばいい! 出来ないなら私が世界を導く! うあああああああああああああッ!!!」

「ああああああああああああああッ! ああ・・・・」

ディオは消えて、[私]も気絶する。



ー世界よ、どうか再び。私が守る道しるべとなろうー


[私]は心底そう思った。


ふっと目覚めると何もなかったのに神殿があった。そして、のぞき込むように小さな人間は目が開いたのを確認した。

「良かったわ」

「目覚めたわ」

「創造と縁の神よ」

ふよふよと浮かぶ小さな妖精たちが各々にそう言う。

「な、何?」

自分の姿を見て更にびっくりする。成長している。そして、妖精は案内人のように喋りはじめる。

「貴方は魔鏡ディオを封じたの。そして気を失って何百年も眠っていた。貴方に強い思いがあって私達が生まれた。転生された世界の妖精よ」

「妖精・・・? 転生・・・? うッ・・・!?記憶が・・・」

「記憶は消えないわ・・・ごめんね。でも貴方のおかげで完全に世界が滅んだわけじゃない」

一匹の妖精が水晶玉を持ってきて、覗いてみると人間が平和に過ごしている。その水晶が夜に変わると何か恐ろしい化け物が浮かぶ。

「ひィ!?」

「大丈夫」

誰かがその化け物を切る。

「え?」

「これは、貴方様の言う白と黒でいう黒。悪い物。それを白から守る存在なの」

「これ・・・私が願ったの?」

「そう。貴方様の導いた結果。 黒は始末屋によって消されて白に戻る平和な世界を保てるようになったの。完全ではないけど、貴方様のいた世界より平和だよ」

「導いた・・・」

そして、もう1匹の妖精が水晶玉を持ってくる。こちらには異形の存在が過ごしている。

「これは、どういうこと?」

「人間界と異世界が繋がったの」

「え・・・? 異世界?」

「うん。もちろん貴方の力でね」

「私・・・?なんで?」

「元の世界の神族で力ある者で、実は貴方様のいた神社に魔鏡があって、運悪くディオと縁があったの。白と黒。対等して貴方様の心が力となりて、封印して今を導いたの」

「元の世界には無いはずの世界。別の次元にある世界と貴方様のいた世界が結びつき、人の世界は守られた」

「私は・・・誰・・になるのだ?」

「縁と創造の神様。だから奇跡を招いた」

「想像して、創造して、神様の求める世界を」

チュっと妖精がキスをすると、[私]は再び眠りに入る。

「次に目覚めたら、神様が求める皆がいるわ」

フワっと妖精は消える。


それから幾日かして何かがぶつかった音に目が覚める。

「誰もいない?」

そっとベッドから降りて外を見ると月が割れていた。

「月が割れている?」

あの音は月がぶつかった音だったと分かった・

「神様」

女性の声がして振り返ると三人の人がいた。そして脳内に様々な記憶が巡り、意識覚醒する。

「うあああああああああああああああああああああッ!」


ー受け入れよ 受け入れよ 神の器よー


脳に響き渡る声。

自然に受け入れていく。そして、眠っている間に願ったことを思い出して、インプットしていく。


「私は縁と創造の神、世界を守りし管理者、白翠・アダイヴァ。

この世界の中心。この世界は幽幻界。どこにでも存在し存在しない世界」


そう告げると、妖精たちは喜びだす。


「私が願ったこと・・・強い力。守る・・。

月は儚くも強い・・・。

我が問いに応え、世界を彩る月から神格を得て世界を繋ぐ者よ、、世界を護る強さよ、目覚めよ。

そして、世界を闇から守りし者よ、目覚めよ」


そう言うと、目の前に4人の人物が現れた。

神はベッドから立ち上がり、四人を見た。

「月は四人じゃない。三人のはずだが・・・?」

その言葉に全員驚いた。



                        《終。鏡合わせに続く》


お疲れ様です。最後まで閲覧ありがとうございます。

読んでいただいた通り、【幽幻界】の【はじまり】にすぎない話です。

こっからどんどん広がっていくので、本当、長い目で生暖かい目で、御付き合いよろしくおねがいします。



翡翠 白亞

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