『才能有れども我には向かず』
話は少し遡り、場所はガルトニールとフェーミリアスとの国境
「そう。ならこれで・・・チェック・メイトよ」
その言葉を口にするのは何度目だろうか
あの頃決めゼリフにしていた癖がつい出てしまったが、その言葉は私が思うよりも重かった事に今気がついて自分が嫌になる
この言葉をこうして口にするために、何百、何千という命が犠牲になっているのだと思うと小田原早苗は唇を噛んで顔をしかめた
「ふぅむ。いやはや、オダワラ殿の手腕には恐れ入りますな」
軍師の一人が感嘆の声を漏らす
彼は私の補佐となって動いてくれた軍師だ
まぁもちろん、こんな私にそんな簡単に多くの命を預けてくれる訳が無いとはわかっていた
恐らく保険という意味で自分についていてくれていたのだろう
結果として彼が出る場面はあまり無かったが、そのせいで私はこの戦場でよりいっそう責任というものを背負う事になった
「お礼を言われるほどの事じゃないよ。こんなの・・・酷すぎるなぁ、私」
早苗はそう呟いてレヌガンダの谷を見上げる
左右は巨大な崖のようになっており、それはガルトニールとフェーミリアスの国境に位置する巨大な山の切れ目とも言えるような、いわゆる峡谷といわれるような谷である
ガルトニールとフェーミリアスとの国境は上下に伸びる巨大なレヌガンディア山脈と呼ばれる山脈に区切られており、その山脈を越えるとガルトニール領タルナー平原が広がっている
その谷にて、つい今の今まで戦争が行われていたのである。そう、ガルトニールとフェーミリアスとの戦争である
後にレヌガンダ峡谷の戦いと呼ばれるであろうこの戦闘に置いて、フェーミリアス軍約4000がガルトニール軍10000を追い返したという話が周辺国に伝わるのだろう
事前に策を巡らせておいて良かったとこのとき小田原早苗は心底思ったのである
この異世界と思われる場所に来て早苗は、最初は困惑し、次に泣き、そして現実を直視した
涙を拭いて、とりあえずはこの世界で生きぬくことを決めた
自分が出てきた精霊台という場所が他にもあるという話を聞き、もしかしたらバスに乗っていたメンバーがこの世界に居るかもしれないとその時思った
絶望するのはその確認をしてからでも遅くは無いと思ったのだ
だが、この大陸の現状を知ったおかげで小田原早苗は真っ先に彼らを捜すよりも先にやるべき事があると見抜いたのである
可能性は低いと見られていたガルトニールによるフェーミリアス聖王国への進軍を誰よりも早く察知したのだ
自分のこの国での立場は難しいものだった
今思い返してみるとこの世界の人たちの意見は三つに分かれていたような気がする
一つは小田原早苗を殺すべきだという意見
一つは小田原早苗を全面的に保護して利用すべきだという意見
一つは小田原早苗を要注意人物として監視をつけようという意見
この三つに分かれていたように思う
最初の意見を出した過激な思想の人間の思考は単純で、その理由は後に聞いたのだが、自分と同じような異世界人が以前この世界を襲った事にあった
そうなればその考えも早苗には納得できた
今回もまたそういった事があるかもしれないという恐れがその人にはあったのかもしれない
この事は完全に自分が事故でこの世界へ来てしまった事を信じて貰うしか無かった
結果として意思が伝わったかどうかは定かではないが、早い段階で残り二つの意見が主流になった
そして利用すべきだという意見だったが、これは私が異世界から来ているという理由から来ている
服や身につけていた道具類など、この中世のような世界ではあり得ない技術である
故に自分たちよりも高度な文明が発達した世界からやってきたこの小田原早苗の知識にあやかりたいという意見である
主にこれは貴族が多くもった意見のようであったと早苗は思う
その知識を利用すればもっと成り上がれるとでも期待しての意見だったがその逆もあった
