表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/129

7:実験

料理(?)の回

「お疲れっス。どうでしたか?」

バールを素振りしていたユーシンがこちらに気が付くと、小走りにやってきた。

「リルベアとゴブリンを封印した。」

と満足げに報告するユーキ。

そこからちょっとした報告会に。

ユーシンは留守番しながらひたすら連続技の練習をしていたらしい。

タイミングを合わせて通常技や必殺技をつなげていくと、ド派手なコンボ技になるそうだけど、タイミングがシビアでなかなかうまくいかないと嘆いていた。

「今んとこ3コンボがやっとっス。10コンボはまだまだ遠いっすね。」

ゲームでも実際に10コンボまでつなげられるプレイヤーはほんの一握りって聞いたな。

 たしか、コントローラーを改造してボタン一つで10コンボ出せる、なんて動画が話題になっていたな。半分以上は小バカにしていたようだったけど。

当然そんなものは無いので、ユーシンには技を磨いてもらうしかない。

 コントローラー一つで技が出せるゲームと違って、実際に動かなければならない上1秒以下のタイミングで停滞なくつなげていかなければならないのだから簡単なことでは無い。

 ユーシンにとっては、ゲーム上のレベルアップは無くてもプレイヤースキルを上げる、という行為がそれにあたることになりそうだ。

 格闘ゲームは好きだったけど、下手だったからな。イージーモードでガチャ押しくらいしかできなかったっけ。

 想像もつかないよ。

 なんて感慨にふけっていると、隣ではユーシンとユーキがさっそく言い合いを始めている。

 混ぜるな危険ってフレーズが浮かんでしまうな。

 じゃれあう二人は放っておいて、自分はテントに入って簡易貯蔵庫を呼び出す。

 いよいよ実験結果の確認だ。ワクワクしつつも、ダメなんじゃないかという不安感の方が多かったりする。

恐る恐る干し肉を一口。

 ・

 ・

 ・

 どうやら簡易貯蔵庫も干し網も無関係らしい。

 口直し口直し。

 「ダメスか。」

 「うん、普通の干し肉と同じくらいエグい。煮込んでない方は食えん。食べ物の域を出てる。」

 まぁ実験だし。とりあえず原因と思える2つが潰せたから問題ない。ことにしておく。

 「テントの中のは確かめないんですか?」

 とユーキ、そうか、説明してなかった。

 「簡易貯蔵庫は自分のスキルなんだけど、時間経過が2倍速くなるんだ。だからテントの方はまだ1日かかるんだよね。」

 「なるほど。じゃぁ、貯蔵庫の方はまた別の実験を?」

 「次の実験は、テントの方が終わってからじゃないと進められないからいったん保留だよ。」

答えながら、貯蔵庫の失敗肉を集めて小箱に入れてテントに移す。

これでテントの方も変化がないとなると、貯蔵庫と何かの複合的な理由ってことになるんだよな。

不安的中。ちょっと面倒になってきた、なんて思ってないぞ。

ちょっとだけだよ。ほんとにね。

まぁ、結局はいろいろと実験をするために時間を消費することになるんだけどね。

 時間がもったいないから、順番で2人づつ組んで森でレベルアップに励むことにした。

 20日ほどを過ごした。

 かかりすぎ?

 なかなかにめんどくさかったんだよね。

 途中成功したんだけど、そこからいろんなパターンで実験して原因を完全に特定しなきゃ確実に成功させられないでしょ。

 ユーシンの軽トラをテントの中に出して、荷台でやってみたりとか、思いつく限りやりつくしましたとも。

結果、エグみの原因は魔素である、という結論に達したのだ。

空気の中に、酸素や二酸化炭素、窒素なんかのように混じっている魔素は生物や植物が呼吸する時に取り込まれて溜まっていく。同じ食材でもエグみの少ない高級品があるっていうのは、要するに魔素の薄い地域で作られたものってことなんだろう。

 それを食べるときにエグみとして感じるのではないか、という推論だ。

この結論にいたる原因になったのが、処理を頼まれた空の魔石だ。何度も実験を繰り返しているうちに、小さな魔石がほんのりと、単体だったら絶対気が付かない程度に色づいたためだ。

 魔石は取った魔物の種類によって色が違うが、まとめてバケツに放り込んでいたため色の差が結構出たのだ。一般的な魔素濃度の地域では、色づくほど回復するまで年単位の時間を要する。それが数日で色づくのは異常なことだ、ということで実験を繰り返して結論付けた。

