把握Ⅰ
まずはキャラを動かそう。いろいろ動かそう。
世界に始まりを告げる鐘が鳴る。
だれにも聞こえない、だれも知らない、だが確かに始まった。
え?ここは誰?私はどこ?
いかん、混乱している、落ち着け、落ち着くんだ。ヒッヒッフーヒッヒッフー
ってちがう、これじゃない、これじゃあ妊婦だ。
頭の中がグチャグチャになっている、整理しよう、そうしよう。
自分の名前は?…思い出せん、ないのも不便だな、後で適当に考えるか。
自分の職業は?元神父で軍人と魔王だな。ん?魔王は職業じゃないか?まあいい。
出身は?どこだ?これも思いだせんな。
年齢は?今気にすることじゃないな。
この場所に来る前のことは?思い出せ、俺は、何をしていたんだ?
「勝てない、勝てるわけがないんだ!」
「神のなんているはずがない、存在しないのだ。」
「ひさしぶりだな■■■■■。」
「完璧に遂行しよう!!■■■■■!!」
「戦争、戦争、戦争!クヒヒヒ!祈れ!媚びろ!滅びろ!折れろ!」
「今度は5年も掛かったのか、もう一度だ。第五次獣作戦の開始だ。」
…そうだ、俺は、ロンドンに向かう途中だったな。
ロンドンを英国を滅ぼすためにあいつらに阿鼻叫喚が届くように戦争を起こした。
途中まではよかったんだが、負けてしまったな。
率いた化物達も死に絶えて、残っていたのは俺一人。
…ふう、あらかた思い出したか。
ところどころに穴があるが、まあいいだろう。
記憶が整理できたところで現状整理に移ろうか。
この場所に来る直前は?銃撃の嵐のど真ん中にいたな。
そして死に掛けていた、いや死んで目が覚めたらここにいた。
周りには何がある?雑木林だな、そんなに広くはない。
雑木林を出た先に道路があるが現在位置が分かりそうな物はない。
今の装備は?ここに来る直前の服装に銃剣に刀剣に拳銃、というか戦っていたんだから余計な物は持ってないな。
そしてこれからどうする?とりあえずは情報だ。
ここがどこかも、なぜ自分は生きているのかも調べねばならんな。
まあ、ここが地獄とやらの可能性も無きにしも非ずだがね。
…ほう
「ヴゥゥゥゥゥ」
「グルルルルルル」
いつの間にやら変な動物?に囲まれている。
狼?にしてはでかいな、なんだこいつら?
俺に牙を向けているのは分かる、そして数は数十匹くらいか?
そうか、俺を殺そうとしているのか、そうかそうか。
俺はゆらりと構えて答えを一つ
「邪魔だ、クソ犬共が」
俺は向かってきた一頭の狼を黒いナイフで縦に真っ二つにし、狼の群れに突っ込んだ。
戦闘シーン難しい。まだカケラ程度しか書いてませんが。