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烈風のアヤキ  作者: 夢闇
一章 ~龍の神子~
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『修練場の少女』


俺は次の日、修練場へと足を運んだ


もちろん使用の許可はきちんと取ってある


見慣れない人間が早朝に道場を使いに来たことで見張りの兵は首をかしげていたが、使用許可を取っているためとりあえず入れてくれた


床には茶色い土が広がっているが土を敷き詰めたという感じではなく、そのまま大地の上に屋根と壁をつけたという構造のようだ


前回足を踏み入れたときに、硬く踏みならされた感じがすることからいつもここでは兵達が鍛錬をしているのだと推測した俺は誰もいない早朝を選んでここを訪れることにした


草や石は無く、きちんと手入れが行き届いているのが一目でわかるが壁などには傷跡で埋め尽くされている状態となっている


壁の木の板にはいくつもの斬り傷や焦げ後が残っている


魔法でも使った痕なのだろうか?焦げ目の上から新しい木の板で継ぎ接ぎしたようである


ちなみにここは第2修練場


第1修練場は城の側面に位置している


ここは城の裏手の方にある修練場であり、第1修練場は主に多くの兵達が使うようで曜日ごとに使える隊が決まっているらしい


中でも騎士団と魔術剣士隊が中心のようである


ごくまれに近衛隊の方も訓練に来るようではあるがいつもは警備を中心にしているため時間があまりとれないとのことだ


魔術剣士隊は文字通り、魔術を使う剣士の隊のことだ


魔術師隊とは違い、中、近距離の戦闘を主としている


軽くティリアさんに説明して貰っただけなので詳しくは分からないがかなり重要な部隊らしい


ただ魔法を使える人数が元々少ないために、魔法剣士隊は本当に少なく少数精鋭という感じなんだとか


近衛隊はその魔法剣士隊と騎士団の中でもある程度の実力を持った者を抜粋している部隊だ


主に王族の警護などをしている


騎馬隊は馬ではなく、トトルという生物に乗った騎士の事らしい


馬では無いのだが翻訳機能が何故か騎馬隊と翻訳してしまうためとりあえず彩輝も騎馬隊で通す事にした


トトルはパッと見ダチョウのような姿をしている


長いクチバシに繋いだ手綱を片手で操りながら上部からの攻撃を行う部隊だ


機動力が高く、このトトルは手紙などを運ぶ仕事などでも使われるそうだ


それほどトトルの動きは速いらしく、最高時速約60キロほどまで出せるそうだ


尤も人が乗った状態で60キロという速度を出せるのだから人が乗っていなかったら100キロぐらいは余裕だという意見がでているが実際のところは不明である


体の構造上は可能らしいのだが誰もそれを見たことがないのであくまで仮説の域である


スピードが速いことが特徴なのだが彼らはあまり筋力が無いために重い荷物を運ぶことはできない


せいぜい人を一人乗せて走るくらいが限界だ


騎士隊は通常の歩兵である


彼等の通常勤務は城などの警備であるらしく、一番数が多いらしい


人数が一番多いため、警備は当番制のようなものになっているそうでそれ以外の時は寮や自宅待機なのだという


緊急の時には城から警鐘を鳴らして集合をかけるのだそうだ


魔術師隊は数が少なく、後方での役割が多い隊である


魔術剣士隊とは違って敵との直接戦闘ではなく、後方から相手陣地に高火力の魔術を集団で叩き込んだり前衛の補佐をするのが仕事になる


戦などのときは兵達が前方で戦っている隙に大がかりな魔術で敵を一掃するのがオーソドックスである


ただし集団で魔術を行使すれば味方の陣地のマナが一気に消費されるため、使いどころは重要である


戦局を左右するので正面からのぶつかり合いにはタイミングが重要となる


最後に竜騎兵


竜にまたがり戦をする部隊であるが一番人数が少ない隊でもあり、この国には竜に乗れるのは人数は僅か3人だけだという


通常は上空からの監視や偵察などに使われるそうだ


竜1匹は大体兵力として100人ほどに匹敵するらしく、最強の生物といっても過言ではない


しかし竜騎兵になるのはとても難しい


まず竜そのものの数が少ないこと


人間に力を貸してくれる竜などまずいない


そのために多くは卵からふ化させ、共に育った竜でないといけない


人間への警戒心からか、生長してしまった大人の竜では手懐ける事はほぼ不可能と言ってもいい


そしてその竜の卵も滅多に手に入るものでは無い


