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~ついてシリーズ

今日からあなたもヒトラー!② 演説について

作者: 宗徳
掲載日:2026/02/05

「私は考えを伝えていない。

感情を揺らしているだけだ」

――本人が言ってたらまだ救いがあった名言


※この記事はジョークである。

繰り返す、この記事はジョークである。

【はじめに】


演説とは、

論理を説明する行為ではない。


正しくは、

「集団で同じ気分になるための儀式」

である。


ヒトラーの演説は、

話術というよりライブイベントだった。

チケット代は思考力。


【内容は二の次、空気が九割】


ヒトラー演説の最大の特徴は、

「話の中身を覚えている人がほぼいない」

にも関わらず、

「凄かった気がする」という

感情が残る点である。


つまり成功条件は、

理解されることではなく、

納得した気分にさせること。


これは自己啓発セミナーで

もっとも多くみられる手法である。


ただ最初に、

「私は今日、難しいことを言いに来たわけではありません」

と言えばいい。


なんかどっかで聞いたことが

あるセリフだと思った貴方は賢い。


また内容が薄いほど、

聴衆は自分の感情を自由に投影できる。

空白は最大の演出である。


【最初は低空飛行で始める】


いきなり叫ばない。

それは素人である。


最初は、

不満そうに、抑え気味に話す。


「分かってるよ、君たちの気持ち」

という顔をするのである。


そして

「我々は長い間、屈辱に耐えてきた」

と言う。


ここで聴衆はこう思う。

「この人、私の代弁者かもしれない」


なお、

本当に分かっている必要はない。


【だんだん乗せていく】


演説が進むにつれ、

声量をアップし、動きを増やす。


そして言葉は短くする。


「もう十分だ!」

「我々はこれ以上、耐える必要はない!」


最終的に残るのは

意味ではなくリズム。


もはや音楽である。


【敵は具体的に、説明は雑に】


ヒトラーは演説において

必ず敵を用意した。


「この国を内部から腐らせた者たちがいる」

「奴らのせいによって!」


聴衆は詳細を求めていない。

怒る理由を求めている。


【事実は“挟むもの”】


完全な嘘は使わない。

それはバレる。


本当のことを少し述べ、

文脈は全部削除し

原因は言わず結果だけ述べる。


「失業者は何百万人もいる。

これは偶然ではない」


これで完成するのが

「嘘じゃないけど真実でもない何か」。


最も扱いやすい。


【論理が来そうになったら感情で潰す】


聴衆の中に、

たまに考え始める人がいる。


その兆候は

・腕を組む

・眉をひそめる

・静かになる


この瞬間にやることは一つ。


声を張る。

感情語を投げる。

拍手ポイントを作る。


「今、疑うべき時ではない!行動の時だ!」


考えることは怠慢であり、

感情に従うことが正しい。


という価値転倒が起きる。

思考は臆病者扱い。


【最後は必ず“我々”で終わる】


ヒトラー演説の締めはだいたいこれ。


・私は → 我々は

・私の考え → 我々の使命

・私の怒り → 国民の怒り


「我々は一つだ。我々は運命を共にする」


個人の感情は

集団の意志に溶かすのだ。


帰り道、聴衆はこう思う。


「自分でそう思った気がする」


それがゴールである。



【まとめ】


演説とは何をしたかではない。


ヒトラーの演説が恐ろしいのは、


「何を言ったか」

ではなく


「何を考えさせなかったか」

である。


沈黙させたのは

反対意見ではなく、

思考そのものだ。

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