まだ憶測だけどね。

生物は生きているうちは魔素を吸い込みため込んでしまう。でも死んだ後、食材となった後は吸い込むことも無くなり、周囲の魔素濃度と同程度になるまで放出するようだ。

魔石はそれとは違い、周囲の魔素を吸収し続ける。保有魔素量を超えても吸収し続け、やがて魔物として復活してしまう。とはいえ、人の生息域で魔石が吸収できる魔素はたかが知れているし、キチンと処理されているので問題になることは無い。

つまり、食材と空の魔石が近くにあったので、干し肉が放出した魔素を魔石が吸収した、ということだったのだ。

 煮ることでエグみが薄れる理由も分かった。水は周囲より魔素濃度がかなり薄い。空気の半分程度といった感じで、そこに食材を入れることで食材から魔素が抜けて水と同意程度の魔素濃度になるからエグみが和らぐのだ。

 ただ、水のままつけておくと非常に時間がかかり、食材が傷んでしまった。過熱した方がよく魔素が抜けたので、食材の温度が高い方が早く抜けるということも分かった。

ただこれだと、完全に魔素が抜けきることは無い。周辺と同じ程度にしかならないからだ。

長時間煮込むことで魔素の抜けが早く、痛みを防げるが、それでも周囲と同程度までにしかならないからエグみは残る。魔素がちょっとでも残ると、エグみをかなり強く感じてしまうのだ。

ではなぜエグみを全く感じないほどに魔素が抜けたのかというと、貯蔵庫の特性が関係していることが分かった。

貯蔵庫の中は魔素が存在しない、というかできなかったのだ。

 ゲームでは魔素といった要素は存在しなかったから、それが原因なのかもしれない。

食材だけが貯蔵庫にある状態では、抜けた魔素は少しすると再び食材に押し込まれてしまうようなのだ。というのは、最初の成功例だった貴重な旨干し肉1号(ユーシン命名)を、うっかり数枚貯蔵庫に落としてしまい、実験中、心なしかエグく変化していることで判明した。

貯蔵庫+空かそれに近い魔石のコンボが正解だったようだ。

 食材から抜けた魔素は、貯蔵庫内では存在できないから、存在できる食材へと戻ろうとする。でも、食材からも魔素が出ようとしているので入りにくい。

 あ!入りやすい魔石がこんな近くに~。と魔石に吸収され、魔石に吸収された魔素は出ていかないから溜まっていく。

 食材は貯蔵庫内の魔素濃度まで放出し続けることで魔素がほぼ0に、エグみの無い食材へと変化したのだ。

さらなる実験の結果、全ての食材、食料は貯蔵庫+空魔石のコンボに1日ほど入れておくことで、魔素抜きが完了することが分かった。

勝利だ。

 大変だったけど、20日間は無駄じゃなかった。

 煮込みも不要なんだから手間も省けるし、捨ててしまっていた旨味もそのまま使える。まさにパーヘクツだ。

これで、激安ス-パー弁当に一歩近づくことができた。

この日は麦もどきのセパをそこいらの石で粉にしたセパ粉で作った“具無しお好み焼きもどき”、何の肉だったか忘れたけど魔素抜きした塩味だけの“謎肉スープ”、“謎肉ステーキ”で祝勝会となった。

食事風景を見て、ゲテモノを見るような目でチラチラ見てくるハンターどものことなんか知ったこっちゃないのである。

 彼らからしたら、煮込んでいない肉を焼くだけで食うなんて、さぞおぞましく無謀な行為に見えたことだろう。

 ぬははは、無知とは罪よ。

セパ粉は荒いし、そもそも小麦じゃなく麦もどきだし、味もほぼ塩味だけだし、肉は堅いしクセも強めだったけど、おそらくこの世界では王族ですら食べることのできない超美味な食事だったに違いない。

 これで調理スキルが解放されればもっといろいろできるはずだ。食材がゲームと全然違うのがかなり不安だけど。

きっとなんとかなる。

 よね?