新に兵を増やすことが出来ないが、兵力としては最高の戦力が竜騎兵でもあるのだ


そう考えると3人という兵の少なさにも納得がいった


多くの兵は大きな第1修練場で鍛錬を行う


第二修練場は設備が整っていない事と城からの距離が第1修練場よりも若干遠い事もあり、ここは逆に人が少ないのである



「とはいえ、先客が居るとは思わなかったな」



そう。俺の目の前には先に来ていた先客がいたのである


こんな朝早くからどんな物好きかと思えばまだ年端もいかない少女のようであった


修練場に入ると同時に俺はその女性と目が合ってしまう


誰もいない修練場の真ん中で剣を握っているその少女はしばらく固まり、ハッと我を思い出すとザザザッと後ずさりをして壁にドンとぶつかる


驚かれたのか、それとも怯えているのか、あるいは警戒されたのか


とりあえず気にせず俺は俺で新しく手に入れた短刀を振るう事にした


今回修練場に来たのはそれが目的である


竹刀は握ったことがあるが流石に短刀は無い


早い内に体に馴染ませておこう


ここは日本・・では無いのだ


自分の身は自分で守らなければ行けない


でもまぁ、護身用とはいえ使うときなんか来るのかねぇ・・・


短刀を見下ろし、そんな事を考える


自分の命を狙われる理由が何一つとして思い浮かばない


考えすぎで、こんな事をしている自分がおかしくなったのではないかとすら思う状況だ


何が悲しくて早起きして小刀を振り回さなければならないのだと



「しかし流石にリーチは短いな。というか短すぎるだろ」



短刀ともなれば腕から少し離れた場所には攻撃が出来ない


普通の剣なら相手から数歩離れた場所からでも斬りかかることは出来るが短刀はそうはいかない


最低限、踏み込める距離にいないと攻撃は届きもしない


試しに一度振ってみる


横一線に薙ぎ払うようにして短刀を振るう


一度こうして振るってみるといろいろと分かってくる


まず、横に振るうには一度腕をまげないといけない


肩の上に手が来るようになる感じである


そして実際に振るう


これは腕を引きながら肘を伸ばす動きになる


そのため、実際に刀が相手に傷を負わせることが出来る場所はかなり体に近い場所になる


つまり、それだけ相手に密着しないと短刀は攻撃出来ないということになる


ここまでリーチが短い武器というのもなかなか無いな



「見ない顔ですね。どちら様で?」


「ん?」



ふり返ると先ほどまでここで鍛錬をしていた少女がいた


剣は鞘に戻しており、俺を見上げている


こんな小さな少女でさえ本当に切れ味の鋭い本物の剣を先ほどから振っていたというのだからまったくもって異世界というのは恐ろしい場所である


あながち保身のために剣を持ち歩くのもオーバーでは無いのかも知れないと俺は思った



「アヤキ・サクラ・・・かな」



一応姓と名を逆さまにしておく


んー・・・何というか、どういう世界なんだろうなここ


俺が多分日本語に聞こえているのは多分、翻訳か何かがされているのだろう


出なければ異世界の言葉なんて分かるはずない


事実、字は読めなかったので日本語では無いはずだ



「ここの隊士じゃないですよね」


「え、まぁそうだね」


「そうですか。・・・えっと・・・・不法侵入者か!?」



少々考えるそぶりを見せたかと思うと、突然声を張り上げて少女は抜刀


鞘と剣がジャリンと音をたてて擦れる音がする



「・・・うぇ?」



突然の事に開いた口がふさがらず、瞬きを忘れてしまう程だった


意識が戻った瞬間にはすでに少女は剣を振りかぶっていた


慌てて短刀を盾にする


ガキンという音と一緒に剣の重みが加わる


強いて言えば、剣の重さのみが加わる


彼女自身の筋力はあまり乗っていないと彩輝は見た


振り回すだけの力はあるが、それに上乗せするほどのパワーは見た目通りないようである



「ちょ、ちょっとまてよ!」


「うりゃああぁっ!」



何度も剣を振るってくる少女の剣を全て弾く


というか相手はなんだか俺のこと目に見えていないようで剣を適当に振り回している感じである


とはいえこれは真剣


包丁やカッターと同じ、すぱっと切れる武器であり凶器だ



「ちょ、あぶねっ!?」



押し返しても良かったが出来るだけ安全な方法をとりたい


危険なのは俺だけでなく彼女も同じなのである


小さな女の子が包丁を持つだけでも危ないというのに、剣を持って振り回しているとかどんな展開だよ!?


