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異世界ライフは山あり谷あり  作者: 常盤今
第2章 王都滞在編

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011

「ルルカにございます」


「ツトムという。自分は15歳であなたよりかなり年下だが、俺に奉仕することに問題はあるか?」


「問題ありません」


「冒険者として南のバルーカの壁外区で生活することになるが」


「大丈夫です」


「家事全般と俺への奉仕をやってもらうことになる。元商人と聞いたが、商売に携わる機会は失われることになるがその点は?」


「私は夫と死別した後に夫の商会を継いで商人になりましたので、それまでは主婦として家の中のことをしておりました。ですので商売に対する拘りはありません」


 問題はなさそうだな。


「最後に何か言いたいことや条件提示とかあるか? 俺に買われるのが嫌ならこれが最後の機会だ」


 彼女は少し思案し、


「是非とも私をお買い上げくださいまし」


 と頭を下げた。


挿絵(By みてみん)


 うん。頭を下げた際に胸元の見事な双丘が丸見えである。

 商業ギルドのエメリナさんも大きかったが完敗である。むしろ乾杯ですらある。


 初老の店員へ向けて、


「購入する」


「ありがとうございます。準備がございますのでしばらくお待ちください」


 店員と共に彼女も再び双丘をアピールして(普通に頭を下げて)部屋を出ていった。


 机の上に小金貨を積み上げていく。


 再び店員と彼女が戻ってきた。


「手続き料と奴隷紋施術料として、6000ルクお支払いして頂きます」


「奴隷紋とは?」


「奴隷紋は、奴隷が主人を害するのを防止する為のもので、施術は義務となっております」


 支払いを済ませた後、店員に連れられて武装した戦士が厳重に守る部屋に入る。

 部屋の中央の小机に、機械のようなものが鎖に繋がれて置かれている。


「こちらは奴隷紋を施す特殊な魔道具でして、国から貸与されています。

 ここの部分にお客様の血を垂らしてください」


 針みたいなものを渡され、自分で指を少し刺して指定の場所に血を垂らした。


「奴隷紋は体のどこに施しますか?」


「目立たないところがいい」


「でしたら足の裏がよろしいでしょう」


 施術はすぐ終わり、建物の出入り口に移動する。


「本日はお買い上げありがとうございました」




 彼女と共に建物を出たが、さすがに裸足で貫頭衣のままではマズイ。


「とりあえずこれ着て」


 収納から外套を出して渡す。


「ありがとうございます、ご主人様」


 ご主人様呼びかぁ。

 某喫茶を連想されていまいちだな。


 それと薄々気付いていたのだが、俺の身長は他の人と比べて少しだけ低い。

 ルルカのほうが10センチほど高いのだ。

 いや、今現在はだ。成長期? はこれからなのだ。


 身長よりもクリアしないといけない問題がある。


「ルルカ」


「はい、なんでしょう?」


「あー、思い切って聞くが、避妊はどうしてる?」


「!?」


「雑貨屋などで売られているゴルグを使います。飲めば一定の避妊期間が得られます」


「それじゃあ他にも色々買いながら壁外区の宿屋に行こう」


「かしこまりました」




 雑貨屋でサンダルを買ってルルカに履かせ、大小タオル数枚と大きめのタライ、ゴルグを買う。


挿絵(By みてみん)


 次に服屋で新品の下着と靴下を2セット買い、古着屋で外出用と室内用の服を選んでもらう。

 さすがに女性の服選びは時間が掛かるか。

 さきほど買った新品の下着は、だぼっとしたシャツとパンツで色っぽさは皆無だ。

 ランジェリー的なスケスケ下着はないものか。


 古着屋での買い物を終え、屋台のおっちゃんに教えてもらった壁外区の宿屋に行き、ダブルの部屋を取る。


 所持金662520ルク→214220ルク




「奴隷商での飯ってどんなの?」


 部屋に入ってベッドに腰掛けて聞く。ルルカは壁際に立ったままである。


「朝夕にパンとスープが出されていました」


「じゃあお腹空いてるね。こっち来て食べよう」


 肉パンを皿に4つ出し、先に食べ始める。


「失礼します」


 外套を脱がせたので貫頭衣姿で隣に座り食べ始めた。

 眼福である。


 2つずつ食べてコップに果汁水を入れて渡し、


「まず最初にご主人様呼びは禁止ね。俺のことは名前で呼んで欲しい」


「ツトム様でよろしいでしょうか?」


 ご主人様よりマシだがそれもなぁ……


「堅苦しい上下関係は嫌いなんだよね。呼び捨ては?」


「む、無理です」


「う~ん、さん付けあたりで妥協するか」


「努力してみます」


「こっち来て俺の上に座って」


「は、はい」


 ルルカが遠慮しながら俺の足の上に座る。


「うん、いいね」


「あ、あの」


「ん?」


「ツトムさ、んは魔術士なのですか?」


 ぎこちないなぁ。


「そうだよ。冒険者としてはまだ見習いだけど」


「え?」


「あー、遠くからこの国に来てまだ10日過ぎたぐらいなんだよ」


「どちらの国のご出身なのでしょうか?」


「日本という国なんだけど、こちらでなんと呼ばれているのかがわからない。なんか魔法的な超常的な現象に巻き込まれて、気付いたらバルーカの南にいたんだ」


 嘘は言ってないぞ、正確に言わずに酷く大雑把に言ってるだけで。


「そんなことが……」


「だから俺のやり方や生活の仕方・価値観なんかは、この国の人とはかなり違うと思うから慣れて欲しい」


「はい」


 ルルカを抱き寄せて密着する。

 柔らかい。


「なぜ私を買われたのですか?」


「なぜって気に入ったからだけど」


「高齢の女奴隷が買われるのは安いからです。しかし私は高額な価格なのに」


「俺の故郷では年上の女性から奉仕されるのが男の幸せなんだ。

 だから高額のせいでルルカが残ってたのは、俺にとっては幸運なことだった」


 ルルカにキスをする。


「ゴルグは飲んですぐ効果があるの?」


「はい、大丈夫です」


 またルルカにキスをする。


「んっ…………」


 今度は舌を入れてゆっくりと絡ませる。


「奉仕の意味はわかる?」


「わかります」


 お尻を触る。


「具体的に言ってみて」


 俺の胸で潰れる双丘も素晴らしいが、お尻の感触も最高である。


「殿方に喜んで頂くことです」


「大きい意味では合ってるが、俺の思う奉仕とは違うかもしれない」




……


…………



 ルルカとの初めては、俺主導で行われたものの大変素晴らしかった。

 2回もしてしまった。


 シチューとパンで夕食を食べる。


「さっきの肉パンやこの食事はどう?」


「大変美味しく頂いております」


「聞き方を変えよう。これより上の食べ物を知ってる? お世辞とか抜きで答えて欲しい」


「えっと……、肉パンとパンは知っております。特に肉パンは兎肉をオーク肉に変えるだけで美味しさが増すでしょう」


「なるほど」


「シチューの判断は難しいです。濃い味付けを好まれる方ならこのシチューは最高クラスの評価でよろしいかと」


「ルルカは濃い味付けは平気か?」


「はい」


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