003
結局包囲網は敷かれておらず、壁外区への出入口付近で兎と犬を狩り続け、レベルが上がったところで終了した。
川端努 男性
人種 15歳
LV7
HP 44/44
MP 115/195
力 21
早さ 24
器用 27
魔力 56
LP 3P
スキル
異世界言語・魔法の才能・収納魔法Lv2・浄化魔法Lv1・水魔法Lv1・土魔法Lv4・投擲Lv1・敵感知Lv1
犬…5匹
兎…12匹
ゴブリン…7体
ギルドでゴブリン以外を売却して、受付のお姉さんに教えてもらった北にある宿を見に行く。
所持金160ルク→8810ルク
10分ほど歩くと、複数の宿が集まってる区画に辿り着く。
端に出てる屋台で、パンに肉が挟んであるホットドッグのようなものを買って食べてみる。
案外美味しかったので、複数買って収納しておく。時間を置いて出してみれば、収納の中で時間経過してるかどうかがわかるだろう。
ついでに屋台の人にオススメ宿を聞いて行ってみる。
朝食付きで個室が2500ルク、相部屋(4人部屋)で1500ルクなので個室を選んだ。
所持金8010ルク→5510ルク
指定された部屋に入ると、3畳ほどの空間にベッドと小さな机と椅子がある。
布団は綺麗そうだが、念の為に浄化魔法をかけ服を脱いで布団に入った。
色々あり過ぎた異世界初日だったが、夜ベッドで寝れる結果は良く頑張ったと言えるのではないだろうか!
翌朝まだ暗い内に目が覚める。
昨日はさすがに疲れたのかベッドに横になってすぐ眠ってしまった。
収納から屋台で買ったパンを取り出してみる。
まだ暖かい。
朝食は日の出からと言われたが、あと何時間かわからないので取り出したパンを食べる。
昨日買ったコップで水を飲み一息ついてると、MPが満タンなことに気付く。
もったいないので少し魔法の練習をしよう。
草で切ったと思われる手の傷に、回復魔法を試してみる。
何度か試すものの何も反応はなく、手の傷はそのままだ。
昨日魔法を習得した時はもっとイメージをこう……
傷が塞がり元の状態を思い浮かべながら……
さらに何度も試していると、昨日幾度か感じた歯車が噛み合った感覚を覚える。
見ると手の傷は消え、回復魔法Lv1を覚えていた。
川端努 男性
人種 15歳
LV7
HP 44/44
MP 165/195
力 21
早さ 24
器用 27
魔力 56
LP 3P
スキル
異世界言語・魔法の才能・収納魔法Lv2・浄化魔法Lv1・水魔法Lv1・土魔法Lv4・回復魔法Lv1・投擲Lv1・敵感知Lv1
収納魔法がLv2になってるし、投擲Lv1も覚えている。
投擲スキルは、剣ゴブにこちらの錆びた剣を投げた時に習得したのだろう。
さて……、日の出はまだみたいなので、ここで異世界における目標を決めよう。
もちろん……男ならハーレム目指すでしょ!!
いや、待て。
ハーレム自体に異論はないが、俺はここで『年上ハーレム』を目指したい!!