俺は次に振り下ろされる剣を避ける


これまで剣を弾いていたのに突然避けられると、少女は驚いた顔をしたままふらついてしまう


振り下ろされた剣が地面すれすれのところで止まる


俺はその剣を軽く蹴って平らな面を上にするとその上から4500円の靴で踏みつける


持っていた剣を地面に押さえつけられ、少女はさらに前かがみになってしまう



「おい、俺に何の恨みがあるんだ〜?」



ゆっくりと機械のようにして首を上に向けた少女は目の前に立つ男、この場合俺と目が合ってしまう


そしてゆっくりと目元に涙を浮かべ始め・・・



「うえええええええええええん!」


「ったく、泣いて許すわけないだろ。下手したら死んでるっての」



剣から足をどける


ぺたんと座り、少女はキッと俺をにらみつける



「おまえかあああ!?ミーナを泣かせたのはああぁぁぁ!?」



少女が口を開こうとした瞬間、殺気を感じ取り振り返る


そこには般若のような形相で俺に向かって走ってくる鬼が一匹



「え?あ?グハッ!?」



全身に鳥肌が立ち、次の瞬間にはその男のとび蹴りによって俺は昏倒させられた








 目が覚めた俺は白い天井を見つめている


起き上がった俺はどうやらベッドの上にいるようで白いシーツがかけられていた



「あ、起きた」



横を見るとそこには修練上にいた女の子が小さな椅子の上に座っていた


しっかりと先ほどの剣を帯剣しており、よくよく考えてみると彼女が着ている服はたしか聖水アクアサンタ騎士団の騎士服である


この国には聖水騎士団というものがあり、彼らは城や国土の守護を主にしているそうだ


たまに要人の警護などもやるらしい


近衛隊はあくまで王族の守護のみをするらしい


貴族たちはこの聖水騎士団の一部から警備などに派遣してもらうらしい


人数や質の方はお財布と相談である


そして俺の目の前にいる少女もまた、聖水騎士団の騎士服を着ている


アクアサンタ騎士団は主に王都周辺を活動場所としており、外壁の外側にある村などの魔獣退治などはギルドなどに所属する憲兵などが担当している


たしかにそういう危険度は多少低いかもしれないがこの少女がこうして剣を手にして騎士服をまとっているのはどういう訳か?


俺ですらこの少女の剣を止められたのだからおそらく彼女が神童などという訳ではないと思うが・・・



「えっと、ここは?」


「城の医務室だよ。ごめんね。お父さんが・・・」


「あ〜・・・」



なんとなくおぼろげに思い出してきた


確か俺は突然現れた謎の男に蹴り飛ばされて・・・


どうやらあの突然現れた男はこの少女の父親らしい。家族そろって理由も聞かず俺に襲いかかってくるとか何なんだこれ・・・



「うー、頭が重い・・・。どれくらい寝てたんだ俺?」


「んー一時間くらい気絶してたかな?」


「そうか・・・とはいえまだ朝か」



俺が修練場で蹴り飛ばされたのが早朝


一時間たって日がのぼり、気絶する前より明るくなっているがまだ朝である


それよりも俺としては部屋の隅に隠れて笑いをこらえているやつの方が気になる


いろいろと物が乗った台の裏手にいるそいつは白髪がこちらから見えていることに気がついていないようだ


会話を止めてじーっとその一点を見続ける


どうやら相手の方も急に止んだ会話と視線を感じてかやっとばれたかという感じで立ち上がった



「くっ・・・いやーなかなかにおもしろい。くくっ・・・」


「なんなんですかチルさん。そういうのって頭隠して尻隠さずって言うんですよ」



少女が着ている騎士服とは少し違ったデザインをしてマントをつけている彼女はこちらを見つめながら笑いをこらえている


なんか腹立つ



「ほう、おもしろい言葉だな。いや、日課の鍛錬をしようと第2修練場へ行ってみればおもしろいことになっていたものでな・・・フフフッ」



聞くところによるとどうやら俺は昏倒した後、俺を蹴り飛ばした騎士によってロープにぐるぐる巻きにされた上に、逆さまにされて天井につるされていたらしい


一体俺が何をした・・・


そこにチルがやって来たらしく、こうして気を失っていた俺は医務室に運ばれたらしい



「まったく、騎士アーガストもおもしろいことをする」



どうやら俺を蹴り飛ばした騎士はアーガストというらしい



「この子はミーナという、ま、騎士団の見習いとでも言っておこうかな」


「さっきはごめんなさい」



シュンと下を向く彼女に俺は苦笑いしてよろしくと言って自己紹介した


「ちなみに年はこれでも18だ」


「嘘ダっ!!」


「本当だよっ!!」



俺は思わず叫んでいた


そして反論する彼女を再度見て思わずこう漏らした



「うそだぁ~・・・」


「ほら、やっぱりこれが普通の反応なんだよ」


「そんな・・・」



少女はがっくりと肩を落としていた




「ところで・・・だ、俺を吹き飛ばしたそのアーガストとかいうやつは?」


「そうだな、時間帯的に今頃城の警備にでもついてるんじゃないか?」


「そうか・・・」



仕事中なら仕方ない


次あったときにボッコボコかっこはーとにしてやる


年上だろうが人を問答無用で殴るような奴に殴られて殴り返さない訳ないだろう




「では私も仕事があるのでな。さすがに隊長職は大変だよまったく。肩がこる」



肩をぽんぽんとたたきながら退室するチルはドアの取っ手に手をかけたところで振り返る



「それから今医師のアーミル女医は別件ができてここを離れているがしばらくは安静にしていろとのことだ。いいな?ミーナ、そいつを勝手に出歩かないように見張っていてくれ」


