表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

バレンタインデーにチョコをあげるTS娘の話

作者: natuki

「ねえ、チョコもらった?」

 コウは苦笑いを浮かべた。

「知ってて聞いてる?」

 まあ予想はついてた。だってこいつは今まで一度たりともチョコを貰ったことがないから。

「オタクみたいな事いつも言ってるツケだね」

「正論やめてくれる? ていうかお前も貰ってないだろどうせ」

 俺はニヤリと笑い小さな紙袋を掲げた。

「残念、オレはたくさん貰ったぞ」

 男のときはコイツの言う通りチョコを貰えてなかったが、今年は違う。友チョコ万歳。

「今ほどお前を羨ましいと思ったことはない」

「羨ましかろう?」

 机に顔を突っ伏すコウにニヒヒと笑う。気分が良い。

「可哀想なお前に恵みをやろう」

 紙袋から一つのチョコを取り出す。

「まじ!? くれんの?」

「感謝したまえ」

「ありがたや、ありがたや。

 お、ハート型じゃん。友チョコでもハート型でつくったりするんだな

 ん、オマケに俺好みの甘さ控えめときた。

 なあこれ誰から貰ったやつなんだ?」

「オレ」

「へ?」

「だからオレが作ったんだってそれ」

 固まるコウの口元についてるチョコを指で拭い、舐める。

「ホワイトデー期待してるから」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