何故かというと、それは日本にいた頃の俺の女性歴(言うほどのものはないけど)に由来する。
男子高から進学した俺は、大学で初めての彼女が出来た。
同学年で可愛い子だったが、エッチは消極的でお胸も消極的だった。
それでも人生初めての恋人に舞い上がっていたのだが、その興奮が冷めてくると彼女に尽くす日々を段々と苦痛に感じ始め、徐々に距離が開いていった。
半年過ぎたころ別れ話を切り出してあっけなく破局した。後から聞いた話によると、この時既に彼女には新しい彼氏が出来ていたらしいのだが、別れ話をするもっと前から実質的には終わっていたのでなんとも思わなかった。
2人目の彼女は社会人になってから、関連企業の年下の子だった。
スタイルの良い可愛い子でエッチもやや積極的だったが、年下ということで自然と俺を頼る付き合い方となり、息苦しさを感じ始めた俺はまたも別れ話を切り出した。
彼女自身は上手くいっていたと思ってたらしく、泣き出してしまってかなり大変だった。
すごく申し訳ない気持ちになったが、別れてから半年もしない内に彼女の結婚話が人づてに聞こえてきたので安堵した。
男女の付き合いはそんなもんとか、男性が女性に尽くすのは当たり前と言った意見もあるだろうが、個人の嗜好なのでどうしようもなかったのだ。
その後風俗(お風呂)に通い始めたのだが、何度目かの中級お風呂屋さんで嬢に、
「お兄さんはエステのほうが合ってるよー」
と言われ、試しに行ったエステで「これだ!」と開眼してしまった。
本番こそないものの、年上女性の至れり尽くせりのご奉仕にメロメロになってしまったのである。
もちろん女性はお仕事として奉仕してるのは百も承知なのだが、会社の先輩の年上の奥さんが、甲斐甲斐しく旦那の世話を焼いてるのとかも見て憧れてしまった。
しかし30歳近い自分が年上の交際相手を探すのは難しかった。
大概結婚してるか、結婚自体を諦めている好みではない人か、の2つのパターンしかなかった。
婚活パーティーやコンパに参加すればまた違ったのだろうけど、「そこまでしてまで」という想いもあり、そのまま運命の日(昨日のこと)を迎えたのである。
目標を定めたところで、『年上ハーレム』を達成するために具体的な計画に移りたい。
まず肝心の女性をどうするかだが、自分で口説き落とすなんて無謀でしかないし、15歳なんてガキを大人な女性がまともに相手するとも思えないので、ここは奴隷を購入したいと思う。
倫理や人権がどうとか色々あるだろうが、国が認めてる制度を利用するのは何も問題ないというスタンスでいきたいと思う。
どのぐらいの値段になるのかわからないが、すぐにどうにか出来るとはとても思えないので、壁外区で奴隷を扱う店を探したり色々情報収集すべきだろう。
次に問題なのは住居だろう。
さすがに宿屋ではイチャイチャできないので、家を借りる必要がある。
これも家賃など情報収集の必要ありだ。
まとめると、やはりというか案の定最大の課題は金策ということになる。
当てがない訳ではないのだが、成果は疑わしいので地道に稼ぐ必要がある。
気が付くと日の出を迎えて明るくなっている。
浄化魔法を使って体を清潔にし、服を着て食堂に向かった。
宿を出て北に向かう。
建物が途切れ草原が遠くまで広がっている。
西側のような防柵はなく、西に森、東に麦畑が見える。
おっ!
冒険者が角兎と戦っていた。
一撃で仕留められてないのを見ると……、さては見習い冒険者だな!
何度か斬り付けて兎を倒した冒険者は、既に倒していたらしい兎と合わせて2匹担いで壁外区に戻っていく。
昨日から何度か兎を担いでギルドに向かう冒険者を見かけたが、かなり大変そうである。
収納魔法の有難さを実感すると共に、手ぶらでのこのこ狩場に来る俺を彼らはどう見るのだろうか?
ダミーのバックぐらい持つべきかもしれない。
新たに2人の冒険者が狩りを始めそうなので、西の森方向に移動して狩りをすることにする。
目の前で収納魔法を見せ付けて、彼らをいたずらに刺激しないように配慮した。
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ちなみに、冒険者側から見たツトムは、
「マジかよ……、防具も武器もなしに普段着で森に行くなんて正気か??」
お互いの考えがわからないのは幸せである。
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しばらく歩くと、敵感知に複数の反応があった。
敵感知は方角しかわからない仕様だ。
昨日から不便に思ってた俺は、他に有効そうなスキルを探してみる。
だが見つからなかった。
LPを使えばスキル自体のレベルを上げられるみたいだが……
ゲームなどでよくある低レベルの内は上がりやすく、高レベルになるほど上がりにくい仕様に備え、低レベルスキルのLP消費してのレベルアップは控える方針でやっていきたい。




