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烈風のアヤキ  作者: 夢闇
一章 ~龍の神子~
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『眠れぬ夜』

ガッド・グンデルトは唸っていた


というのも風避けとして使おうと思っていた荷馬車裏にギルドメンバー達がぐっすりと眠っていたからだ


明日のためにぐっすり寝たかったが仕方がない、と風が直撃する表側へと移動した


小さな布きれを一枚はおり、風で飛ばないようにつけられているロープを二つ地面に打ち付ける


ヴェント街道から遠ざかったとはいえ、まだまだ山から吹き降りてきた風がせき止められるような場所はここにはないため時折強い風が吹くが我慢して寝なければならない


平地が続き、グレアント王国王都まではあと一日とかからない距離にある


明日には到着するであろうと夜空を眺めながら考える


ギルドの依頼は王都到着までの護衛のため、この渡商人達が王都についた時点で依頼は終了となる


そうなれば次の依頼を求めるべくリーナ聖王国に戻らなければならない


リーナ聖王国の王都までは片道約4日くらいの場所にある


ギルドメンバーの中には所帯を持つ者も居るため、ギルドは一カ所在住型となっている


渡り歩くギルドも無くは無いが、あまり数は無い


そんな数少ない渡り歩くギルドに限ってはどこの国にも所属していないため、登録さえしてしまえば別の国で何をしようと自由なのだ


その利点は自国だけでなく、世界中にギルドの名が広がると言うことだ


だが都合の悪い利点もあり、登録した国のギルド監理機関の目が届かないことにある


ギルドを監理する機関も、もし自国から他国で悪事をはたらくギルドが出てきたとしてもギルドの監理体制では到底手が足りないのである


そのためそのような場合には悪事をはたらかれた国が手配所を張り、他のギルドに討ち取らせるように命ずる事が可能となる


といったようなある意味暗黙の了承のようなものがある


だがその悪事をはたらくギルドも各国を渡り歩くためになかなか捕まらなかったりする


そういった場合には各国が連携して追ったりすることもあるがそんなことは稀である


それにこのギルドはそういうものではなく、家計を養うためにしている者が半分をしめている


ある意味お小遣い稼ぎのようなものに近い気分で入っている者がほとんどであり、設立者であるガッドもその一人である


ただまだ独身ではあるのだが・・・


とにかくリーナに帰還して依頼をこなしたという報告もしなければならない


依頼人は国のギルドの監理機関に報酬金額を渡し、その分に見合った依頼書を張ってもらう


達成したギルドは監理機関を通して報酬を手にする


つまり料金は国の機関から出るためなんとしてでも働いた分の報酬をもらうにはリーナに帰還する必要があるのだ


そしてその依頼を達成するのもあと一日ほど


明日依頼を完遂したら帰還のための準備を整えなければいけない


早めに寝て体力を蓄えないといけない


瞼を閉じて眠りに入ろうとするがどうも寝付けない


何なのだとガッドは上体を布から出して起こして周囲を見渡すが別に何一つとして異常は無い


が、何か気になる


こういった時は大抵何かがあるのだ


勘というものはあながちバカにはできない


周囲で頭では理解できないほどの微妙な違いを体が感じ取っている場合があるのである


そして何か違うというのはこの場合、静けさと風の臭いであった



「静かすぎる・・・」



普段ならこの時期は夜になれば虫たちが草原から心地よい音色を出している


はずなのだ


だが今はそうではなく、風になびく草が擦れる音と少し離れたところで座るツキとアヤキという少年のぼそぼそとした会話が聞こえるくらいである


そしてもう一つ、風の臭いだ


普段ならここまで風に臭いはつかない


