カラダを明け渡した私は心を失った
掲載日:2025/11/05
実は……
とうに分かっていた事だった。
けれど抗えなかった。
人がカレの事を「素人ホスト」なんて揶揄しても、都度、精一杯抵抗していた。
「アイツはそんなヤツじゃない!」って……
だって!!
カレに限ってそんな事は無い!
カレは優し過ぎるから……
女の子たちから
溢れんばかりの愛を
断り切れずに
全て抱え込んで
まるでプール一杯の情愛の粘度の高い生ぬるい液体の中で
溺れ藻掻き苦しんでいるのだと!
私はそれを知っているのだと!
自分自身に言い聞かせ
カレの苦しみを我が身に置き換えて
一所懸命に寄り添おうとしていた。
そう!
カレとは親友なのだから
精も根も尽き果てたカレを
ただただ抱き締めてあげたかった。
そこに私の愛が通うのなら……
後悔は無かった……
けれどカレはバイで……
私とはやっぱり違っていた
美しいカレは……
凡庸な私の上を
あの夜、ただ通り過ぎただけで……
行ってしまった。
そうして私は……
カレとの出会いの時からずっと締め続けていた心を
失ってしまった。
おしまい
BL? に初挑戦いたしました(^_-)-☆
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