第2回
久しぶりに書きます
理由は期末テストです。
「今日から本格的に部活動を始めたいと思うわ。」
「今までは何だったんでしょうね?」
「今日は記念すべき第2回だわ。はりきってテンションアゲぱよでいきましょう。」
「なれない言葉使って失敗してるじゃねえか!」
俺は目の前の彩加先輩を凝視した。ストーカー的目線で。いやいや、実際にそんなことしたら、お縄でしばられタクシーが迎えにきてくださることぐらいは知ってるぞ。でもね、なんか安心するんだよね。
「今日はなにするん?」
「今日は第2回ということで、みんなで将棋をやりましょう。みんなしってた?ここはもともと将棋部だったのよ。びっくりでしょう。」
「その発言に俺がビックリ仰天だよ。」
「将棋ならわたしの得意分野。ここは勝たせてもらいます。」
可憐が名をあげた。確かに得意そうにしか見えない。
「一応約束覚えてくれっとったんか~」
「まあね、褒めてくれると嬉しいわ。」
「ここでほめてしまったら、先輩がかわいそうすぎる!」
楓が調子にのっている。一回ここらでコンビニにたむろしてるヤンキーのように締めなければならない気がする。
「では第1回、チキチキ将棋王決定戦を開催します。司会はこの私、紅葉した楓のように可憐な楓が努めます。」
「とてもうまい風な感じを装っている!」
「そんなに良かったでしょうか?これからはカリスマ司会者と呼んでもらってよろしいでしょうか?」
「よろしくはねえよ。」
「では自称してもよろしいでしょうか?」
「勝手にしろよ!」
楓はもともとあったホワイトボードにトーナメント表を書き始めた。なんとも適当な表である。
「公平で慎重なくじ引きのもと一回戦、幸助vs先輩。わたしこと、楓ひきいる飛車軍団vs可憐ひきいる歩兵軍団は第二回戦です。よろしくお願いしまーす。」
「くじをしている描写がなかったのはどういうことなのでしょうか?」
「では、第1回戦をスタートします。パフパフ!!」
どうやら、先輩とのガチ対決が始まったようだ。