何か別の臭いが風に混じっているのだ



「ふーむ・・・風上に何か居るのか?」



そう思って横に置いてある弓を手に取ったそのとき、ツキが氷魔法、ディフユージョントーンを使用した






ディフユージョントーンは氷魔法の中でも補助魔法に分類される魔法である


レベル的にはそれほど高くなく、氷の鐘を作り出し、鳴らすという簡単なものである


そしてその空中に浮いた鐘をツキは薙刀の尻で思いっきり数回叩く


反響した音が周囲一体に広がっていく


軽く叩くだけでもかなりの音が出るのだがそれを思いっきり叩くとどうなるか



「だーっ!うるせー!!」



両耳を塞いだガッドが駆け寄ってくる


矢筒を背負っており、弓を握った手で耳を塞いでいる



「早いですね。起きるの」


「ばっか、寝てなくて変な感じがしてたから警戒して起きてたんだっつーの!」


「何のための交代制の警備なんですか?まぁ今はそれが好都合でしたけど。早く残りのギルドメンバーを集合させてください」


「見たのか?」


「いえ、ですがおそらくかなりの数がいるかと・・・」


「やっぱりか」


「氷の魔術・・・・。あ、えっと・・・・何事?」



俺は突如ツキが使った氷の魔術に驚いたが、とりあえず二人の様子からして何か深刻な事態だという事を察する


その原因を聞いてみたのだが



「ん、あぁ、グレイが近づいている。もしくは向こうの茂みにすでにいて俺たちを取り囲んでいるかのどっちかだろ」


「うげ・・・」



アヤキは顔を引きつらせてそっと短刀に手を触れる


こんなときのために俺を引き入れたんだな・・・護衛って・・・


まぁでも一人じゃなくて良かった


むしろ一人だったらもう死んでるかもな。最初に出くわした四匹に取り囲まれた時点で


四匹であれなのだ。もっと集団となるとどうなる事やら



「とにかく、今の鐘でギルドメンバーは起きたと思うのでガッドさんは警備体制につくように言ってください」


「おーけー・・・。運が悪いぜまったく。さっさと寝かせてくれよ」



ガッドは振り向いてギルドメンバーに事情説明するために走っていった



「えっと・・・何すればいい?」



俺ができることは少ないと思うけれど一応聞いておきたかった


出来ることはやりたいと思う性分である



「そうね。戦えるなら前衛になって止めて欲しいけど、無理なら自分に向かってきたのだけ相手にすればいいわ」


「う、さすがに前衛は無理っす・・・」



短刀を抜いて周囲を見渡すが何処にも魔獣の姿は見えない


とはいえ油断は禁物


寝ている人たちまで起こすくらいだからよほど危険な状況なのであろう


ツキは予備用の携帯水入れを取り出して空中に振りまく


水は雫となり、それをツキは魔法で凍らせる


たちまちにして氷のつぶてができた


無数に空中に浮かぶ氷の礫をフロートさせながら荷馬車に上る


そして自分を中心に円形に礫を配置する


浮遊する氷の礫はどれも棘のようになっており、殺傷能力が高くなっている


街道の地面は土になっており、その横は平原になっており、所々腰の当たりまで草が伸びている場所がある


潜むとすればそこしかない


昼間の時のようにまたあの獣が襲ってくると思うとゾッとした


龍と出会ったときよりかは何とかなりそうな気もしたが逆にそういった獣類はリアルすぎて怖い


荷馬車にはガッドともう一人が弓を持って上っていた


きょろきょろと周囲を見渡しているのをみるとどうやら上からでも魔獣の姿は見えないようである



「アヤキ、そこの荷馬車の中にある矢をできる限り持ってきてくれ」


「あ、はい!」



俺はガッドさんに言われた通り、荷馬車の中へと矢を探しにいった


おろされた布をまくって荷馬車に飛び乗る


中は暗くてよく見えなかったが小さな明かりを出す石が入った透明な器が合ったので俺はそれで当たりを照らして矢を探し始める


