第18話「俺の彼女は夢心地」第19話「俺の彼女は報告したい」
18
「ふぁー」
「なに?ゴルフ?」
「指輪」
「ん?」
「指輪だよ!」
「うん、そうだね」
「これ現実?」
「現実ですねぇ」
「ちょっと首絞めてくれない?」
「そんな、ほっぺたつねってみたいに言われても」
「はい、ぎゅーって」
「いや、しないよ?」
「して、夢だったら嫌だから」
「急に真面目なトーンに」
「ほら、早く」
「はいはい、ぎゅー」
「うう」
「どう?現実だった?」
「まだちょっと分かんないからもっと強く」
「はいぎゅー」
「まだ、夢の中かも、もっと」
「お前充分いつも通りだよ、目を覚ませ」
「ああっ、どうせなら落ちるまでやってよ!」
「嫌だよ」
19
とぅるるる
がちゃ
「もしもしレイちゃん」
『なにモモ?』
「プロポーズされた!」
『そう、良かったわね。首輪のサイズはぴったりだった?』
「うん、首輪はサイズ調整できるけどねー、指輪は指がむくんでて入らなかった!今は入るけど!」
『ちょっと話がよくわからないわね』
「この間二人で飲んだでしょ?その翌朝やられちゃった!」
『ああ、モモかなり飲んでたしね、それで指が』
「ものすごい恥ずかしかった」
『そうね、一生に一度の事がそれじゃあちょっと悲しいわよね』
「私の彼すごくない!?ドSすぎでしょ!その時は恥ずかしくて死にたかったけど、今思うとちょっと興奮出来ちゃう」
『度し難いわねー』