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65:双子

次回は6/25(日)16:00頃更新予定です。

 クソ悪魔の告白、「実は世界滅ぼしちゃおうかな」発言は、村のワタリビトに少なからず衝撃を与えたようだ。

 ん、それ以外?

 そんなんウソウソ。

 どうせこっちを利用したくておだてただけよ。

 あいつはそーいうやつだし。

 

 とにかく王から命令があれば即出られるように準備を進めて来たんだけどね。

 米男を追い返してからもう二か月だよ?

 何の音沙汰も無いんだけど。

 いちおう魔道具は突貫作業で何とか完成している。

 デカすぎて設置するのに一日がかり、稼働準備にも丸一日、そこへ一匹ずつ誘導しなきゃならなかったり、逃げださないように抑え込んだりしなきゃならない。

 2匹以上入っちゃうと火力不足だし、一度発動しちゃうと次の発動までに二日必要だったりと問題山積だけど、とりあえずは完成した。

 現在は第四貯蔵庫に格納中。

 大丈夫か?これ。

 とか不安になっちゃう出来だけど、スラりんとフレイアを二の矢、三の矢として作戦に組込み済みだ。

 ユーシン達も魔獣戦を想定して、フレイアたち龍の配下、この世界のドラゴンを相手に特訓中だ。

 ぶっちゃけ、いつ来てもいいんだけどなぁ。

 やっぱりクズリーダーには響かなかったか?

 クソみたいなプライドのために心中する気か?

 なんて思いにふけりながら、つい傍らのマガちゃんを撫でようとしてしまう。

 傍らにいる限り手は空を切るだけなのに。

 なんかむなしい。

 「フォロー位しろよ、クソ悪魔。」

 ついつぶやいてしまった。

  

 「「クソだって・・・おかしいね」」

 「「クソだって・・・ぴったりだね」」

 

 その声に振り替える。

 そこにいたのは、少年と少女?

 ”幼”をつけてもいいくらいか。

 全く同じ顔、同じ髪型の二人。

 蒼白と言ってよい顔色、目の下のクマは、まるでメイクで書いたように濃く、ショートボブの髪は真っ黒。

 一人はゴスロリ調のドレス。

 一人は貴族の子供が着るような、真っ白なシャツに黒い半ズボンをサスペンダーで肩から吊っていた。

 雰囲気はまるで・・・チラリと傍らを見る。

 まずい・・・マガちゃんとキャラが被

 「ルグホッ!」

 両わき腹から強烈な衝撃が・・・つぶれ・・・た。

 内臓的な何かが、というかそのものが。


 「「あれ?意外と丈夫」」

 「「あれ?ちぎれてない」」

 

 いつの間にか俺の両サイドにいた双子が、無表情に首をかしげていた。

 「ちぎれてたまるか!」

 一応これ、ユーコやアオイの襲撃(?)に備えて作った、スレッドスパイダーの糸にミスリルの超極細ワイヤーを編み込んだ上、気合入れて強化した特製の服なんだけど。

 血反吐を吐きながらも、回復魔法でつぶされた内臓を修復する。

 マガちゃんは・・・何か黒いもので床に拘束されている。


 「「この子面白い」」

 「「この子楽しい」」

 

 この双子、瞬間的にマガちゃんの特性を理解したらしい。

 そうでなければ、マガちゃんを拘束どころか触れることもできない。

 この突然で理不尽な攻撃、直前の俺の思考を読まれたか?だとしてもこれは無いだろう。

 俺の危機を察知すればすっ飛んでくるはずのクロウ達に動きが無い。妨害されているか、危機を察知できていないか。

 とにかくこいつらはヤバい。

 

 「「キレー」」

 「「すごーい」」

 

 マガちゃんが黒い炎を使って拘束を焼き切ろうとしている。

 マガちゃん、禍ツ焔の使う炎って、炎なのは見た目だけ、実際には真逆の冷却系+ランダムデバフのスキルだ。

 焼き切れるわけはないけれど、それを本人が知らないはずはない。

 凍らせて割る気か?いや無理だろ、禍ツ焔の腕力はそれほど強くない。

 ランダムデバフの耐久減少を狙っているのか?

