君は僕の瞳にだけ映る女性らしい!
”君は僕の瞳にだけ映る女性らしい!“
僕は物心つく頃から、他の同年代の子達とは少し違っていた。
それは僕だけに“見える女の子がいたからだ!“
僕がその女の子の事を他の子達に話をすると?
『”勇太君、何言ってるの? 何処にもそんな女の子居ないよ。“』
『勇太君だけしか見えないんじゃないの!』
『それって、幽霊じゃん!』
【ゆーれい! ゆーれい! ゆーれい!】
『みんなどうしたの? そんなに大きな声出して!』
『先生! 勇太君がぼくたちには見えない女の子を見たんだって!』
『”先生、そこに女の子が居るだよ。“』
『・・・ゆ、勇太君、少し先生と二人で話そうか。』
『えーーーーーえ!? 先生と二人だけで話すなんて、先生は勇太君だけ
特別扱いするの? ぼくも先生と二人でお話したいよ。』
『公介くんはまた今度ね! 勇太君、先生と一緒に来てくれる?』
『はい。』
・・・この後、先生が僕だけにこう言ったんだ。
“この事は絶対に他の人に言っちゃダメよ、勇太君が変な扱いをされて
しまうから、もしその女の子が見えてても誰にも言っちゃダメ!
分かったかな?“
僕は先生にそう言われ、【うん】と子供心にそう想い頷いた。
だから大人になった今でも僕は僕と共に成長していく彼女が見えていも
誰にも言わないようにしている。
あの時、先生が僕に言った事は間違いじゃなかったんだと信じているから。
僕がお酒を飲んでいる時に会社の同僚にその事を口が滑って喋ってしまった
事が一度だけあったのだが、やっぱり変な目で僕は見られてしまった。
ただ僕は随分、お酒を飲んでいたから酔って見えてもいない女性が見えて
いるだけ、揶揄って言っているだけと思われてその事はそこで終わった!
“人は他の人と違うモノを見ると変人扱いされるらしい。“
だからもう二度と僕だけにしか視えない女性の話はしないと改めて
心に誓ったんだ!
*
・・・ただ僕だけにしか視えない女性を初めて見えるようになって20年、
まさか? 本当にその女性が僕の目の前に現れる事になるなんて!
しかもみんなにその女性は見えているらしいんだ。
『”勇太君!“』
『・・・・・・』
『”なんだよ勇太、こんなにキレイな女性と知り合いだったのか?”』
『”えぇ!? 皆にも見えてるの?“』
『やっと逢えたね!』
『き、君は僕のなんなのかな?』
『”私は勇太君とふたつに分かれた片割れとでも言っておくね。“』
『それって、運命の女性!』
『そうね。』
『・・・・・・』
・・・この時、僕は初めて知ったんだ!
ずっと視えていた彼女は、”僕の運命の女性だったんだと。“
時期が来たら? ”僕は彼女と出逢い、運命を共にすると決まっていた!”
そう考えると、僕は今まで心から好きになった女性は居なかった。
いや既に僕は彼女に出逢っていて、彼女と初めて出逢った時から僕の心の
中には彼女しか居なかったのかもしれない!
それに彼女と一緒に暮らすようになってから、不思議とシンクロする事が
増えていく。
同じ時間にお互いの事を別々の場所で考えていたり、好きなモノや好きな事も
凄く一緒の事が多くて、なんだか僕は僕自身と一緒に居るようで......。
”彼女と一緒に居ると僕が僕で居られるんだよ。“
気を遣わず尚且つ自然体で、最高の気分だ!
”僕と出逢ってくれてありがとう、これからも僕と一緒に居てね!”
最後まで読んでいただいてありがとうございます。




