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第14話 西の洞窟

西の洞窟攻略中

西の洞窟。そこでは動物型のモンスターが襲って来た。


手が四本ある大猿に巨大な毒蛇。

両手がワニになっている蜥蜴男。

一見丸くてフワフワしているので害がささそうでいてそのくせ強力な突進をしてくる白綿熊。

リーダーであるクリュスタロスはモンスター達が仕掛ける攻撃を華麗に躱し一度も攻撃を受ける事が無い。


「危ない、タイチさん!」


エレナの声に反応してタイチは頭を下げる。そこへ横殴りにオークの槍が通り過ぎる。凄まじい風切音がした。当たれば頭蓋骨にヒビが入るかもしれない。


’ぷぎゃー’


タイチの影から必殺の弓を放ったエレナ。その矢は正確にオークの左肩を貫いた。しかし、尚も槍をはなさず、今度はエレナに向かってくるオークの巨体。その前に立はざかったのは小柄なスカロプスであった。


「エレ姉に汚い槍向けてんじゃねぇー!」


腰にぶら下げたナイフを4本同時にオークに向かって投擲すると、それは見事に顔面を捉え、その内1本が見事眉間に刺さった。ナイフとは言え見事な切れ味である。オークはそのまま目を白く裏返すと前のめりに音を立てて倒れた。


「ありがとうスカロプス。」


エレナが礼をいうと尻尾があれば振り回しそうなくらい喜ぶスカロプス。


「ありがとうスカロプス」


とタイチもお礼を言うと、振り返ってゴーグル越しにも分かるほど顔を歪めながらタイチに毒づく。


「おっおまえの為じゃないやい!お前なんかに絶対エレ姉はやらないかな!」


怒鳴られたタイチは頬を書きながらエレナに向かって苦笑する。


「なんだか嫌われているみたいだ。」


エレナも苦笑しながら


「タイチさん、許してあげてください。スカロプスは悪い子じゃないです。多分昔から私のお嫁さんになると言って聞かなかったので、私を取られた見たいに感じて拗ねているのでしょう。」


「お嫁?お婿で無くて?」


「ああ見えてスカロプスは女の子です。面を取ればとても可愛らしいのですよ。」


「面?ああゴーグルね。ふうん、あんまり興味ないや。それより何だか体が熱いんだけど」


タイチが汗を拭う。


「あっもしかすると、レベルアップが近いのかもしれません。耳の奥に集中していて下さいね。レベルアップ時に神告が聞こえるはずですから。」


 前方でクリュスタロスがリザードマンを倒した。その瞬間タイチは頭の奥で音を聞いた。


「チャリン。。レベルが上がりました。lv2になりました。HPが10上がりました。MPが10上がりました。SPが10上がりました。」


「うおおぉぉー」


雄たけびを上げて喜ぶタイチ。そして次の瞬間、モンスターに突っ込んで行く。


(体が軽い、剣もさっきより重くない。)


どちらかと言うと剣に振り回されていた感のあった剣戟も今はしっかりと振りきされている。


’ずばっ’


聖剣はその切れ味を余すことなく発揮すると、硬いリザードマンの表皮をいともあっさり切り裂き、一撃で敵を倒す。


「タイチさん、やりましたね。」エレナが喜んで抱き着いて来る。


 其れを見たスカロプスとクリュスタロスの表情が歪む。


 そして連鎖は続き、やきもちを焼いているクリュスタロスを見たカトプトロンとエレーミアがムッとする。


 クリュスタロス達から見て格下のモンスター相手なので問題にならなかったが、強いモンスター相手では連携が無いと勝てない。これでは先が思いやられる。


◇ ◇


「宝箱だ!(よ!)」


スカロプスとエレーミアが叫んだ時、PTリーダーであるクリュスタロスは首を捻った。


 現在地下2階、つまりまだ入り口の浅い所である。こんな場所に宝箱が出現した事など今まで一度も無かった。

片手で二人を制し、罠を確認する為に前に進む。しかしすぐ後ろで話をしているエレナとタイチの会話が否が応でも耳に入る。


「宝箱だって?宝石とか入ってたら凄いよな?」


「宝箱の財宝はPTメンバーで等分というのがギルドのルールなんです。もしお金が手に入ったら八五郎の服を買いたいです。」


「エッエレナの服なんかもどうかな?こないだ街で服を見かけたんだけど、きっとエレナが着たら似合うと思ったんだ。」


「まあ、じゃあタイチさんに買って貰いましょうか?うふふ」


(くそっ いちゃいちゃするんじゃねえ!)


クリュスタロスは心の中で舌打ちした。そしてつい宝箱の金具に手を掛けてしまった。彼が、しまったと後悔した時には青い光が床一面に広がりPTメンバーを飲み込もうとしていた。


「転送罠だ!」


◇ ◇


「いててて、、」


全員が飛ばされた先は洞窟の最深部だった。


カトプトロンが虫眼鏡で壁を観察し、そこが地下10階である事が分かると皆に伝える。


「済まなかった。俺の不注意だ。しかし幸か不幸か一気に目的地近くに飛べたらしい。7階の中ボスを相手をしなくて済んだのは幸いだったな。」


「サンドゴーレムだね。アイツは物理攻撃が殆ど効かないから嫌らしいよね。」


スカロプスが同意する。


「あら?エレナさんどうしました?」


エレーミアが蹲るエレナを見て声を掛ける。


「フハハハ、そこのハーフエルフは我ら魔族の血を受け継いでおる。ゆえに魔族の中でもとびきり強者である我の恐ろしさが真に分かるのであろう。」


暗闇から地獄の亡者も逃げ出しそうな恐ろし気な声が響いた。


具合の悪そうなエレナを囲うようにPTメンバーが臨戦態勢を取る。


’ずしん’


 現れたのは縦にも横にも大人二人分は有ろうかという見上げるような巨体。頭には蜷局を撒く黒山羊の角を二つ生やし、剛毛に覆われた腕は丸太の様。そしてその悪魔は先端が米俵程も大きな金槌を持っていた。その姿を虫眼鏡で観察したカトプトロンが口走る。


「うぞ!アークデーモン?!」


(アークデーモン :lv33 :♂

 HP 1800 MP 200 SP 200

 STR 201

 AGI 50

 MEN 55

スキル:眷属召喚、催眠ブレス


誤字脱字勘違い字ご指摘頂けると嬉しいです。


(改) ””→「」直し忘れがありました。

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