 どっちみちかなり分が悪い。

 とにかく回復のための時間を稼ぎたい。

 即死一歩手前のダメージを食らっただけに時間がかかる。

 魔法使用後即回復するタイプのゲームじゃないからな・・・。

 「目的は何だ、クソ悪魔の仲間なんだろ?」

 かろうじて声が出せた。

 

 「「あいつキラーイ」」

 「「だから引っこ抜いたー」」

 

 へ?

 ・・・引っこ抜いた?

 

 「「嘘つき―」」

 「「だから潰した―」」

 

 はい?

 何を?そう思ったとき、

 バリンッ!

 何かが割れる音とともに、マガちゃんが拘束から脱出した。

 黒い何かが巻き付いた辺りから黒い炎が噴き出している。禍ツ焔が出血した時のエフェクトだ。

 無茶して強引に脱出したか。

 

 「「すごーい」」

 「「かっこいいー」」


 何が起こってる?

 双子の声が終わらないうちに、マガちゃんは左右から、その双子に抱き着かれていた。

 マガちゃん本人も何が起こってるのか理解できていない。

 もちろん俺にも理解できていない。

 攻撃されているわけではないようだけど。

 とりあえず会話・・・しちゃっていいのかな?

 「ええと、二人はどうしてここに来たの?」

 間抜けな質問だけど、とりあえず目的を知らなければ。

 回復速度が異様に遅い。

 

 「「クソ悪魔噓ついたー」」 「「だましたー」」

 「「だから引っこ抜いたー」」 「「頭ぷちーんてぬいたー」」

 「「あとお腹潰した―」」 「「金玉も潰した―」」

 「「おもしろかったー」」 「「たのしかったー」」

 「「でもむかつく―」」 「「嘘つきキラーイ」」

 「「だから出て来たー」」 「「だから養え―」」

 

 ・・・

 ・・

 ・

 はい?

 喧嘩して家出して来たから面倒見ろと?

 いきなり殺されかかったんですけど?

 それよりも・・・

 「クソ悪魔死んだんじゃないの?」

 首をかしげる双子。真ん中で何とか逃れようと奮闘するマガちゃんもお構いなしだ。

 

 「「死んだー」」 「「生きてるー」」


 ?

 死んだけど生きてる?

 「首、引っこ抜いたんだよね。」


 「「また生える―」」 「「もう生えたー」」

 

 え?

 「きみたちって、そういうもんなの?」

 悪魔だしな・・・ひょっとしてクロウも?いやいや、それは無いな。

 

 「「でも死んだー」」 「「今生きてるー」」

 

 そう言って、俺を指さす双子。

 「いや、あれは、俺がたまたま魂?的なストックがあったからで、もう無いから生き返らないし、普通この世界の生き物はは簡単に死ぬんし、死んだら生き返らないけど。」

 目を見開いて驚く双子。 


 「「ヒトは死ぬ?」」 「「ヒトは生き返らない?」」

 

 「死ぬし生き返らない。普通はね。」

 何言ってんだ?俺。

 

 「「でも生えるよね?」」 「「生えるよね?」」

 

 「生えない。」

 何この会話。

 直後、両サイドからガッツリ抱き着かれていたマガちゃんの拘束が緩んでマガちゃん脱出、部屋の隅まで飛び退ると、普段無表情なのに、見たことも無い形相で双子を威嚇した。

 あ、なんかニャンコっぽい、って、ほっこりしてる場合じゃない。

 んだけど・・・双子の目からポロポロと涙が・・・。

 その直後泣き出してしまった双子。

 どうやら、本気で人もクソ悪魔と同じだと思っていたらしい。

 危なかった。

 昨夜面倒くさくて着替えずに寝てなかったら、今頃俺の上半身と下半身は永遠の別れとなっていただろう。

 グッジョブだ、自堕落な俺。

 苦労して双子を何とかなだめすかし、ようやく落ち着いてきたと思ったら・・・マガちゃんがいない。

 まずいぞ。

 寂しがり屋のマガちゃんは、心が満たされているときは俺や、親しい誰かのそばにピッタリ寄り添う。

 しかし、寂しさを感じてしまうと離れるのだ。寂しさが募れば募るほど遠く。

 一度見失うと、見つけるのが至難なほどに。

 誰だ!そんなめんどく、じゃない、繊細な設定つけやがったのは!

