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詩集

一瞬のきりとり

作者: K・t

挿絵があります。不要の方は非表示でご覧ください。

 どこから来たって 答えられる人に憧れる

 

 手紙に書こうとして

 ペンを握る手を止めた


 わたしだって

 どこかから来たから

 ここにいるはず


 生まれて 生きてきて いま

 便箋びんせんを前に 考え込む


 わたしは どこから来たのだろう?



 どこに行くって 決められる人がうらやましい


 そう日記に書いてみて

 首をかしげた


 わたしだって どこかに行くはずだ


 成長して

 いつかこの日記を見せる誰かに

 出会うかもしれない


 わたしは どこに行くのだろう?



 振り返りたくて

 アルバムに手を伸ばした

 少しずつ大きくなって

 今のわたしになる


 そのどこにも答えは写っていなくて

 すこし悔しくなった


 わたしはどこから来たのだろう?

 どこに行くのだろう?



 いつか答えが出るのか だけでも

 教えてもらえると いいのにね



 挿絵(By みてみん)

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― 新着の感想 ―
[良い点] 自分が何者で、これからどうなっていくのか、自分でも分からないところがあるのは、不安でもあり、楽しみでもありますよね。 成長するにしたがって、それが少しずつ分かってくる。 全部分かってしま…
[良い点] その『答え』を探すのが、人生と言う名の旅路なのかもしれませんね。 [一言] こんばんは。 やっぱK・tさんの詩は良いですね。 活動報告にあった詩、全部目を通しましたがどれも素敵な詩だと感…
2020/05/01 22:00 退会済み
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