 期待してるぞ"調理スキル熟練MAX"よ。

これは何としても開放しなければなるまい。

ちなみにこの期間、それぞれ交代で森に入り続けてのレベルアップも余念がない。

ユーシンはレベルアップこそないものの、3割程度だった3コンボを完璧に使いこなし、さらに5割程度の確率で4コンボも成功させられるようになっていた。火力では一番頼りになる。

 リルベアも敵ではないというんだから頼もしい。

ただ、剣や斧といった武器を装備すると技が全く出せなくなり、盾も装備すると使える技が極端に少なくなることが分かってあきらめざるを得なかった。武器に関してはバールのままだ。

 鎧も、レザーアーマーですらコンボがつながらなくなり、最初着ていたツナギに戻していた。そういえば、学ラン試してみたいな、などと言っていたな。服飾系のスキルが解放されたら作ってみようか。学ランは無理でも、似たようなものはできるかもしれない。それでコンボがつながりやすくなるなら立派な装備だ。

ユーキはゴブリンが10レベルを超え、ランクが3に上がったことでリルベアとゴブリンを同時に呼び出せるようになった。

 壁役リルベア、攻撃役ゴブリン、補佐役ユーキで連携しての戦いをみっちりと特訓していた。すでに独り立ちしても十分なレベルだ。

リルベアはレベル22,ゴブリンもレベル19になり、ランク4まであと一歩というところまで到達している。

ユーキは装備の制限は無さそうだけど、子供の体なので良い装備が無い。せいぜいがレザーアーマーとショートソード程度で、体格が近いゴブリン(ゴンと命名)とおそろいだ。

服は男物に取り換えた。子供のハンターってだけでも目立つのに、女の子(体だけ)だと良からぬことに巻き込まれかねないし、ユーキ自身も女の子の格好はしたくないようだった。リルベア(クマと命名)にはそもそも防具がいらないくらい堅いので、右の前足に目印の赤い布を巻いている。

で、自分はというと。

やっとこレベル10になりました。

魔法を新しく

ウインドボイス(遠距離(熟練+レベルm)の任意の場所に声を届ける)

マジックレイン(半径熟練mの範囲に、上空から無数のマジックミサイルを降らせる)

ホーリーライト(ライトと同じような光源を作る。光はアンデッドを弱体化させる)

アーストーン(地面から無数のトゲを生えさせて、ダメージ+移動疎外)

スピードアップ(対象の速度を若干上げる)

キュア(致死性以外の毒を治療する)

リカバリー(体力の回復速度を速める)

の7種、スキルを

連撃(1撃の時間で2回攻撃。2回目は命中アップ)

罠感知(パッシブスキル、罠の発見率が上がる)

パリィ(武器による攻撃をそらして回避し、相手のバランスを崩す)

鑑定(見立ての上位スキルアイテムの名称、ざっくりとした性能、価値を正確に知る)

採集(パッシブスキル、採集による取得数アップ)

聴覚向上(パッシブスキル、不意打ちを受けにくくなる)

視力向上(パッシブスキル、遠くのものもはっきり見える)

の7種を開放できた。

とはいえ、20日でたったの2レベル。やはり厳しい。

「分かってはいたけど、レベル15は遠いなぁ。」

これからはもっと経験値が必要になるから、さらに時間がかかるなぁ。なんてボヤいてみた。

「なんかあるんスか?」

 ユーシンが興味深げに聞いてきた。レベルアップで色々使えるようになるのがうらやましいらしい。

「調理スキルが使えるようになるんだ。熟練はMAXまで上げてあるからいろいろ作れるようになるんじゃないかな。食材が違いすぎるから期待しすぎるのは危険だけど。」

 いかん、想像してたらよだれが。

「ユーキ!」

頬張っていた具無しお好み焼きもどきを一気に飲み込むと、立ち上がって両こぶしをガっと握りしめたユーシン。

「明日からはシンさんのレベルアップ最優先でいきましょう!」

「一刻も早く15っスね。」

さすが食の力。二人のやる気がすごい。

いや、ほどほどにね。頑張るのは君たちじゃないから。

「したら、ここよりもこの間のキャンプ地に行った方が良くないっスか?ここからだと森に入るまでに結構時間かかるし。」

というユーシンの提案で、その日は食料などの買い出しをし、翌朝早朝に再びハンターの集まるキャンプ地へ向けて出発することにした。

ユーキに助手席を譲ろうとしたけど、ゴンとクマを呼び出して一緒に荷台に乗り込んでしまった。

 子供はそういうの好きだよね。

 口が裂けても言えないけどね。

2時間程度の行程だから、キャンプ地に入らず3人+2匹でそのまま森へ行くことにした。

森の中ではいつもより深く入る。レベルアップが目的だから積極的に行かないとね。

 ハリラビやビルラッツなど小型の魔物は、簡易貯蔵庫で魔石と内臓を取り出し、大きめの樽の上に吊るして、血抜きっぽいことをしてみる。もちろん貯蔵庫には空の魔石も一緒に入れてある。