その世界の知識が自分たちに悪影響を及ぼすかもしれないという者も少なからずおり、それが第三の意見である
結論としては早苗が分かる範囲で、悪影響にならない知識だけを少しずつ伝えていく代わりにその衣食住や安全を確保するという事でまとまった
とはいえただの大学生の早苗が自分が着ているような服の織り方を知っているわけでもなければその織り機を作れるわけでもない
腕時計を作れるわけでもなければこの世界では何が常識で自分たちの世界の何が非常識なのかが分からなかったのだ
そこで小田原早苗は勉強をすることにした
この世界を知ることから始めようと
早苗はなにぶんこの大陸の形や文化など、なにも知らないに等しかったのだから
学生の自分はこうして勉強することが本分だと頭にハチマキを巻いたりしてみて、周囲の人にそれは何の効果があるのだと詰め寄られた覚えがある
結果として小田原早苗は現在のフェーミリアス王国が置かれている状況に気がついたのだ
早急に手を打つ必要があると早苗はフェーミリアス王国につかえている軍師を呼んだ
幸か不幸か、早苗は大学生であると同時にオンラインゲーム・、ユグドラシルオンラインというゲームの上位ランカーでもあったのである
彼女がプレイしていたのは9つの異なる世界に存在する迷宮探索系のオンラインゲームである
このゲームの面白いところはある程度ゲームが出来る人間ならば、レベルや装備で力の差があまり出ないという点にあった
そんなゲームの一番の醍醐味は『助け合い』がテーマになっているという所である
もちろんレベル制度はあるが、それは直接キャラクターのステータスにはあまり影響しないのである
レベルで恩恵があるのは初期装備から僅かながら上昇するステータスの変動がある程度の防具や武器が手に入れられる所であり、攻撃力や防御力、魔力や俊敏度などにはほぼ影響しないと言っても過言ではない
ならばどうすれば強くなるのか?
それはひとえにプレイヤーの戦闘や策略の慣れや経験の多さがキャラクターを強くするのである
レベルを上げる楽しみはステータスに影響のない、かわいかったり格好良かったりするだけのアイテムを身につけられたりする程度であるために、レベルが高いプレイヤーでも初心者プレイヤーとキャラクターのステータスで言えばほぼ差が無いのだ
そのためにこのオンラインゲームの好き嫌いの差が激しいのである
強くなりたいからレベルやステータスをあげるゲームではなく、強くなりたいなら経験を積んで慣れろというゲームなのである
キャラクターの種族は前衛である剣士、後衛である魔術師、どちらもこなせる魔法剣士の三つだけであり、キャラクターのステータスに差が出るのはこの種族の違いだけという事になる
剣士は物理攻撃力と物理防御力が高く、派手な剣の技を沢山使えるが遠距離攻撃が出来ず魔法に対する防御力が紙である
魔術師は魔術攻撃力と魔術防御力が高く、対して物理的な防御力や近接戦闘に弱いのが弱点である
魔法剣士はどれも間を取ったようなステータスであり、どちらの火力も防御力も中途半端であるのだが小回りのきく立ち回りがしやすいのが長所であるが器用貧乏にならないように頑張らないといけない
基本は4人から5人のパーティを組むことができ、自由なメンバーで冒険を進めることが出来る
大抵はそれぞれの弱点を補えるパーティやダンジョンに合ったパーティを組む。助け合いこそがダンジョンを攻略する上で大切な事なのである
そしてゲームの内容はダンジョン探索系なのではあるが、9つのダンジョンがあるらしいが未だ発見されているのは5つのダンジョンだけである
それぞれに発見条件があるらしいのだが、未だに残りの4つのダンジョンはどこに存在しているのか見つかってすら居ない
初期から解放されているダンジョンが二つ、発見されたダンジョンが三つ
