第一章 誘拐?
こんにちは、そして始めまして。
初めて小説を書いたということもあり、なかなか良作には程遠いかもしれませんが、頑張っていこうと思いますので、呼んでいただければ幸いです。
また、この作品の主人公は少し子供向けのキャラではありますが、物語自体は楽しめるように努力はしていくので、最後までお付き合い頂ければと思います。
どんな世界にも悪はいるのだろうか・・・
どんな世界にも幸福と不幸は共存しているのだろうか・・・
どんな世界にも喜び怒り哀れみ楽しさはあるのだろうか・・・
どんな小さな世界にも・・・
「コウ〜」
彼は名前を呼ばれたがまったく動じていない。
「なかなか起きて来てくれないわねやっぱり・・・」
そう彼は今まさに夢の中に入ってしまっているのである。
それもそのはず、彼は夜行性の生き物なのだ。
「う...ぅうん...」
「あ!コウ。起きたかな?」
「チー!(あ、おはよう。ゆんちゃん)」
当然だが彼は人間ではないので人語を話すことは出来ない。
しかし、本来の彼らの種族は人の言葉を理解することは出来ないのだが、この世界は人の言葉を理解するほどの知能を持った生物が多い。因みにいま彼に呼ばれた彼女はゆんちゃんこと良花優華ちゃん(14才)であり、このあだ名は小学校の頃に学校の同級生につけられた名前だ。そして彼の飼い主である。
(あれ、よく考えたらまだお昼じゃないか。ゆんちゃん、今日は学校早かったのかな。)
「ねぇ聞いてよコウ。今日ね台風が来てるから学校お休みになっちゃったの。」
(あ〜なんだ。なるほどね!・・・え!?ムム〜、台風が来てるんじゃあ今日は皆には会えないかもな。)
彼は脱走の名人で実は彼女が夜寝ている間、気付かれないように違う所に住んでいる友達にしばしば会いに行くことがある。
なぜ彼に友達がいるかというと、彼はちょっと大きくなったつい最近になってゆんちゃんに飼われるようになり、実は2歳(人間齢でいうと13歳あたり)まではペットショップにいたのである。その時の仲間たちも今は近所の民家に飼われているというのだ。またまた本来の世界と違うところは彼らは10年位まで生きることが出来るということである。
(正直まだ眠いんだけど…。でもまあせっかくゆんちゃんがいるんだからたまにはいいかな・・・笑)
「あ、そういえばこの間小屋の掃除した時から気になってたんだけど、コウはここに来る前からなんか小さい棒みたいなの持ってたよね?あれ見てもいいかな……?へへ、て言っても良いかダメか正直分からないからちょっと見せてもらおう(笑)」
(え!?ちょっと・・・・・まあいっか。ゆんちゃんなら…)
「え、何これ?棒かと思ってたけど、これ鞘になってて…しかもこれこんな小さいけど…し、真剣!!?」
(なんでこんな物持ってるのかしら…ていうか誰が作ったのよこんな小さいの……)
「チチー!(危ないからもう返してくれよ)」
「ここに来る前から持ってたなら取り上げるわけにはいかないし…まあよく分からないけど返しておくね。」
まさかこんな小さな刀をいつか使う時が来るとはこの時は公もゆんちゃんも思ってはいなかったであろう。
−夕刻−
「オリオン、アルテミスご飯だよ〜!!」
今二人の名前を呼んだこの名前はこの子は、星空光ちゃん(通称ひかちゃん)、お星様が大好きな8歳の女の子ある。そして名前を呼ばれた二人こそ彼女の飼っているペットの名前だ。
「あれ、アルテミスがいない。また抜け出したのかな〜さっきまでいたのに…。ねえオリオン知らない?・・・オリオン!?」
(なんだあいつは・・・化け物だ。この僕が身動き一つ取れなかったなんて・・・・・)
「オリオンどうしたの?何かに怯えているみたいだけど?」
「チー。チッチー(アルテミスが化け物に連れていかれた。)」
「え、何を言ってるんだろう。困ったな〜。」
「チーッチチチー!!(頼む。伝わってくれ!これは一大事なんだ。)」
「!?もしかして、アルテミスもいないしオリオンは何かに怯えているみたいだったし・・・ただ事じゃないとか?まさかアルテミナス、誰かに連れ去られちゃったのかな!!?」
さすが、子どもの勘は意外に鋭いものだ。それともオリオンの必死な言葉が通じたのだろうか。
「チー!(そうだ。さすがは僕の主人様だな。)」
「そんな、誰に・・・鍵は閉めていたのに。泥棒!?でもどうやって・・・うっうぅぅ...」
勘は鋭いがやはり女の子。可愛がっていたペットがいなくなり悲しみが沸いて来たのか泣き出してしまった
「うぇぇんママー。アルテミナスが連れてかれちゃったよー!!グス・・」
「あらあらひかちゃんどうしたの?あら、確かにアルテミナスの小屋が空ね。でも又脱走しちゃったんじゃないかしら?クス。あの子よく抜け出しちゃうじゃない」
「違うもん。お部屋の中捜したけどいなかったもん。それに、オリオンもなにか怯えてたし・・・」
「そう・・。でもまたしばらくしたら出てくるかも知れないわ。心配なのは分かるけど、まずはご飯食べましょう?その後、みんなで探しましょう。」
「う、うん...グス」
二人は階段を下りてご飯を食べに行ってしまった。
(どうすればいい・・・恐らく台風は今夜には消えそうだが僕が探しに行ったとしても朝までに帰らなくてはひかりに更に心配をかけてしまう。だが放っておく訳にも・・・クソ!!取り合えず皆に相談してみるか)
ほんと、なかなか小説を書かないだけあって文章を書くというのは難しいですねww
でも頑張ります。
しかし、忙しいもので中々更新が出来なかったりするかもしれないです。又カテゴリは余り当てにならないかと・・たまに変更する事もあり、物語自体も所々直したりするかもしれないので、読むのは完結した後の方がいいかもしれません。ただし、前述したとおり、いつ終わるか私にも分からないのでなんともいえませんが・・
では
次回の章も楽しみにしていただければ何よりです。