 すでに、スキル”警戒”の範囲内にはいない。

 広域警戒にチェンジして・・・いた!

 もうあんな遠くにぃ~。

 とはいえ、この双子を放置しておくこともできない。

 一瞬考えて、「クロウ!ほんのちょっとだけこの二人を頼む!」

 そう叫ぶと、マガちゃんを追って拠点を飛び出したのだった。

 

 ちょっとだけ、とクロウに告げたのに、結局マガちゃんを捕まえるのに半日かかってしまった。

 ゲームと同じく、追えば俺と同じ速度で逃げていくマガちゃん。違うのは、ゲームと違ってどこまでも逃げ続けられてしまうことだ。

 魔法やスキル、アイテムで強引に速度を上げてなんとか追いつく。

 マガちゃんに触れるには、見えるマガちゃんからちょうど10mの位置、しかも真正面でなければならない。

 10cmズレても空振るので、動き回るマガちゃんをとらえるのは大変なのだ。

 実際俺も、30回目にしてようやくマガちゃんを抱きあげることができた。

 見た目にマガちゃんは10m先にいるので、エアー抱っこみたいになってるけど。

 こちらも何とかなだめすかして、苦労を掛けてしまっているクロウと代わるべく(駄洒落じゃないぞ)拠点へ急ぐ。

 双子とまた合わせるよりは誰かに預けて、なんて思ったけど、マガちゃんはしっかり俺の服をつかんで離す気配は無い。

 さてどうしたものか・・・ちっ。

 「いつからデュラハンにクラスチェンジしたんだよ。」

 首を小脇に抱えた首なしのクソ悪魔が目の前にいた。

 

 「「潰された方を優先させないと動くに動けないものですから。」」

 

 あぁ、そういえばキンタマ潰されたんだったな。

 

 「「この度は大変なご迷惑を・・・おかけします。」」

 

 「おい、そこはおかけしましただろ!とっとと連れ帰ってくれよ。」

 じょうだんじゃない、あんな危険物を俺のマイホームに置いておくわけにはいかん。

 

 「「ハハハ、無理ですよぉ。あの双子はすごく強いんですから。しいて言うなら、あの二人以上の戦闘能力保有者は、この世界に干渉できる存在としては未来永劫存在しないってレベルです!いやはや大変ですね。」」

 

 「まじかよ、それ。」

 あらためて昨夜の俺、グッジョブ。

 

 「「即死しなくてよかったですね。」」

 

 にこやかに言いやがる。

 「そんな化け物相手に何やったんだよ、おまえ。トバッチリ受けたんだから理由くらい説明しろ。」

 

 「「実はですねぇ、私、度々こちらの村へ出向いては食事などを楽しんでおりまして。」」


 「え〜、なんか幻滅。お前らって普通に食ったり飲んだりするんだ。もっと、別次元の物だと思ってたのに。」

 

 「「欲望と同じく、美食は我々にとっても娯楽の一つです。けど、あなたもずいぶんハッキリと言うようになりましたねぇ。」」


 「頭の中見られるの分かってて取り繕っても仕方ないだろ。」


 「「全部じゃないって言ってるのに。まぁそれは置いておきましょう。

 魔素のおかげで、我々にとっても食事は娯楽たり得なくなってしまっていたのですよ。自分たちでなにかするのは面倒ですから。

 こちらでの食事を仲間に話していたところ、双子が食いついてきましてね。食事を持ち帰ることを交換条件に、色々頼み事をしたのですよ。

 もちろん、なんだかんだと理由をつけて、焦らしに焦らしました。いつ暴発するともしれない二人とのチキンレースは、実に 」」

 

 「黙れ変態。」

 要は食い物のために俺は殺されかけたってことかよ!