もちろんヒントはあるのだが、そのヒントがまた意味不明な暗号でこれまで発見された三つのダンジョンも暗号を解読したのではなく、偶然見つかったものなのである
見つかっているダンジョンの暗号すら解読できないとなるといよいよこの暗号はただのダミーでは無いかという噂すらたっている程である
と、話がそれたようなそれていないよな
つまり、そのダンジョンをクリアしていくのがプレイヤーのやるべき事なのである
簡単に言えばそのダンジョンは地下へ地下へと下っていく構造なのだが、下れば下るほどモンスターのレベルや謎解きのレベルが上がっていき、一つのダンジョンにつきエリアは1000階層以上はあるらしい
すべてのダンジョンに共通する事ではあるが、一度HPが全損すれば100階層ごとに存在するセーブポイントからやり直しという過酷なルールである
それなのにキャラクターの性能は初期と変わらないようなものなのだから理不尽にも程がある気がするとプレイヤーは思い、その初期の頃にマゾゲーとしての立ち位置を確保した程である
始めたばかりの初心者でも、それ相応の知識や反射速度などが優れていれば上位の階層まで下ることが出来る
そうでないプレイヤーは経験を積めば下へ下へと下っていける。これはそんなゲームなのである
ダンジョンは全プレイヤー共有となっており、途中で出会ったパーティとメンバー交換なんかも出来れば共闘しながら進めることも可能である
だがダンジョンの幅はそれほど広く無く、戦い辛くなるうえにトラップなどを踏んでしまえば周囲を一気に巻き込んでしまう事もあるため、複合パーティとなっても精々二つか三つが限度なのである
現在一のダンジョンは全1500階層でクリア済みでマップも完成されているため最初はこの1500階層をクリアすると他に発見されている4つのダンジョンを探索する許可証がもらえる
この1500階層を潜りきる前に飽きるプレイヤーが殆どなので第一のダンジョンは別名篩いのダンジョンとも呼ばれていた
古参のプレイヤーも度々友達に教えたり初心者の育成や未来の期待株探しなどをやっていたりもする光景がここでは見られ、難易度が一番軽いダンジョンである。まぁ最下層まで行くにはかなり上達する必要があるのであはあるが
第二のダンジョンは全1000階層なのだがその難易度は第一のダンジョンよりも難しいものとなっている。これもクリア済みであるがマッピングは完全に終了していないためまだちらほらとアイテムを探し求める上位プレイヤーがいたりする
第三、第四、第五のダンジョンは未だに攻略が終了していないのが現状である
曰く第三のダンジョンはトラップや謎解きがあまりに理不尽で難解なものとなっている。現在1600層まで攻略が完了しているがそ1600層の謎で約一ヶ月ほど攻略が足止めされている状態である
第四のダンジョンは敵キャラクターのレベルがこれまでの比では無いほど高い
キャラクターのステータスが変わらない以上、その経験と慣れで上達しなければならないので最前線は初見のモンスターなどがどんどんと出てきて対応が追いつかない状態なのである
主に現在多くのプレイヤーがこの第四のダンジョンの攻略を行っており、最前線は現在2000階層ほどである。なんでも1000層ごとに強力なボスがいるのだとか
第五のダンジョンは集団戦闘を主としたダンジョンである
パーティいくつもが集まり、それぞれの階層の扉にいるボスを倒して進むというものになっている
他のダンジョンにもボスモンスターのような存在は居るが、これほどまでにすべてのダンジョンにボスがいるというダンジョンは無い
その分謎やトラップ、モンスターが少ないダンジョンでもあり、ほぼこのボス撃破がダンジョンの主流となっているようなものである