で、取り出した内臓はというと、貯蔵庫内の樽に集めている。

 ある程度集まったところで、開けた場所の中心に積み上げた。

それぞれが20mほど離れた場所に生える別々の木に登って息をひそめる。

待ち伏せ作戦だ。

 うまくいくといいんだけどな。

程なく、潜んだ木の反対側にある茂みから二足歩行の犬、コボルトが顔を出した。

慎重に近づくと、しきりに周辺の臭いをかいでいたが、こちらを見ると一目散に逃げだしていった。

「鼻がいいんだなぁ。こりゃ失敗かな。」

しばらく待ってみたけど、手ごたえも無く諦めかけたとき、新たなターゲットが茂みから出てきた。

“グレイウルフ”、単独で活動する狼の魔物だ。名前の通り灰色の毛並みで、普通の狼より一回り大きい。

当然というか、こちらのことには気が付いているみたいで威嚇してくるけど、躊躇いもなく内臓にかぶりつく。

「俺たちは敵じゃねぇってことスか。」

隣の木に潜むユーシンがグレイウルフを睨みつけていた。

この周辺では割と上位種、強い方の魔物だ。機動力のある魔物なので、まずはそれを奪おう。

「とりあえず先制して機動力を削いでみる。」

言うと、グレイウルフを中心にアーストーンを発動。突然地面から鋭いトゲが飛び出した。

とっさに反応して飛びすさったけど、さすがに地を蹴った後ろ足2本はダメージを受けたようだ。トゲにははっきりと血の跡が付いている。

「うっしゃ、行くっスよぉ!」

木から飛び降り、グレイウルフに突進するユーシン。

ユーキ達も木から飛び降りている。

自分はマジックミサイルを倍化させて狙いを集中、グレイウルフの意識がユーシンに向いているうちに放った。

左に飛んで躱そうとするするグレイウルフ、5本のうち2本が外れ、3本は右足に命中した。血飛沫が飛ぶけど、動きを止めるほどには至らない。タフだな。

「ぬわりゃぁ!」

ユーシンのバールがグレイウルフの腹めがけで振り上げられる。

グレイウルフの横腹をかすめたバールがユーシンの頭上に差し掛かると、そのまま反転、再びグレイウルフの腹を真上から襲う。

ドスッ

ユーシンのバールが地面を抉った。

グレイウルフは再び左に飛んで躱していた。

そこにゴンが切り込む。が、難なく交わされ反撃にあってしまう。右ふくらはぎにかみつかれ、そのまま投げ飛ばされてしまう。

「モンスターヒール」

ユーキがすかさずゴンに回復魔法をかける。

クマはグレイウルフとユーキの間に入り威嚇してグレイウルフの気を引く。

「せいやっ!」

間髪入れずにユーシンのバールが襲う。

地面を削るようにして振り上げるバールは、グレイウルフの肩口を掠る。

その瞬間、ユーシンにスピードアップをかけた。

頭上で反転したバールは、先ほどと同じくグレイウルフを襲う、ただしスピードアップでより速くなっている。

今度は避けられることなくグレイウルフの肩を砕いた。

ユーシンは止まらず左回転、遠心力で威力を増したバールがグレーウルフを吹き飛ばした。

「いよぉっし!3コンボぉ!」

ガッツポーズでドヤるユーシン。

その体が勢いよく後ろに吹き飛ばされた。

グレイウルフは、吹き飛ばされた先で反転、弾丸のような速度でユーシンの脇腹に体当たりしていた。

「マジックミサイル!」

声に出す必要なんてなくても、無意識に叫んでしまっていた。

とっさに撃ったマジックミサイルは倍化していなかったが、ユーシンへの体当たり直後で体勢の整っていないグレイウルフは避けられず、5本すべてが命中した。

「アーストーン!」

続けざまに放った魔法は、グレイウルフの足を完全に貫いた。

それでも威嚇の姿勢を崩さないグレイウルフ。

ショートソードを抜いて駆け寄り“強撃”を使う。

 全身に力がみなぎる。

 クマが襲い掛かるが、3本の足で器用に飛び上がり交わすと、クマの背を踏み台にして襲い掛かってきた。

 ショートソードを頭上に、飛び掛かってくるグレイウルフに深々と突き刺し、やっと息の根を止めることができた。

「ユーシン!」

振り返ると、脇腹をさすりながらユーシンが立ち上がったところだった。