荷馬車の中にはいろいろなものが積まれており、服や鎧、剣や盾、茶葉を詰めた袋や食料品、そして昼に仕留めたグレイの毛皮もあった


きちんと皮は革へと鞣してあり、つやつやとしたその毛皮に触れてみるとサラサラとした感触であった


と、そんなことをしている場合じゃないと俺はランタンを置いて矢筒をもてるだけ持つ


一つの矢筒には20〜30くらいの矢が入っていた


荷馬車から飛び降りて上に居るガッドさんに投げ渡す


それを何度か繰り返し、すべての矢を荷馬車の上へと移動させた後、俺は光る石が入った器をもとあった壁に掛けた


俺が外に出るとすでにギルドの面々が荷馬車3台を囲むようにして間隔を開けて立っていた


ツキ以外の商人はすべて荷馬車の中に逃げており、きっちりと布で入り口を塞いでいるがすぐにあれぐらいなら破られて突破されてしまうと思うのは気のせいだろうか・・・


とにかく自分の心配をしないといけない


他人を守るためには自分をまず守らなければならない



「気は・・・抜けないな」


「どうしたー?怖じ気づいたか?」



荷馬車の上からガッドがのぞき込んできた


矢筒から矢を取り出し、矢をつがえる



「やるならこれ以上集まってこないうちにしたいな。誘い出すぞ?」


「えぇ。お願い。出てきたところを私が・・・撃つ」


「了解。じゃぁルダも適当に草むらに矢を撃って誘い出してくれ」


「あいよ」



ルダと呼ばれた男も弓を構えて茂みの奥を狙う



「いいかー!今から誘い出す!気を引き締めろ!!3!2!1!ゴーッ!!」



二つの矢がビュッと音を立てて茂みの奥へと消えていく


茂みの奥で小さな音がする



「手応えありでぃ!!」



すぐさま次の矢をつがえるガッドとルダの横でツキがフロートさせていた礫をいつでも放てるようにする


そしてすぐに茂みの奥からグレイが出てきた


群青色の毛皮のグレイが前方から五匹、後方から4匹飛び出してきた


茂みの奥からグレイの遠吠えが聞こえ、それを合図にするかのように先に飛び出したグレイの後から何匹もグレイが飛び出してきた


そこにツキがすかさず氷の礫を放つ


放った無数の礫はグレイの体を貫く


何匹かのグレイは致命傷をうけて動かなくなる


最初に飛び出してきたグレイのほとんどが礫の直撃を受け地面に倒れ伏す


その上を飛び越えてくるグレイたちに向かって二人の弓使いが矢を放つが全然足りない



「引きつけて挟み込んで殺せ!そこまで群れは大きくない!」



今動いているグレイの数はおよそ10匹ほど


前衛の剣士が二人ペアで2つ


それぞれ荷馬車を挟んだ風上と風下に一ペアずつ


街道を挟んだ両側の茂みからグレイは飛び出してくるのでとりあえずはそれで大丈夫である


そして自由に動けるフリーな剣士が4人の剣士が二人ずつ風上と風下にいる


状況に応じて動けるように配置されている


そして後方支援のガッドとルダと呼ばれた弓使いが荷馬車の上から矢を放つ


矢を当てたグレイは多少怯むものの、致命傷にならなかったグレイは矢が刺さったまま前衛の剣士に襲いかかる


アヤキは邪魔にならないように渡商人たちの逃げ込んだ荷馬車の入り口の警備をすることにした


もちろん何かあったら駆け付ける位のことはするつもりだが体が恐怖で動かなくなる可能性も無くはない


事実少し怖かったりする彩輝は左手に構える短刀に映った自分の瞳を見つめて心を落ち着かせる



大丈夫。大丈夫だ


こんなところでは死なない


誰がこんなところで死ぬもんか



「守り抜くぞソーレ」


「かぅーっ!!」



小さな龍が天に向かって雄叫びをあげて俺の肩から離れる


そういえばいつのまに空を飛ぶことを覚えたのだろうか?ヴェント街道でソーレが茂みから出てきたときも飛んでいたような・・・


本能的なものかと俺は勝手に納得する


離れたソーレは少し上昇して二メートルくらいの高さにとどまる


俺が、何で剣の道に入ったのか思い出せ


何となく?否!


