第一章 登場人物・用語集
◆第一章の登場人物◆
★アズサ・リアンタ
ミエラル村の山奥にある『書庫』で暮らす心優しき少年。黒髪に、珍しい翡翠色の瞳を持つ。
魔法師の家系に生まれたが魔法を使えない者である【語れぬ者】として育てられてきた。
★ゼン・バーリオ
アズサの育ての親。魔法師の資格を持つ。『書庫』の所有者。村の外で働いており、滅多に家には帰ってこない。
★ディグレ・バーリオ
★マルサ・バーリオ
ゼンの代わりにアズサの面倒を見ている、木こりの夫妻。ゼンの両親。
★バルクス・カイレン
ミエラル村の医師。アズサを助けてくれる心優しい大人。
★ユキ
アズサが助けた少女。美しい銀色の髪と、淡い空色の瞳を持つ。
★ウル
アズサのもとにやってきた、怪我を負った狼のような獣。
胴体は銀狼、額には二本の角、金銀に輝く蜥蜴の尾に、大きな鷲の羽と鋭い爪を持つ魔獣の幼体。大きさを自在に変化させ、その背の翼を消すこともできる。
★アルティナ・バーランド
魔法師の中でも、医療系の魔法に特化した【魔法医】。バルクスの古き友人。かつては水の国の王宮で働いていた。豪胆で背の高い女性。
★アシャロウ
魔法師の老爺。大きな帽子と長い顎髭と縒れた奇抜なマントが特徴。
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◆用語◆
★ハルテシオ
四つの大国と十六の小国、一の諸島国、二つの民族集落がある世界。
★ミエラル村
水の国『アクアリオネ』のファータノア王領内にある、山の麓の小さな村。
★言語
意思疎通の道具。大陸には数えきれないほどの言葉が存在する。
最もよく使われている言語はルトク語。
魔法師の必修言語は【テーレの言葉】と、古代インユシェ語である。
★【創世神話】」
ハルテシオに伝わる物語。世界の始まりと終わりを記した神話。
★天の女神
創世神話に登場する神々の主神。
天を司る女神であり、人の世界には「シゼリア」という名を残している。
★【天音の心】
大陸にはこの器官を持って生まれてくる人間がいる。後天的に備わることはない、先天的なものである。
魔法師の一族で遺伝することもあれば、そうではない人から器官を持って生まれることも、その逆に代々魔法師の一族に生まれても持たずに生まれることもある。
【魔力】を蓄積、放出、識別する機能があり、一説には心臓の近くにあると言われ、その形は球体であるらしい。
この器官と【魔力】の作用によって、長命となる人もいる。――と、言われているだけで、確かなことは未だ不明である。
★【大いなるもの】
自然、力、大いなるもの。または、他者という意味の【テーレの言葉】。
★【魔力】
【天音の心】を通して、自然の中に溢れる【大いなるもの】を変換し、意味や言葉、別の作用を与えた力、またはエネルギーとされる言葉。
★魔法師
天音の心を持ち、魔法を使うことのできる者。
制約なしで使える魔法(一般的な日常魔法)と、制約の課された魔法がある。制約のある魔法を使うためには特別な資格を得る必要があり、その資格を得た者を、現在は魔法師と呼称する。今の呼び名は魔法師であるが、【テーレの言葉】では【魔法師】という音を使う。
★刻印
始まりの【魔導師】から力を得た子供たち、すなわち【一番初めの魔法師】の家系に伝わる魔法印。大刻印、小刻印、いずれかより派生した傍系刻印がある。
昔は魔法印により特別な力が発生していたとされるが、時が経つにつれて、刻印はその名ばかりになっている。
★エルヴァ魔法専門学校
水の国の南西部、杖の街「ラノエ」にある大陸最大の魔法学校。
★名称
魔法の力は、必ずしも親から子へ引き継がれるわけではない。
【語れぬ者】とは、魔法師の家系に生まれたが魔法を使えない者を示し、【知らぬ者】または【無知の者】【持たざる者】とは、魔法師ではない者を示す。
全て正式な呼称ではなく、いずれの場面においても何かを意図して用いられる表現である。
★王国騎士団
水の国の騎士団。第一騎士団から第五騎士団があり、それぞれに通り名が付けられている。
★銀王狼
胴体は銀狼で頭には一本の角、金銀に輝く蜥蜴の尾、大きな鷲の羽と鋭い爪を持つ獣。自身の大きさや姿を自由自在に変えることができると言われている。
★魔法道具(魔具)
魔法式が付与された道具。魔法が使えない者でも使える、便利なもの。
★書庫
アズサの暮らす、見た目は小さな家。貴重な品から大衆向けまで数多もの本があり、古くから村人たちに『書庫』と呼ばれていた。
★隠された名前
名は心を顕すものである。
誰もが隠された別の名を生まれて直ぐに与えられるが、自分の名を知る者は少ない。「神が与えた名」とも呼ばれる。
★〈白銀の魔法師〉
年齢不詳。十数年前に活躍し、大陸に名を残した偉大な魔法師の一人。銀木の杖を持っていたその姿から、〈白銀〉と呼ばれるようになった。
魔法評議会に属していたが、戦争後に評議会を裏切ったために粛正されたと記録される。
謎に包まれた【魔導師】の一族であるが、その素顔を知る者はいない。