「はっ!」



びしっと敬礼をして答えるミーナはチルが退室すると同時にため息をついて椅子にすわる


敬礼をしたりするところからして本当に彼女は騎士であり、チルは隊長なのだということを認識させられる



「さて・・・と。さっきは本当にゴメンね。つい勘違いしちゃって・・・」


「勘違いで斬りかからないでほしいな」



怒鳴りたいがそれを我慢して苦笑いする俺。偉い


そんな俺を見てミーナも苦笑いを浮かべた


おや、汗が止まらないようだな?



「あ、あはははは・・・でも他国の貴族とかじゃなくてよかったよ〜。そうだったらたぶんクビだね〜」


「なぁ、今思ったんだが周りからみて俺の立場ってどうなってるんだ?」



ちょっと気になっていることを聞いてみる


俺は異世界から現れた異世界人


知っている者は多くはないが、周りからみたら俺はいったいどのような位置にいるのだろうか


客人・・・?でも客人でもここまでフレンドリーに話すものなのか?



「どうなんだろうね。事情は一応聞いたけどあなたが噂になってたあのアヤキさんだったんですね」


「噂になってんの俺?ってかそれ知ってるのに斬りかかったわけ?俺名乗ったよね?名乗ったよね?」


「それはもう、城の中では一番の噂ですよ。精霊台から現れた男の人、とまでは聞いてましたけどね。あのときは、ついうっかり」



ついうっかりで殺されそうになっていたらしい。恐ろしや、異世界


まぁそれはおいておいて、どうやら俺のことはある程度噂にはなっているらしい


今のところ広げてもまずいことはないと思うんだけど・・・



「でもある程度の、上流貴族ぐらいのおもてなしはされていると思いますよ。じゃなければ王妃様直属の侍女がつくはずないですし」


「特例ってのはわかってるつもりなんだが・・・こういうことには少し疎くてな」



向こうの世界じゃこんなメイドがつくなんてことはあり得なかったしね



「そこなんですけど実際どこから来たんですか?」



ま、彼女からしたらその辺は気になるところだろう


身を乗り出して好奇心満々の目で俺を見つめてくる



「ん〜、できるだけ他言はしないでね。俺にも何が起こったのかよくはわからないんだけどさ、別世界ってやつ?」


「別世界ですか?それって精霊の世界のことですか?」



彼女は眉をひそめて首をかしげるそぶりを見せる


まぁそういう反応がふつうだよなぁ・・・


こっちの世界でいえば人間とはまた別に精霊という存在がいる


だからか無意識のうちに精霊の世界と混同してしまったのだろう



「いや、俺たちの世界には精霊はいなかったから違う・・・と思う」


「そうなんですかー。帰り方、わからないんですか?」


「うん。帰れるんなら早く帰りたいんだけどさ・・・」



方法が見つからないのが現状


水の精霊にも聞いてはみたがお手上げのようで進展の報告は来ていない



「どうやって帰ろうかな・・・」



帰りたいなぁ・・・


ふと頭に浮かぶ親の顔


別れの挨拶は確か「行ってきます」だったっけか?


それとも「おじいちゃんによろしくね〜」だったか?


あの時はどうでもいいことだと流していたが、母の軽々とした声だけが耳に残っている


その時はこんなことになるなんて思ってなかったしなぁ


覚悟も何もしていなかった突然の別れ


今頃は行方不明で騒がれているんだろうなぁ


母さん、心配してるだろうなぁ



「その剣」


「ん?」


「その短剣、名前ってありますか?」


「名前?いや、無いけど?もらったばっかりだし」


「へぇ、誰からですか?」


「えっとなんていったかな。赤い髪のえーっと・・・あ、あ、アルレスト?だっけ?」


「副隊長じゃないですか!そんな方からその剣もらったんですか!?」


「え、あー、うん。もらった。そう、もらったんだ。俺は剣の道にいるべきだとか言ってさ。昔はちょっとやってたんだけどさ」


「へぇ・・・あながち初心者でもないんだ。なんなら手合わせしてみる?」


「はい・・・?」



なぜ俺はこんなにみんなから手合わせしようといわれるのやら・・・


訳わかんねぇよちきしょう


でもまぁ、寝起きの運動程度にやるくらいなら大丈夫・・・なのか?


俺はベッドから降り、体をひねる


先ほど安静にしろと言われたことをすっかり忘れた俺は短刀を手にとる


もう俺が剣道経験者だとは言わないようにしておこうと俺は心の中で誓った






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