始まりの日に
こんにちは、いかてん。です。新しい小説やります。
午前6時。主婦が朝ごはんの支度をする時間帯に、乾亮19歳はストレッチを始める。前屈、開脚前屈はもちろん、足は正座のまま仰向けになって太ももを伸ばしたりする。一人暮らしをする俺の朝の儀式でまた今日という日が始まる。しかし、今回のは、かなり時間が早い。普段は、午前の11時くらいにもそもそ起きだして、だらだらやるものであるのだ。理由はある。俺は今日から大学生、そう大学一年生として新しい生活を“始める”ことになる。
いや…“戻る”になるのかな…。
俺は去年の4月から大学一年生だった。それを丸1年休学し、今年から天平大学に通うことにしたのだ。
今日、4月9日は授業の開始日である。夕べから開けっ放しにしていた窓から入る雨の音と田舎を思い出す土の匂いに、何に対するでもない漠然とした不安感を呼び起こされた。1時間前から眠るでもなく、また起き上がり何かをするでもない、意識だけが覚醒する時間が続いたのだ。携帯に通知が来たのをきっかけに、今こうして、やっとの思いで、その意識に身体を追いつかせることができた。
今日は、大学生として必要なものやらをたくさんもらわなければならない。大学について聞きたいものも聞きに行かなければならない。忙しくなることがわかっていた。俺は深呼吸をし、今日を乗り切ることを決めた。
アクセスありがとうございます。ですがすみません、まだ女の子は出てきません(笑)。あと少ししたら出てきます。
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