問題児、姉を攻略する
初っ端からえっちな描写が…苦手な方はごめんなさい
ぶっ飛んでます内容
イーリア王国の西に位置するファンダーソン伯爵領は豊かな自然に恵まれた国内でも随一の面積を誇る領地である。
その領地を収めるミカエル・ヴァン・ファンダーソン伯爵は35歳という若さながらも国の中枢を担う重要なポジションに就き、国を支える第一人者でもあった。
そんなファンダーソン伯爵には3人の娘がいる。
1人目の娘の名はマリア。今年15歳になる穏やかで美しい長女である。まだ15ながら聖母のごとき慈愛と聡明さに溢れるマリアだが、注目すべきはその胸である。少女とは思えぬ豊満な2つの膨らみは、むせ返るような色気をばんばん放ち、異性はもちろんのこと、同性でさえも当然のように魅了している。
そして2人目の娘の名はノーリア。今年13歳になる活発な次女である。髪は肩のあたりで無造作に切られ、肌は麦のような健康的な色合いという伯爵令嬢としては異質な存在のノーリア。しかし、裏表のない性格から老若男女を問わず好かれている。毎日外を駆け回っているノーリアだが、領地を治める者としての才能は三姉妹の中でもずば抜けており、将来は父の後を継ぐことが決まっている。
そしてこの物語の主人公、三女のラクリア。前述した通り共鳴者である彼女はまだ5歳と幼いが、既にその片鱗を見せ始めている。それと同時に順調に“欠点”も育っているようだ。
*
夕飯を食べ終え、マリアは自室で寝る準備をしていた。
今夜は蒸し暑いから窓を開けて寝ようかしらと考えていると、突然コンコンと扉が叩かれる。
返事をすると、遠慮がちに扉が開かれた。
扉の隙間から顔を出したのは、天使と言っても過言ではないぐらい愛らしくて可愛らしい末の妹だった。
「あらラクリア?どうしたの?」
マリアが声をかけると、ラクリアは黙ってトテトテとマリアのベッドの脇までやってくる。
「ラクリア?」
いつもと違う妹の様子にマリアは首を傾げる。
何か嫌なことでもあったのかしら?と心配していると、ラクリアは上目遣いで姉を見つめて口を開いた。
「ねえさま、いっしょにねてもいい…?こわいゆめをみたの」
ウルウルと潤んだ瞳で見上げられたマリアは当たり前のように頷いた。
「いいわよ、一緒に寝ましょう」
元より妹が大好きなマリアである。
一緒に寝ることはむしろご褒美だった。
パッと顔を輝かせ、ベッドによじ登るラクリア。
それを助けてあげながらマリアは妹を隣に寝かせる。
「ねえさまのおふとんふかふか!」
「ふふ、きっとぐっすり眠れるわよ」
向かい合わせでベッドに横になると、マリアは腕をラクリアの方に伸ばし、あやすように背中を優しくさする。
こんなに密着しているのに、しかも隣にいるのは大人よりも体温の高い子どもなのに、何故か蒸し暑さは感じない。むしろ、段々と空気が冷えて気持ちいい涼しさが全身を包んでいるかのようだった。
この時、ラクリアはほぼ無意識のうちに大気を操って部屋の温度を下げていたのだが、そんなことをマリアは知る由もなかった。
「ねえさま」
寝心地の良い室温になったせいかウトウトしていたマリアはラクリアの声に半分寝ぼけながら返事をした。
すると、ラクリアはもぞもぞと身体を動かして更に密着してくる。
「あのね、ねえさまにおねがいがあるの」
「お願い?」
「うん、あのね」
ラクリアは一旦言葉を区切る。
そして身体を起こすと、マリアの耳元で“お願い事”を囁いた。
「ラクリア、ねえさまのおちちがほしいの」
「お、おちち…?」
微睡みの中にいたマリアはその言葉で強制的に意識を覚醒させられる。
「あの、ラクリア…どういうことかしら?」
「あのね、おかあさまがもうおちちはのんじゃだめっていうんだけどね、わたしまだおちちがのみたいの…だから…」
母の次に胸の大きいマリアに頼みにきたということらしい。
(わたくしまだお乳は出ないのだけれど…)