 「とっとと食い物買って帰れよ。

 あ、あとロン毛共のことどうする気だよ、ちょっとだけ永らえさせることにしたんじゃないのかよ。ならフォローくらいしろ。」

 

 「「冷たいですねぇ。

 食事の件に関してですが、そのまま食しても意味がないのですよ。

 我々には人で言う味覚がありませんので、食事を楽しむには味覚を備えた依代を使う必要があるのです。

 私も、村で食事を楽しむときは一般人にしか見えない依代を利用していますので、誰にも気づかれてないわけです。

 で、その依代の素になるのがこれです。」」


 そう言うクソ悪魔の手には、野球のボールくらいの大きさの黒い球が2つ。

 「素ってことは、これだけじゃだめなんだな。」

 どうせめんどくさいとかそんなくだらない理由で完成させて無いに違いない。

 

 「「はい。

 双子の存在は、この世界には強すぎるのです。

 あなたが死にかけたあの行為も、双子にとってはチョンとつついた程度の感覚に過ぎません。

 もし、食事をして美味に思わず力を漏らしてしまったら・・・。

 知りたいですか?」」


 いかにも聞いてくれと言わんばかりの態度にイラつく。

 「想像つくからいい。

 それより、そんな自我のある核兵器とっとと引き取れ。そして報いを受けろ。」


 「「私にできると思いますか?」」

 

 くるりと後ろを向いて、上半身だけひねってこちらをチラリと・・・お前がやってもキモいだけだよ。

 「できるかじゃなくてやるんだよ。」


 「「まぁまぁ、それよりこれ、かなり頑張ったんですよ。なんせ、これを使うと、あの双子の力を大幅に制限することができるのですよ、なんと、あなたのお供の龍程度にまで!」

 いやぁ、とても大変でした。」」

 

 かいてもいない額の汗をぬぐうクソ悪魔。

 こういうところも腹立つ。

 「十分脅威じゃねぇか。

 それだって、どうせ簡単にできてたんだろ、勿体つけてスリルを堪能してただけで。」

 なんだかんだと長い付き合い、こいつの性格はお見通しである。

 

 「「いえいえそんなことは・・・無くも無いですが。

 まぁ、私もいろいろやらなきゃいけないことが多くてですね、これを入れる物まではとても手が回りません。しかも、私が双子の近くにいくと、今度はどこをつぶされるか・・・あぁ、それも魅力的ではありますね。」」

 

 「話が進まないから変態遊びは後にしろ。」

 手をひらひらさせて一人身悶えるクソ悪魔を促す。

 こっちは、一刻も早くクロウと変わってやらなきゃいけないのに。

 

 「「では進めましょう。

 依代のボディは、関節さえ動くようになっていれば木の人形でもぬいぐるみでもなんでも結構です。ただ、サイズ感は変わりませんので小さすぎたり大きすぎたりするとややこしくなります。見た目もボディに合わせるので、奇抜なものはお控えになった方がよろしいかと。

 ということで双子についてははおまかせします。」」

 そう言って黒い球2つを無理矢理押し付けてきた。

 「「あと、お隣さんの件ですが、ちょっとつまらないことになっております。私的には、ですが。もうしばらく放置されることをお勧めします。

 では!」」

 

 と、早口でまくし立てたうえ、反論する余地を残さずかき消えてしまった。

 あの野郎・・・。

 奴がつまらないってことは、良い方向に進んでいると考えていいのかな。

 うん、なら放っておこう。

 問題はこれだよな。

 押し付けられた黒い球2つ。

 せめて金ならからかってやれたのに。

 ・・・考えてても仕方ない、帰るか。

 「マガちゃん、ケーキ買って帰ろうか、あの双子に見せつけてやって、クソ悪魔にとばっちりを食らわせてやろう。」

 無表情だけど、仕草で何となく喜んでくれているのがわかる。

 最近、ようやくテイクアウトの販売が始まったケーキ。という名の、どら焼きもどき。

 日持ちさせるために生地はけっこう硬め、中身もあんこじゃなくて細切れのドライフルーツを混ぜたバタークリームだけど。

 村内にある飲食店への魔素抜き食材の提供は滞りなく、卸売市場は連日大賑わいだけれど、本物に近いケーキを食べられるのはまだマスターのレストランと、村唯一の菓子店のみ。

