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捨てようと思った
凪のドラクリストという作品も、アップしているので、ぜひ読んでください!
「ダメだ・・・」
俺の懐には温かいものがあった。
「まさか拾おうとする者がいるとは、人間も捨てたものじゃないな。」
そう言って、こいつはやたらうざったい声で長く笑った。
◆◆◆◆◆
「拾ってください」と書いてあった。
中に猫がいた。
こんなものがこの世にあるのか
そんなことを思いながら拾い上げた。
するとこいつは猫らしくない声で、にゃあ、と鳴いた。
二秒ほどした後、こいつは俺の腕から落ちた。
そして路地裏へ走り出した。
優しい優しい俺は追いかけた。
二分くらい追いかけて、やっと捕まえた。
帰ろうと、振り返った。
俺はうさん臭い研究所にいた。
◆◆◆◆◆
そんなこんなで今に至る。
そこにあるベンチに座っておいて、と、やたらかわいい助手っぽい人に言われた。
何が起こっているか全くわからない。
ここに来 ゅうぶん待っ うが で のまま ん うか。