3/6
「ない。」
主人公:白崎 玲人
幼馴染:原 小雨
「あの二人ですね・・・」
「ああ、そうだ。」
「まさか、その考えに至る者がいたとは・・・」
「余ほど暇なのでしょうか・・・」
「いや、しかし本当に誰も気に留めない・・・。ニュースでも十秒間くらい報道されたのに・・・」
「とりあえずもう少し見ていよう。」
◆◆◆◆◆
夜でもやっている図書館に、俺らはいた。
「何かあったか?」
俺は少し離れた小雨に問いかけた。
すると、小雨は不満げに言った。
「ない。」
どうしてか、地球滅亡に関する本は、一つもなかった。
時計を見ると、どうやら一時間半ほど探していたようだ。
仕方なく、その日はあきらめた。
俺は、小雨と途中でうどん屋に寄って、晩飯を済ませた。
◆◆◆◆◆
「まぁ、あるわけありませんか・・・」
「俺たちも帰るか・・・」
「帰って早く寝よっと。」