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作者: このび

少年は平気で他人を傷つける。

少年自身もそれを自覚していて、少年は他人にやさしくできない自分に苛まれ

自己否定に陥り、それによりさらに他人を傷つけていく。

幾人の人間を傷つけてきた。身体だけではなく、その人の中身でさえも平気で傷つけた。

ある時少年は一人の老人と出会った。

他の人とは違った、どこか威厳を感じるほどの老人である。

出会ったばかりの人間に、思わず自分の胸の内を明かしてしまうほど、その老人は特異であった。

他人を傷つけてしまう自分が憎い。誰かを思いやる心が欲しい。僕は心に異常をきたしている。

そう告げたとき、老人は優しく笑ってこう答えた。

まずは自分を責めて傷つけることをやめなさい。誰かを思いたいというその考えはいつしか本当の優しさに変わって表へ出てくる。

心に異常をきたしているというが、人体に心という部位は無い。

しいて言うならば、心と言う物は脳の中にある。

あなたが他人にやさしくしたいという気持ちは、とても立派な心である。

物事を学び、知識を付けなさい。多くの人と関り経験を重ねなさい。

脳を育てることが、心をはぐくむという事なのです。

それを聞いた少年の空っぽだった心の中に、確かなものが満たされていった。

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