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41:集合

明日も16:00に更新します。

 作業などで出ていた人、はじめましての人も含めて、ワタリビト全員がそろってマスターの食堂に会した。

 食堂や酒場もすでにオープンしているので、今日は貸し切りにしてくれたらしい。

 

 「え~、皆様には、盛大にご迷惑をおかけしました。死んだと思っていたエイプに殺されたシンです。」

 その一言で盛大に呆れられました。

 予定通り、掴みはオッケーですね。

 「あの時はですね、最初にかました騙し討ちがキレイに決まってしまって、正直、余裕をぶっこいてしまいました。後はもう、誰かがくるまで時間を稼げばオッケーってつもりでいたんですよ。襲撃者から聞きたいことも聞けたしね。」

 そう、三匹瞬殺、こりゃ勝てるって思っちゃったんだよ。

 「そこに、エイプが大きな隙を見せたもんで、あ!行ける~なんてね。いったら~って、調子に乗っちゃったんだよね。そこに、もう死んだと思ってたエイプが強烈な不意打ちをブチかましてきやがりましてね、一瞬意識が飛んじゃったんだよね。で、攻撃をもろに食らっちゃったんです。あっけないほどに即死でした。」

 即死だったことをはっきり伝える。

 もう、アオイが責任を感じる必要なんて無いんだ。という意味を込めて。

 「ポーションはね、必要なかったんですよ。というか、必要だなんて思ってなかったんだよね。ヒール系の魔法充実してたし、まさか即死級の攻撃受けるなんて夢にも思わなくて。」

 そのまま、死後に丸悪魔との苦闘、復活した理由、ウシオとの出会いに、ノエルとの出会いと知ったこと、学んだことを話した。

 のどが痛くなった。

 生まれてからこれまで、こんなに長く話した記憶は無い。

 かなり重い話もあったので、皆神妙な表情になっている。

 いろいろ言いたいこともあるのだろうけれど、その前に自分が死んだ後の村のこともいろいろと聞かせてもらった。

 「こっちもいろいろあったんだねぇ。サンサテで英雄の村とか言われてたから、何事かと思っちゃったよ。」

 と、酒場でのことを話したら、

 「英雄の村って・・・隠れてやった意味ないじゃないっスか。」

 「みんなバレてるって、ハズいよね。」

 そのあとは、再開とはじめましての歓迎と、深夜遅くまで宴が続いた。

 もちろん、アオイとの和解(?)も済ませたよ。

 ほぼユーコ様とマナ様のおかげだけどね。

 後はもう、街道のこととか刀のこととかほめちぎってごまかした。

 実は、スロークからのお説教も控えていたらしいんだけど、最初に自分が死んだのは全部自分が間抜けだったからってことを説明していたので免除されたらしい。死ぬつもりだった、なんてことないんだからね!

 ・・・いや、死んじゃうかもなぁくらいの覚悟はしてたけれど、空気の読める自分は、このまま墓場まで持って行くよ。

 すいませんっしたぁ~!

 

 久しぶりに長屋で一夜を過ごす。

 懐かしいなぁ。

 簡易拠点を出すような無粋な真似はしませんよ。

 正直、拠点のベッドの方が寝心地良いけどね。

 

 しかし、結構多くのワタリビトと接してきたんだな。

 この村だけで15人。襲撃者も含めたら20人か。

 噂でだけれど、隣国に最低でも11人、別の大陸では天空の城の主、魔物軍団の王も、おそらくワタリビトだろう。まぁ、1000人が拉致されてきたらしいから、まだまだ微々たる量か。

 

 挿絵(By みてみん)

 

 そう言えば、結局襲撃者たちのことは名前すら知らないままだったったな。

 まぁ、興味も無いけど。

 

 村自体は現在ランク4、400m×500mの20万㎡にまで拡大したそうだ。

 当初は道幅を5mで設計していたのだけれど、思っていたより馬車の持ち込みが多く、将来のことを考えて再設計を余儀なくされているらしい。

 いや、再設計って言っても、簡単にいかないよね?

 と思っていたら、新規加入のカイトとアカネの能力を使えば建物の移動はそれほど苦労しないということ。後発のサンドボックスゲームだけあって、プレイ性は全年齢向けにやさしくなっているようだ。

 こうしてサンドボックス3連星が誕生したことで、インフラ設備の移設も難なく済ませられるだろうとのことだ。

 クリフトもいるから、俺はお手伝い程度でいいかな。

 ただ、ここまで来るともう、守護神像の気まぐれでは済まなくなってくる。

 なんせ、超・能力者が次々に増えていくんだからね。

 外の世界でも同様で、今はまだ笑い話だけれど、そのうち現実味を帯びてくるだろう。

 さてどうしようか、とソンチョーたちが悩んでいるところだったらしいけれど。

 浮かんでしまいました。

 「シンさんから提案があるそうでぇ~す。」

 まだ何も言ってないのになぜわかる?

 「あ~、悪い顔してるもんねぇ。」

 ユーコどころかアオイにまでだと!エスパーか?

 気を取り直して。

 「え~、全部根源のアホ王にせいにしちゃいません?」

 アオイがやっぱりって目で見ているけどスルーだ。

 「ガイゼルヘルグっていうアホ王のことは、いちおうおとぎ話でこの世界に浸透しているけど、諸悪の根源としてじゃなくて、天空の国の王様って扱いなんだよね。だったら、その良いイメージまま利用してやろうかと。

 天空の王が魔素絡みで起こる問題を解決するためにあれやこれややって、その結果特殊な能力に目覚める人間が生まれてるんだって感じでね。

 なので、自分達みたいに守護神像のような存在から力を授かる人以外にも、王がやらかしてるあれやこれやの影響で力に目覚める人も出てきてるんだよ~と。

 で、中には前回の襲撃犯みたいに悪事を働く連中も出てくるから十分注意しろって、守護神像から警告されたと。」

 ほぉ~。

 周囲から関心の声が。

 「さすがおじーちゃん。悪知恵だけはマスタークラスね。」

 アオイさんや、生き返ってもおじーちゃん呼びはやめてくれないんだね・・・。

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