マリアは妊娠も出産も未経験である。当然、母乳なんて出るはずがない。
「あのね、ラクリア。わたくしはまだお乳が出ないのよ。だから」
「だめなの…?おねえさまはラクリアのこと、きらいなの…?」
「っ、そ、そんなことないわ、大好きよラクリア」
今にも泣き出しそうな潤んだ瞳で見つめられ、マリアは激しく動揺する。
マリアは妹のこの顔にめっきり弱いのだった。
(どうにかしてあげたいけれどお乳は無理だわ。せめておしゃぶりがあれば良いのだけど)
しゃぶるものがあればラクリアも少しは落ち着くだろう。
しかし生憎、マリアはおしゃぶりがどこにあるか知らない。
もうこうなったら…とマリアは覚悟を決めた。
「ラクリア、お乳は出ないけれど…わたくしのお胸を吸っても、いいわよ」
マリアはゆっくりと肩紐を横に滑らす。
そして寝巻きのワンピースを胸元まで下ろすと、たわわに実る2つの膨らみが揺れながら姿を現した。
マリアは顔を赤らめながら胸の下に手をやって、ラクリアが吸いやすいようにしてあげる。
可愛い可愛い妹の為ならマリアはなんでもできるのだ。
「ねえさまだいすきっ」
ラクリアはパッと顔を輝かせ、マリアの胸に手を伸ばした。
「っ、」
ひやっとした感触にマリアの身体が小さく跳ねる。
それと同時にぷるんと豊かな胸も揺れる。
赤子の本能なのか、ラクリアはビックリするぐらい自然にマリアの淡いピンク色を口に含んだ。
「っふ、ぅ…」
むず痒さに思わずマリアの口から声が漏れる。
舌が触れるヌルリとした感触も、幼児の柔らかい歯が当たるチクリとした痛みも、マリアにとって初めて感じるものだった。
赤子にお乳を与えるとはこういう感じなのねと思いながら、自分の妹に胸を吸わせている事実に遅ばせながら羞恥で顔が赤くなる。
しかも、少し下を向けば自分の胸があり、その頂きをちゅうちゅう吸っているラクリアの姿が見えるのだ。
これはマリアにとって予想以上の恥ずかしさであった。
(おかしいわ…)
そのうち新たな問題がマリアを襲う。
実は、ラクリアに授乳(仮)をしているうちになんだか変な気分になってきてしまったのだ。
マリアとて15歳。お年頃である。
その変な気分が何なのか理解し、驚愕するとともに先程と比べ物にならない程の羞恥に襲われる。
「あの、そろそろ良いかしら?」
やんわりとラクリアの口を引き離そうとするマリアだが、集中しているラクリアには聞こえない。
「えへへ、ねえさまのおちちおいしい」
それどころかラクリアは更に夢中になってマリアの胸をしゃぶる。
それに伴い、マリアの頬は上気し、薄く開いた口からは悩ましげな声が漏れる。
「らくりあ…もぉ、っやめ…て」
未知の快楽に悶えるマリア。
そんな彼女を救ったのは、ノックもせずにバンッと扉をあけて部屋に入ってきた人物だった。
「こんのエロガキ!マリア姉様に何してんだ!」
大声と共に、マリアの乳首からラクリアの口が離れる。
強引に離れたから、敏感なところに走った強い刺激にマリアはひときわ大きな声を上げてしまった。
「ね、姉様?大丈夫ですか?」
その色っぽい声に激しく動揺する乱入者。
「え、ええ大丈夫よ、ノーリア」
はしたない声を聞かれてしまった気まずさから、マリアは俯いて乱れた服を直しながら小さく答える。
乱入者改めノーリア・ヴァン・ファンダーソンは自分の姉を心配そうに見つめた後、頭を掴んで拘束していた妹に視線をやる。
「さて、エロガキ。何をやっていたか白状してもらおうか」
伯爵家の次女ノーリアは、いつもこの妹の愚行に悩まされている苦労人。
だからか、なんの遠慮もなく自分の妹をガキ呼ばわりし、げんこつを落とすことも多々ある。
下の姉の質問に対し、ラクリアは満面の笑みを浮かべて言い放った。
「マリアねえさまのおちちをすってたの!」
もちろんノーリアからげんこつを落とされたのは言うまでもない。
今更ながら超人ラクリアの欠点。
それは“無類の女好きの変態”というものだった。