親に言われたから?否!


皆を守れる心と力にあこがれたからだ!そのための力!ここで守れずに何が力だ!


脳裏に、一人の少女の姿がよぎったような気がした



「一匹抜けたぞっ!」



前方に居たギルドの人たちの間をかいくぐって一匹のグレイがこちらに向かって走ってくる


やはり目当てはこの荷馬車か


この中に食料があると言うことをしっているということだろうか


地面に二発の矢が突き刺さる


どちらもガッドが放ったものだったがグレイはきちんと矢の軌道を見ながら走っていたためにどれもかわされてしまう


ある程度の知能はあるようでただ欲望に身を任せる獣という訳ではなさそうだ


それはそれでやっかいなのだが


一直線に走ってくるグレイに怖じ気づきそうになるが肩に乗りながら唸るソーレの息づかいが聞こえてくる


ここで足がすくんだらそれこそ死んでしまうだろう


殺さなきゃ殺される


仏みたいなことを言っていられる余裕なんてない


こんな獣を狩るなんて行為は初めてだがなるようになるか



「はぁぁっ!!」



短い短刀


リーチが短いためにギリギリまで引き寄せなければならない


そして相手の攻撃を避けることが前提である


こちらの攻撃が届くということは相手の攻撃も届くということにつながる


左腕をスッと引き、右手と足をいつでも動かせるように力を込める


近づいてくるグレイが数メートル手前で大きく地面を蹴って飛びかかってきた


ガッドが三本目の矢をつがえるがもう遅い


ツキは俺なんかにかまう暇は無く、魔術で氷の礫を周囲のグレイに飛ばしてギルドの人たちを援護している


頼れるのは俺の体のみということだ


だけど・・・


見える!!


剣道で鍛えた目はまだいきていた


これまで瞬速の剣を何度も見てきた俺にはその動きは遅すぎた


飛びかかってくるグレイの鋭い爪が射程圏内に入る前に俺は身をかがめて一歩踏み込む


そして斜めに振り上げるようにしてグレイの胸の毛を右手で鷲掴みにする


振り上げると言っても振り切った訳ではなく、つかんだところでその右手を後ろに引く


それと同時に腰の位置、右から左へと俺は剣を振る


グレイの胸が大きくさけ、血がドバッと噴き出した


服に染みこんだ血が服を少しばかり重くする


銀の刃にも血がべっとりと付いており、俺は刀を一降りして血を落とす


が、それでもすべての血が落ちきったわけではないので後で紙か何かで拭いておかなくてはいけないな


にしても・・・ここまでの鮮血を見たのは初めてだな


気持ち悪いものなんだな・・・よく漫画とかアニメとかで吐く場面とかあるけど大げさだと思っていたが・・・


これは慣れだな・・・



「おぉ、動けるやん!」



上からガッドの声が聞こえた


ガッドはすでに矢をつがえて別の場所にむけて矢を放つ


放った矢は見事グレイに命中する


怯んだグレイに二人がとどめを刺す




オオオオオオオンンッ!!




