↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界ライフは山あり谷あり  作者: 常盤今
第1章 初めての冒険者生活編 [見習い冒険者]

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

11/42

008

 結局200体以上の遺体を収納した。


「土塁で攻撃参加してもいいですか?」


 多くの遺体を収納していく内に、なんとしても魔物共に一矢報いてやらねば気が済まないと思うようになった。


「おまえは、負傷者を乗せる馬車に乗って街に戻ってもらいたいのだが」


 ここで戻されるなんて冗談じゃない!


「このまま戻ると魔力が無駄になります!」


 近くで色々指示を出してた中年の騎士が割り込んできて、


「どの道馬車は負傷者で一杯だ。とっとと攻撃に参加しろ」


「了解しました。ツトム来い!」


 土塁に向かうと3匹ほどゴブリンが襲ってきた。


 槍で倒す。


 見ると土塁の右側が崩されて破れており、騎士達が近接で防御戦闘をしている。

 だが大型種を倒すので手一杯のようで、ゴブリンが抜けてきている。


 地図(強化型)に右側面から迫ってくる20ほどの赤点が表示されてる。


 敵が来る方向に移動すると、


「お、おい、どこへ?!」


 赤点の正体はゴブリンで、ショットガンで一掃する。


「……」


 しかし、さっきからギリアスが何もしていない。

 別にゴブリン程度は任せてくれて構わないのだが、それなら自分は土塁から1本でも多く弓を射るべきなのではないだろうか?


 ……もうギリアスはいいや。


 崩されたところを抜けてきた別のゴブリンとギリアスが戦ってるのを放置して、土塁に登って眼下の敵を見渡す。


 

 雲霞(うんか)の如くとまでは言えないだろうが、数千の魔物が押し寄せて来る光景は、ファンタジー映画を軽く凌ぐ迫力がある。


 敵の密度の高そうな場所にファイアボールを撃ち込んでみる。


挿絵(By みてみん)


 オークが10体以上吹っ飛ぶ。


 素材の回収は気にしなくていいので、倒すことのみに集中できるのはいい。


 周囲の魔術士とタイミングを併せて、ファイアボールを発射する。

 もっと派手に魔法を連射したいが、さすがに目立つので自重する。


 余裕があるのを利用して、違う種類の魔法を同時に使えないかを試してみることにする。


 ファイアボールの発射の時に使い慣れた土槍を発射してみる。

 失敗した。


 それからファイアボールを撃つ毎に土槍の同時発射を試してみたのだが、ことごとく失敗してしまった。


 成功する感じがまったくしないので、同時発射はやめてファイアボールの威力を上げてみる。


 さきほどよりも大きな火玉が飛んで行く。


 着弾時に威力が広範囲に広がるようなイメージも加えて発射する。


 さらに敵を倒せるようになり、どんどん撃ち込む。




 ドゴーーーーーーン!!!!


 凄まじい爆音が響き渡った。


 なんだ?


 周囲を見渡すと、右から土煙が上がっている。


「あのオーガを倒せ!」


「オーガはもう1体いるぞ!」


「魔法で狙え!」


「待て、あのオーガには」


 押し寄せてる魔物の後方に、オークより一回り大きい黒っぽい魔物が岩を持とうとしている。

 

 あれがオーガか……


 そのオーガに向けて冒険者たちが魔法攻撃しようとするのを騎士が止めようとしていた。


 騎士の制止も間に合わず、火や土の魔法攻撃がオーガに向かう。


「やったか!」


 いかん、そのセリフは失敗フラグだ。




 魔法攻撃がオーガに着弾する手前で盾のようなもので防がれた。


 オーガの手前にいる猿みたいな魔物が、盾を展開してオーガを守ってるみたいだ。


「オーガが持った岩を狙え!」


 なんとしても投石は防ぎたいという指示だ。


 違う種類の魔法を同時に使うのは無理だが、ファイアボールを撃った直後に撃ってみるか。


 気持ちファイアボールを早めに撃ち、即2体のオーガに向けて土槍(回転)4連を発射する。


 猿もどきがシールドを展開、さぁ勝負だ。


 土槍(回転)がシールドと猿もどきを貫通してオーガに着弾する!