 いつの間にやっていたのか、アオイとユーコがプロデュースしたとかいうケーキと菓子の店らしい。

 持ち帰り用のケーキはまだこのどら焼きもどき一種類のみで、菓子店のみで販売中。村からの持ち出しはまだ禁止なのが、来訪者たちにとって大きな落胆となっている。

 まぁ、さすがに日持ちするように作っていても、近隣の町まで5日ほどかかるから。

 天候によっては痛んじゃうもんね。

 まぁ、絶賛販売中のどら焼きもどきを目の前でパクつきながら約束させたいことがあるのだ。

 おとなしくするなら、というか、村に協力するなら依代を完成させて食べらえるようにしてやろうと、契約を持ち掛ける算段なのだが・・・ヤバそうだったらクソ悪魔に入れ知恵されたと言って平謝りだ。通用するか分からないけど。

 アオイ&ユーコ・プロデュースの菓子店、プチキャットは、連日行列が絶えない。

 なので、今まで来たことなかった。

 向こうでも食べたくて行った店に数人待ちがいたら即あきらめてコンビニ行ってたし。食事のために並ぶ、という思考はミジンコの涙ほどもないのである。

 この店、アオイ&ユーコ・プロデュースと言いつつ、二人が働いているわけではないらしいし。

 商品だのなんだのに口を出しただけ・・・タレントショップかよ!と突っ込みたくなるのは、中身がアラフィフだからでしょうか。

 とりあえず今日は目的があるので行列に並ぶ。

 30分待ちを乗り越えてゲットしました、どら焼きもどき。正式名称は舌を噛みそうなので見なかったことにします。

 ゲーム時代に作って貯蔵庫に入ってるエイルヴァーン製ケーキのほうがうまいだろうけどな、とは口が裂けても言ってはいけない。

 様々なハードルを乗り越えてやっとマスターが完成させた現究極のレシピなのだ。

 

 と、いうことで歯噛みする双子の前でマガちゃんと仲良くパクつく。

 ちなみに苦労、じゃないクロウは・・・うん、ゴメン。

 表情も姿勢もいつもと変りないけど、服はあちこちが・・・ほんとゴメン。

 「とりあえず、クソ悪魔から依代の核?を預かったから、これから俺がボディを作る。

 今の見た目と同じでいいんだよね?分かったって、それっぽく作るから。

 でも、俺服は作れないから村の誰かにお願いしなきゃならないし、他にもいろいろ協力を仰がないといけないんだよ。いや、時間稼ぎしてるんじゃないって、あいつと一緒にするなよ。

 ってことで、こちらは依り代のボディーや服とかいろいろを、村のみんなの協力を得て完成させる。

 あと、常識の範囲内だけど食事と部屋も提供しよう。

 その代わりに、村の運営やら防衛やらにも協力してくれ。契約と受け取ってくれてもいい。」

 内心ドキドキである。

 気にくわないと暴れられたら、誰にも止められないだろうし。

 

 「「それ、食べられる?」」 「「あいつが言ってた、はんばぁぐ、食べられる?」」

 

 勝った。

 緩みそうになる表情筋に活を入れ直す。

 「もちろんだし、もっと旨い物もたくさんあるぞ。」

 

 こうして、いつ暴発してもおかしくない核爆弾が村に加わった。

 あいつの作った黒珠、ほんとに大丈夫なんだろうな・・・。

最初に始めた設定のせいで非常に間延びしてしまいました。


誤字報告ありがとうございますm(._.)m

修正させていただきました。


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