突如夜闇に響く一際大きなグレイの遠吠えが聞こえてきた


俺はとっさに身構えた


他の者達も一様に何事かと周囲を見渡す


その大きな遠吠えの後、残っていたグレイは一度人間達から距離を置いた



「あー、くそっ・・・本当についてねぇ。(ボス付きかよ・・・」



ガッドが舌打ちをして愚痴を漏らす


どうやら先ほどの鳴き声はグレイの群れを統率するリーダーのものらしい



「今ので仲間を集めなきゃいいんだがな」


「主は私が仕留めます。援護お願いしますね」



ガッドにそう言い残してツキが荷馬車から飛び降りる


ツキは俺の横を通り過ぎ、グレイとにらみ合いを続けるギルドのメンバーを後ろに下げる



「ツキさんって強いんですか?」



俺はとりあえず下がってきたギルドの一人に聞いてみる



「ん?あの子か?たぶんこの中じゃぁ一番強いと思うぞ?今回限りの護衛だしあまり詳しくは知らないけど魔法を使えるって団長から聞いてるし」


「やっぱり魔法かぁ・・・」



何かと魔術師って重宝されるんだな


まぁ確かに強そうだとは思うけど


しばしの沈黙の後、前方の茂みから一匹のグレイが歩いて出てきた


そのグレイは片目を怪我しているのか目を閉じており、大きな傷跡がついている


他のグレイよりも一回り大きな体をしており、流石群れを率いているというだけはある


かなり手強そうに見え、威圧感がある


ボスグレイは片目でしっかりとツキを捉えると天に向かって大きく吠えた


すると左右の茂みからこれまでの倍のグレイが飛び出してきた


戦いは振り出しどころか一気に劣勢にまで陥ってしまう


数的には最初の倍にまで増えてしまった



「一気に仕留めます。主さえ倒してしまえば何とかなります。いえ、何とかします」



ツキはそういって薙刀を天高くに放り投げ、腰から水の入った小さな瓶を二つ取り出す


水の入った瓶はベルトのようなものに結びつけられており、瓶の方を引っ張るだけでほどけるような仕組みになっているようだ


瓶の蓋を親指で弾いてはずすと水を空中に撒く


その氷を一瞬にして凍らせる


今度は先ほどのような小さな氷の礫では無く、少し大きめの氷柱のようなものをいくつも作り出す


ツキは落ちてきた薙刀を手にとって走り出す


一方ボスグレイの方は唸るだけで動こうとはせず、むしろ相手の出方をうかがっていたように彩輝には見えた


ツキが浮遊させた氷柱の一つをグレイに向かって放つ


だがこの氷柱もグレイの周囲にできている見えない障壁に阻まれてしまう



「なんで当たらないんだ!?」


「魔法障壁さ」


「魔法障壁?」


「魔獣はどいつも多少なりとも魔力を持っているからな。極端に魔力が多い奴はその魔力を体に纏ってるんだ」


「障壁・・・・」



ガッドが丁寧に教えてくれた魔法障壁はどうやら魔力の壁がグレイを纏っているらしい


それが無くならない限り、魔術は通用しない


もっともその魔力の壁を破る威力の術を使うというのなら話は別だ


だが大量の水もないここではそんな大きな技を使うことは無理である



「水か・・・・」



大量の水さえあれば何とかできるかもしれないのだがそんな水は何処にもない


そもそもあのグレイの魔法障壁を破るだけの魔法を使えるかどうかも彩輝にはわからない



「え、援護しろ!」



ガッドがギルドメンバーに指示を出す


増えたグレイはこちらに攻撃を仕掛けては来ない


が、逆に攻撃をしてこないのではなく、こちらが怖いのだとしたらどうだろうか


いや、そんな訳ない


あの数なら一気に囲んで攻めてしまえば終わってしまうだろう


こちらが


何かが引っかかるのだがなんだろう


と、そこへ一発の爆音が響き渡る


その爆発は荷馬車三台を取り囲むグレイ達、ちょうど俺から見て右側で起こる


爆発で吹き飛んだ数匹のグレイが地面にたたきつけられる


今まさにツキとボスグレイが接触しようというときにそれは起こる



「畳みかけろ!!」



その声と同時にいくつもの声がグレイの輪をこじ開けて入ってきた


何事だと両者動きを止めてそちらの方へと目がいってしまう


俺の目にうつったのは沢山の男達が剣を片手にグレイ達に向かって突っ込んできた光景だった









みてみんの方にテストも兼ねて彩輝のイラストをあげてみました

妙なところとかいっぱいありますけど大目に見てください(照

イメージを崩されたくないという方は見ない方がお得です。他にも数人描いちゃってたりネタバレもあるんで。挿絵にはしないつもりなので自己責任でお願いします。

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