週末や夜など、多くの人が集まる時間帯に掲示板で呼びかけをし、このボス戦闘に挑んでいる状態だが現在は主要プレイヤーは第四ダンジョンに居るためにあまり攻略は進んでおらず現在100階層前後である
一度ダンジョンを出ればはじめから潜り直しとなり、一度途中でセーブをすればその階層の安全ポイントから復活するようになっている
死んだ場合のみ100階層ごとのやり直しとなるが、これはその階層でのセーブとなるためログインするたびにやり直しをする必要は無い
時間を決めて前回と同じプレイヤーで攻略するプレイヤーもいればその場で新しいプレイヤーを捜す者もいる
そのため一度潜るためにはそれなりの準備と覚悟がいる
代わりに最下層までたどりつければ報酬として高額賞金と全ステータスが少しだけあがるようになっている
一つのダンジョンにつき一度だけだが、次のダンジョンに潜るためにはその少しのステータスでも高い方が良いに決まっているため、初心者は現在攻略済みの第一、第二の迷宮をクリアすることがあらたな冒険への第一歩となる
最前線までは攻略されているためにMAPが攻略サイトで公開されているが、それを見ずにプレイするのが良いんじゃないかというプレイヤーもいる
効率よりも、ゲームを楽しまなければただの作業であると早苗は思っている
このゲームは、全く分からない場所へ仲間を信じて潜っていくから楽しいんじゃないか、と
人それぞれではあるが、早苗はそう思っている
そんな中で存在するのが二つ名システム
プレイヤーのダンジョン進行度や倒したモンスターの数などでそのプレイヤーに二つ名が付けられるというシステムがある
まぁもちろんステータスに差は出ないのだがそれを出す事がこのゲームの一種の楽しみの一つとも言える
そのプレイヤーが何が出来て、何が得意なのかを知る事はダンジョン攻略の決め手とも言える
高レベルの者や一種類のモンスターをひたすら倒した者、殆ど被弾しない者やダンジョン攻略に貢献した者などに二つ名が与えられる
二つ名はストックされていき、自由に変える事が出来る
ドラゴンキラー、迷宮攻略者、へたれチキン、スナイパー、クリティカルの達人、幸運の探求者や最早ゾンビ野郎等々がその一部である
そして、最前線攻略組と呼ばれる知識や経験豊富な攻略プレイヤーの一人で小田原早苗のメインキャラクター、魔術師の『サーナ』と聞かれればプレイヤーが思い浮かぶのは一人しかいない
軍略師『サーナ』を知らない最前線プレイヤーはいないだろう
プレイヤー同士で行うことが出来るいわばダンジョン攻略の息抜きとも言えるゲーム、プレイヤー同士の対戦で戦場級、大規模戦場級と呼ばれるランクの戦闘で最上位の指揮官レベルである軍略師を合計100回以上つとめた者に送られる二つ名である
マゾゲーともたとえられるこのゲームでの貴重なストレス発散方の一つといえばこのプレイヤー同士による対戦がある
ダンジョンでのプレイヤーのデータをその階層でセーブし、キャラクターは別の場所、大闘技場と呼ばれる別エリアでの操作となる
一対一の決闘級、二対二のタッグマッチ級、十人によるサバイバル方式で行われる乱戦級、100対100による戦場級、そして最大規模で行われるのが大規模戦場級でプレイヤー1000人対1000人で行われるチーム戦がある
決闘級と乱戦級は時間内に相手を全滅させるかHP残量が多いプレイヤーの勝利で決まる
が、タッグマッチ級と戦場級、大規模戦場級はそれに加えて旗取りルールというものが追加され、先ほどのルールプラス相手陣地にある旗を取れば勝利となる
そして戦場級と大規模戦場級という二つの大人数参加型の対戦にはポイント制度というものが加えられている
プレイヤーにはそれぞれ職務というものが分け与えられ、それぞれの職務にあった働きをした分大きなポイントが加算され、それが個人個人の隠しステータスに加算されたりして一定量溜まると次の戦争時に昇級したりする
