表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

電話のあの子

かの有名なメリーさんの話です。初投稿なため文に変な箇所があると思いますが大目に見てください

 電話が鳴る、私に電話をかける人なんていない、いるとしたら詐欺か何かだろう 。


 私は電話を取る


「私メリーさん、今ゴミ捨て場にいるの」


 私の反応よりも早く プッ と電話は切れた、部屋に残るのは理解が追い付かない私だけだった、しかしすぐに怠け者の私の脳は現実を理解した。


(いたずら電話だ)


 せっかくの特別な日にもやがかかった気がした、私の頭には落として画面の一部に線が入ったあのスマホが浮かぶ、私は準備を再び進める、今日のために多くの想像をしてこの日を待っていたのだ。


 再び電話が鳴る、私のスマホはいつから私より働くようになったのだろうか。


 仕方なくスマホを持つ


「私メリーさん今銀行の前にいるの」


 始まりの私という言葉で何となく想像がついたがなんともありきたりないたずらだ、しかし私には興味がわいてきた、なぜこのようなことをこんな時代に行うのだろうか、そして移動経路も私の方へ近づいている、次はスーパーの前とでも言いだすのだろうか。


 私は作業を止め、電話が来るのを待った、今日のイベントの前に心残りができてしまったからだ、いや違う、私は少し休みたかったんだ、忙しそうなスマホは再び私を呼んだ 。


「私メリーさん、今コインランドリーの前にいるの」


 私は不意を突かれた、この子は私の知らない道で私に向かっている、次に鳴ったら質問をしてみよう、私はしばらく待った、この世から私が消えたんじゃないかと思うほどに、私は待った。


 再びスマホは鳴る「私、」次が始まる前に私の口は動いた


「あなたはなんで私のところに来るの」


スマホはしゃべらなくなった通話はつながったまま再びスマホは口を開けた 。


「私メリーさん、今薬局の前にいるの」


スマホの口は閉じた、私はさらにわくわくした


 もし会えたらどうなるんだろうと、出迎える準備をしようかと考え始めるくらいに私はあの子に恋しているような考えを始めた。


(メリーさんって紅茶飲めるかな)


 湯を沸かそうと動くと電話が鳴った、私はすぐに電話を取り叫んだ


「紅茶って飲める?!」


自分でも驚く勢いだ、電話が返した答えは私の想像とは違っていた。


「どうしたの?そんなに急に、ぼ、俺は飲めるけど、なんかあった?」


彼女ではなかった、この声は確か、バイト先の人で、大学の同級生って言ってた気がする、詳しくは覚えてないけど、いっぱい話しかけてくるやつだったな。


「うんん、間違え、何か用?」


 私は顔の熱を感じながら問いかける 。


「間違えか、誰にでもあるよそんなこと、ぼ、、俺もこの前さ、」


 また始まった、私は彼女からの電話がかかってこないかそわそわしていて彼の話をあまり聞いていなかった 。


「うん、ははは、、あのさ、電話かけてきたってことは何か用事でもあったの?」


 彼は言う


「あっ!そうそう!そうなんだよ!今度の木曜日さ僕ら二人ともバイトないだろ?遊びに誘おうと思ってさ!」


 えらく上機嫌だ、でも私にその誘いは刺さるはずがなかった、もっと強い魅力が私に近づいていたのだから。


「行くよね?!場所はもう考えててさ!ルートも下見したんだよ!」


 私にそんな声は届かなかった、私は自分でも何と言ったのか覚えてないほどの返事で通話を切った ワンテンポを置いてスマホは語り掛けてくる。


「私メリーさん今駐輪場にいるの」


 少し勢いがあった、まったくでないから少し機嫌を損ねてしまったかもしれない、私が質問することを思い出すよりも早く電話は動かなくなった。


(せっかくなら準備しておこう)


 私はキッチンに向かった鍋の水をやかんに移し、ガスを出す、火は偉大だ水が沸く音で私とこの部屋を包んでいくあの電話のおかげで気づくことができただろう、再び私を呼ぶ声がする 。


「私メリーさん、今あなたの部屋の近くにいるの」


 サンタを待つあの聖夜のようなときめきでこの部屋は支配された、いよいよなのだ、と


 扉の向こうから声が聞こえる


「私メリーさん、今、」


 私はときめきに負けてしまった、もっと味わいたかった、私は話しかけた


「なんでっ、私のところに何で来てくれたの?!」


 上ずり、一部裏返った私の声に扉からは予想外の答えが返ってきた


「最後が一人は嫌かと思ったの、私も一人だから」


 私は完全に堕とされてしまった、ときめきに満ちていた、私は満足だった。


(そうだ、予備のあれを使おう)


 私は幸福だ。




 電話は呼ぶ、返事はなかった、部屋に動く気配が生まれる。


「結局一人で行くんだ、」


 悲しみと幸福がたまりやかんの下からは力がなくなったこの部屋で人形は座り込んだ 大きなため息がこだました後人形は元居た場所に帰り始めた 人形の小さな体では足に触れても降ろすことはできない 孤独な心中は失敗に終わった。

主人公として電話を掛けられている女の人は自殺の準備をしていたところメリーさんの電話を受け、幸福のまま旅たつ話でした、なぜそのような行為をしようとしたのか、背景は読んでくださった方の想像にお任せします。メリーさんという存在で物語を動かすのはとても楽しかったです

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