 2体のオーガが倒れると、


「うおおおおおお!」


「オーガを倒したあああ」


「やったあああ」


 大きな歓声が起こった。

 特に騎士団の喜びようが凄い。

 自分も周囲に合わせる感じで喜ぶ。


 まぁ実際自分の土槍(回転)が勝ったのは嬉しいしな。




……


…………



 その後魔物は潮が引くように退却していった。





 それから騎士団の隊長らしき人に遺体を収納してることを告げ、先ほどまでの戦闘で犠牲になった遺体を追加で収納し、戦ってる最中に新たにバルーカから来て待機していた馬車に負傷者と共に乗せてもらった。


 ステータスを確認してみる。


川端努 男性

人種 15歳

LV17


HP 141/141

MP 387/1085


力  43

早さ 55

器用 61

魔力 195


LP 14P


スキル

異世界言語・魔法の才能・収納魔法Lv4・浄化魔法Lv4・火魔法Lv4・風魔法Lv2・水魔法Lv1・氷結魔法Lv4・土魔法Lv4・回復魔法Lv3・魔力操作Lv2・MP回復強化Lv3・MP消費軽減Lv3・身体強化Lv1・槍術Lv1・投擲Lv1・敵感知Lv3・地図(強化型)・時刻



 レベルが2上がり、いくつかのスキルレベルも上がっている。


 ポイントを消費して『身体強化』のレベルを上げる。


 もう少し大胆にポイントを使うべきだろうか?

 レベルが上がり辛くなるのは間違いないのだからポイントは温存すべきなのだが、それで死んでしまっては本末転倒である。たくさん収納した遺体の惨状を思い出す。


 あのオーガの投石から身を守るには……オーガを守っていた猿もどきを思い出し、マジックシールドの練習をしてみる。

 馬車の中なので小さい盾を出すイメージで何度も試してスキルを習得する。『マジックシールド』では長いので『魔盾』と呼称しよう。


 それから離れた場所に魔盾を出せるよう練習したり、何枚も重ねて魔盾を出していく。最優先で練習して瞬時に展開できるようにしなければならない。


 MPが30切ったところで練習を止め、休憩してるとバルーカに着いた。


 馬車は南門から進み城内の中央で左折する。

 北西区画の内壁内に入り停車した。


 負傷者を降ろすのを手伝い、指示出してる人に遺体を収納してることを伝えると、部下らしき人に近くの大きな建物に連れて行かれた。

 建物の中の大きな部屋で、ここに遺体を出すように言われる。

 ギルドの解体場で魔物の死体を出す時みたいにドサッと出す訳にはいかず、1体1体丁寧に出し布を被せてると、


「布はこちらで被せるので遺体を並べてくれ」


 と言われたので遺体を出していく。


「ご苦労だったな、帰っていいぞ」


 作業が終わり、北門へ歩いて行く。


 気付けば17時を過ぎており、西の空が夕焼けで赤く染まっていた。


 途中で見つけたパン屋でパンを大量に買い込み、壁外ギルドへ向かう。


 ギルドで王都行の護衛依頼がないか7等級の依頼票が貼られている掲示板を探していると、明日の朝発の依頼を見つけた。

 依頼者はルドリー商会、集合場所は壁外区北西にある倉庫の入り口で募集人員は4人、チェックが3つ入っており残り1人の募集と思われる。報酬は見習いが8,000ルクで行程は4日間だ。


 何気に初依頼だなーと思いながら受付に依頼票を持っていく。


 受付のお姉さん(登録した時とは別の人で可愛い系)に集合時刻を聞くと、朝発の場合は日の出から1刻が目安らしい。

 この世界の時間は曖昧だ。まぁ初依頼だし早めに行こう。


 見習いだったせいか、お姉さんに装備や食料と水を用意するよう念を押された。

 大丈夫です、と言ってギルドを出たところで、野営の準備を何もしてないのに気付く。

 うん、お姉さんに感謝だ。


 雑貨屋で寝袋と毛布を買い、午前中に大人買いしたシチューの為のお玉と皿とスプーンも2セット購入。

 雨具も探したのだがそういった物はなく、古着屋で外套(がいとう)を買うよう勧められそのようにした。


 所持金563620ルク→504120ルク




 翌朝指定された場所で合流し出発する。


 ルドリー商会の荷馬車が4台に護衛が4人。


 他の3人は男女2人のパーティーに獣人(犬か狼)で、手ぶらなのを見て自分達の荷物も収納してくれるよう頼まれた。

 金でも取ろうかと思ったが、どうせ大した金額にはならんので了承する。


 男女2人は6等級で獣人は7等級だった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。