第8話「俺の彼女は社会人」第9話「俺の彼女は通販好き」
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「あー、だめだわ」
「どうしたのモモ」
「レイちゃん!○○さんに怒られたー」
「どうしたの?珍しい」
「どう考えても○○さんの連絡ミス、私悪くないもーん」
「なるほど、それでやさぐれてたのね」
「あんまりイラっとしたから、頭の中で十回鞭で叩かれてやったわ」
「なにそれ、意味わからない」
「それがね全然感じないの、○○さんじゃ、まるでダメね」
「彼に叩いて貰ったら良いんじゃない?」
「レイちゃん天才っ!?」
「顔も名前も知らぬ彼氏さん、ごめんなさい」
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「ニーコ君っ」
「嫌です」
「何も言ってませんよ?」
「その競馬でしか見た事のない鞭しまえよ、なんでそんな物持ってるんだ」
「今日届いた!」
「いや、笑顔で言われても」
「せっかく買ったんだし、一回くらい良いでしょ?」
「モモさん一回じゃ満足しないでしょ」
「さすが、よくわかってる」
「分かりたくない」
「蝋燭もあるよ?」
「物が増えても説得材料にはなりませんよね」
「んー、拘束台だす?」
「こたつだす?みたいに言われても。いやまて、家にそんな物があると言うのか」
「あ、うそうそ、ないよ、ないない」
「正直に言え、あるんだな」
「ああっ、そんな表情で詰め寄られたらっ」
「あるの?ないの?」
「あ、るよ?」
「捨てる」
「やめて高かったの!まだ一回も使ってないのに!」