「すんません、3コンボ決めて調子に乗っちゃったっス。」

 出血はしていないようだけど痛そうだ、内臓にダメージが?とにかくライトヒールをかけて手当てする。

「シンさんのサポート無かったらまた空振ってたんじゃない?」

「うっさい、分かってるっスよ。シンさんカンシャっス。」

すごい勢いで吹っ飛んでいったんで心配したけど、無事なようでよかった。

「あ!」

と言ってユーシンが指さす先には、光る玉が。

「マジか。さすがシンさん。」

グレイウルフという強敵を封印できたのはこの上ない幸運だ。

「うげ、レベル30ですよ、グレイウルフ。やたら強いはずだ。」

そう、やたらと強かった。

しかも一気にランクが5に上がったので3匹同時に呼び出すことができるようになったのだ。

 アオンと名付けられたグレイウルフの嗅覚、聴覚はかなりのもので、索敵にも期待できる。

 “警戒”いらなくなるかもな。

戦闘力も申し分なく、狩りが一気に楽になった。というか、自分らいらなくね?

 マジモンで言うと、パーティメンバー最大数、キャラ3、モンスター3になったけど、特に変化はないな。そもそもユーシンはパーティ制じゃないし、自分はMODで最大10人編成が可能になっている。あまり意味は無いのかもしれないな。

 問題は、アオンが優秀過ぎることか。頼りすぎになってしまう。

ということで、

索敵兼遊撃役にアオン(グレイウルフ)

壁役にクマ(リルベア)

近接攻撃役にユーシン

遊撃役にゴン(ゴブリン)

補佐兼モンスター回復役にユーキ

遠距離兼補佐兼回復兼後方警戒諸々が自分

という役付けを行った。

アオンはメンバーの中でも別格の強さだけど、いずれアオンだけでは対処できなくなることも想定して、索敵とかく乱攻撃に徹してもらう。経験値は入るけど、みんな実践経験を積まなければならないからね。

クマは、レベルが上がったことで結構素早く動けるようになった。短距離なら一般人の全力疾走程度、異次元の速さだ。リルベアとしてはだけど。

ユーシンにはコンボの成功率を上げるため攻撃の中心についてもらった。3コンボのタイミングは問題無くても、素早い相手だと交わされてしまうことが判明したので、さらなる習熟が必要だと判断したからだ。

ゴンはかなり器用なようで、記憶を頼りに作ったスリングを作って与えてみたら器用に、というか、かなりの命中精度で使いこなしてしまった。動きも素早いので中距離~近接までこなしてもらえる。

スリングを作ったといっても、ゴムを使ったいわゆる現代のスリングショットとは違う。

細長い布の片側に持ち手になる輪を、反対側に手首に着けられるように短いロープをつないだだけの簡単工作。布が手のひら側に来るようにロープを手首に縛り、布の真ん中に石を置いて、その石を包むように布を折って輪を握る、それを振り回して、輪を放すと石が飛んでいくという原始的な投擲具だ。近接なら振り回した石でそのまま殴りつけるブラックジャック代わりにも使えるのだ。

ユーキはモンスターに対して効果のある魔法(スキル?)があるので、モンスターへの指示とサポートに集中。

自分はいろいろできるけど、どれも中途半端なので副業兼務だ。ただし、全員一致で調理スキル開放を熱望しているため可能な限りとどめを刺すようにしている。

モンスターと自分しか経験値を獲得できないのでさだかではないけど、パーティー認定されている(らしい)メンバーには、経験値が割り振られることが分かっている。特にとどめを刺したものに多く入るようなので自分に、ということなのだ。

なんか、こうなってくるとゲームの感覚を思い出すようでワクワクしてしまう。

まずは目指せ15レベル、である。


 飯テロにはちょっと憧れがあったのですが、ゲームに熱中する50間際のダメなおっさんが料理得意とか、なんかしっくりこなかったのです。

 ラノベ好きでもあったおっさんも一応興味はあったので、ネットで調べるくらいはしてました。が、実践はしませんでした。やっぱりダメですね。

 という設定です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