第一回
執筆にだんだんなれてきました。たぶん・・・
とにもかくにも部室を確保(占拠)した。あれぐらい先輩に無礼を働くと逆にすがすがしくなってくる。というのはうそである。内心びくびくしている。マグロが漁港に流れ込みびちびち音をたてているのを想像してほしい。したか?それが今の俺の心臓だ。
しかし、うれしくもある。自分の心がかってにうきうきしているようだ。突然押し入れから、青い猫型ロボットが突撃してきても、あまりきにすることはないだろう。
さて、そんなことを考えながら俺は今日も憂鬱な高校に通っている。たとえ部活が楽しみでも、授業とはべつだ。うんざりする。
放課後になり、窓の外をぼんやりと運動部の活動をながめていると、前から声がしてきた。
「なに、あほづらを校庭に向けてみせつけてんのよ。やめなさい。」
「そんなにあほなつらしてたか?」
「してたわよ。そんなことより部活やるわよ。部活の顧問には担任を指名したわ。まあ、3人だと同好会あつかいだけど、まあいいわ。これから、人数増やすわよ。ちなみに私が部長ね。それじゃあ、部室にいきましょうか。」
「そうかい。」
「やけに、そっけないわね。まあ、いいわ。部室にいきましょう。」
俺は、席を立った。
「それじゃあ第一回、趣味部の活動を始めるわ!」
「はーい。」
俺は部室を見渡した。真ん中にテーブル横に黒板、ご丁寧にいすまで並べてある。あっ、将棋盤が棚の一番取りにくいところに陳列されてる。これでいいのか?先輩がかわいそうだろう。
そして俺は、目の前にいる、会津先輩に目をやった。くりっとした目、のほほーんとした感じ。なんとも優しそうである。正直可愛い。まあ、優しさが仇となった時もあったんだろうな~。
楓はそれに対して美人というかんじである。長い黒髪、すらっとした背。まあ、俺よりは小さいけどね!俺大きいから。ほんとだから。
「第一回目の活動内容をせつめいするわ!ずばり・・・部員集めよ!」
「至極ふつうだな。もっと変なこというと思ってたぜ。」
「そう?まあ、いいんじゃない?最初だし。それで、ポスターを張ろうと思うの。どう?」
「ええと、思うで~。おもろそうやん。」
「やろ~」
「楓、お前大阪弁しゃべれないだろ。小説じゃあ伝わんないけど、イントネーション微妙にちがうからな。」
「こ、こほん!そんなことはええねんでんねん。ポスターは私が作ってきたわ。是非とも見てほしい」
「おお、ほんまー。みしてみしてー。」
「いいかんじにしやがってんだろうな。」
「ええ、自信作よ。」
「ええと、趣味部!この度新しく部活を始めました!趣味部の活動はそのまま、趣味を探す部活です。趣味がない人なんて、友達がいなくてさびしいひとなんだろなーと思うけども。とりあえずよろしく!!!!1-B涼華楓。」
「・・・なんてもんかいとんじゃーーーーーーー!!!こんなんみて、集まるやつなんかどこにいんだよ!これ見て集まるやつなんか神聖なるただの孤独な人間意外のなにものでもねえよ!」
「ええ!だめ?これ全校に絶賛張り出し中よ。」
コンコン・・・神聖なる孤独な人間キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!