つまり歩兵は相手を倒せば倒すほど部隊長や将軍、騎士などの職務に向かってポイントが溜まっていく
そして職務ランクの高い相手を倒すほどにそのポイントは大きく加算される
戦闘中心のそれらの職務とは別に作戦を立てる者もいる
それが軍師という職務である
これらはどれだけ良い作戦を立てて自軍の損害を減らしつつ戦うかがポイント上昇の比率に関わる
これは兵士などの加点方式とは違い減点方式で残った兵の数がポイントになってくる
そのため策略担当のプレイヤーとしては兵を出来る限り温存させる戦いをしたい
しかし戦闘担当のプレイヤーとしてはどれだけ相手を倒せるかがポイントに関わってくるので出来るだけ相手に立ち向かっていきたいところがある
加えてこれはストレス発散の意味合いが強い、所詮ゲームのゲームのためにもっぱら戦闘担当は相手に突っ込んでいきがちになる傾向がある
勝つためではなく、ストレス発散のために戦う
そんなプレイヤーの意識をどれだけ上手く掴めるかが勝負の決め所である
このプレイヤー同士の対戦はダンジョンにいても現在位置を保存した状態で戦えるため、いつでも行うことが出来る
突発的に人数が集まったりして行われるのが戦場級の対戦だ
しかし大規模戦場級ともなると滅多に2000人もの人数が集まらない
故にいつのまにかプレイヤー同士の暗黙の了解で日曜日の午後に行われる事になっていたりする
そして片方のチームに一人だけ、軍師という週に一度のチームの作戦を決める事が許される重大な責任ある職務が与えられるプレイヤーがいる
はじめに軍師希望をしたプレイヤーの中から抽選や投票でその一人を選ぶのだが、その過去の戦歴から大規模戦場級のみでも67戦勝率80パーセント以上を誇る最強という枕詞をつけられる『軍略師』プレイヤーがいた
それが軍略師『サーナ』である
通常の戦場級の勝率などもはや考えるだに恐ろしい戦歴だ
故に彼女と当たったチームは相手チームの軍師がサーナだと知ると一斉に全員落胆の表情を浮かべるといわれ、一種の名物ともなっていたほどだ
彼女ほど人を使うことに長けたプレイヤーとして有名なプレイヤーはいないだろう
その中でも彼女は名の知れたという意味で上位ランカーの一人としての立ち位置を定めていた。もちろん通常戦闘での実力もある
彼女と組むプレイヤーのあまりの死亡率の低さに加え、彼女の本職は大規模戦闘、つまり第五ダンジョン通称ボスラッシュダンジョンの指揮を得意としている事からもサーナにはその二つ名とは別に『悪魔の頭脳』や『孔明(笑)』という通り名で呼ばれていたりもする
つまり『助け合い』をテーマとするこのユグドラシルオンラインで、彼女は『助け合わせることが上手なプレイヤー』として有名であったのだ
人の使い方に長けており、尚かつそれをいかせる知識と作戦を考えつけるという『サーナ』である小田原早苗がここ、未知の異世界で多くの人を救い、多くの人を殺したのである
本職は大規模戦闘における戦略専門としており、またゲームを通して覚えた知識が彼女に行動を起こさせた
そしてその結果がこれだ
本当の戦場で、本当に勝ってしまった
自分の言葉で、自分の命令で、敵味方含めて、少なくない命を失ったのである
それと同時に、奪われるはずだった多くの命を救ったのである
この出来事を小田原早苗は一生忘れなかった
言葉には重みがあり、責任があり、言葉で守ることもできればまたその逆、奪うことも出来てしまうのだと早苗は実感して、そして恐怖した
そのゲームと現実のギャップが彼女の首を絞めたのである
「軽率だったかなぁ・・・」
彼女はそう呟いた
さて、間章は神原仙とこの小田原早苗との物語が大部分を占めます。それと今回のゲームの話は簡単に流してくださっても大丈夫です。特に覚えて貰うような大事な事柄は少ないのに話ばっかり長くなっちゃって・・・