私が女に…認められるかぁぁ!
絶賛、今はお庭で午後の剣の訓練を受けています。
今年、ダルリアダ聖皇国暦1048年
6歳となった今では午前中は聖皇国学や魔術概念の授業
午後には剣や武術、魔術の訓練
さらには夕食後には領地経営学という超スパルタ教育を受けていた
ぶっちゃけかなりキツイが何とかなって前世と照らし合わせると何とかなるレベルだ
少し前世との照らし合わせをしていくと
この世界は地球で言うと大体1400年代頃になるだろうか貴族や魔術、錬金術などがまだ信じられていた時代くらいだろうか
しかし地球とは違いこの世界には魔術がしっかり確立されている。
適正さえあれば誰でも使えるほどには出来上がっている
暮らしに関してはまだまだ木造だしせめてレンガくらいは手に入れたいものだ
和食は無かったのがかなり悲しいが魚は氷魔術のおかげで新鮮な魚が食べれるのだから文句はいえない
それでもやっぱり和食は欲しいな、元日本人として…
「お嬢様、剣に邪念が宿っていますよ」
「ははは、すみません。そろそろおやつごろかなと思ったらつい」
「なるほど、本日はニルフィ嬢がおやつ番でしたな。たしかにこの爺も楽しみでありますからなぁ」
今、剣の授業を受け持ってくれているのはお父様の執事長でもあるマルティンさんだ
ついでに言うと私の生まれた時に立ち会った1人でもある
6年もたつとなかなか渋くなおかつカッコいいまま年をとっていくもんだからうらやましい限りだ
「お嬢様、紅茶が入りましたので是非ご休憩ください」
屋敷のほうから銀髪のメイドが大きなプリンを片手で持ちながら寄ってくる
「それではお嬢様、本日の稽古も終了としましょうか」
「はい、稽古つけていただきありがとうございました」
「いつもそこまでかしこまらなくても結構ですよユーリ様」
「これは…まぁ、そのうち何とかしてみます」
「爺は楽しみにしておりますよ」
マルティンさんは屋敷のほうに踵を返し歩いてゆく
クッ最後までなんてかっこいい爺ちゃんなんだ
前世の頃の爺ちゃんに比べると余りにも違う、もっとヨボヨボしてて笑顔で大根くれるタイプと違うぞ…
けど爺ちゃんにもいいとこあったなぁ、今頃どうしてんだろ…
「あの・・・お嬢様!」
「え、あ、ごめん。どうしたの?」
「どうしたの、じゃありませんよ。おやつの時間ですよ」
「そうでした、そうでした。」
「本当、大丈夫ですか?」
こう心配してくれる彼女は私の専属メイドのニルフィーナだ
綺麗な銀髪が両目を隠しスタイル抜群、ほんと、ボンッキュッボンッの完璧スタイルだし
前にお風呂突撃した時は素晴らしいウエストと足のラインでした。ご馳走様です。
思い出したら鼻血が…
「お、お嬢様!?本当に大丈夫ですか?今、拭きますね」
「ゴベン、アディガト」
「いえいえ、また変なこと考えてたんですね」
「うっ」
「もっと視線を何とかしたほうがいいですよ」
「ム、胸なんか見てねぇし!」
「ほら~そういうとこですよ、もっと女性らしくですねぇ…」
あ、これ長くなるやつだ。ニルフィはこうなると長い、これは経験談なので確かだぞ
母が療養のため部屋に篭りだして以来ニルフィは母親同然のように接してくれた
だからこの話も私のためにしてくれているのはわかってる。
けどなぁ元青少年のため、意識せずとも意識してしまうところがある
「聞いていますか!」
「あいあい」
「なんですか!その気の無い返事は!これもですねぇユー…」
あ、間違えた。くっそういつもだったらここで謝まれば終わりなんだが
いつもより良く揺れてらっしゃるニルフィの桃がこれ以上ないぐらい揺れてらっしゃる
眼福ですよ、こんちきしょう。けどこれ以上説教受けてたら大事なおやつの時間が…
「ニルフィーナ、お父様は夜には戻ってくるのですね?」
「え?はい、夕食後に大事な話があるとの事です」
「その内容については聞いてる?」
「いえ、特には何も。お嬢様、話を変えようとしてますね。」
「今日のお茶はなにかな~」
「はぁ、しょうがないですね。本日はミルクティーです」
「あはは、いつもありがと」
「お嬢様のためですから」
おやつ休憩になったからここでで一番大事な話をしようか
私は女になった!!
日本人男性(32歳)のゲームデザイナーが
ダルリアダ聖皇国、リオン領、伯爵家の娘として生まれ変わりましたぁ!!
あははははははははは、未使用のままオワッタァァァァァ↑
何がとは言いませんナニがとは絶対言いません。
この事実を知ったのはある程度動けるようになった4歳の頃だった
あの時は本当に辛かった、今でもこの事実は受け止めて入れません
しかしながら伯爵令嬢と生まれたのにお嬢様教育は受けていません
こっちとしてはとっても助かっておりますがいやな予感はしています。
いやな予感ついでにこれも見てください
「ステータス」
=================
名前:ユーグリウッド・リンネ
称号:なし etc…
年齢:6歳
性別:男【女】
職業:ない
生命力:元気ハツラツ
持久力:ほどほど
魔力:目も当てられない
筋力:いい感じ
俊敏:まじやばーい
忍耐:耐えろその先に何かある…はず
スキル:魅了耐性 魔法耐性 (その他表示不可)
加護:凶星の加護 神に愛されし者
状態:大変良好
==================
わかっていますよ。何だこれはと思うだろう
私もそう思った。
しかしなこのステータスもニールト翻訳機能を使えば見れるぐらいになるのだ
=================
名前:ユーグリウッド・リンネ
称号:未設定 etc…
年齢:6歳
性別:男【女】
職業:未設定
生命力:S
持久力:A
魔力:-
筋力:C-
俊敏:SSS
忍耐:F
スキル:魅了耐性 魔法耐性 (その他表示不可)
加護:凶星の加護 神に愛されし者
状態:大変良好
==================
正確な数字はでないのは惜しいがまだマシになる
本当、転生してもありがたい神様だ
しかしだせめて魔法を使えるように調整してくれなかったのか
せっかく転生したのにかなり悲しい
ほらやっぱり異世界ですよ、火の魔法や風の魔法とか使えると便利じゃないですかぁ
「さぁ、お嬢様。そろそろ次の授業の時間ですよ」
「え?もうそんな時間かぁ、それじゃあ行きますかね。ふわぁぁ」
私は席を立つと大きく伸びをする、欠伸もついでに
「お嬢様ぁ…」
「はは、ごめんごめーーーん」
あ、これは説教になりますね
私は走って屋敷のほうに戻るぞーー!!ニルフィーーーー
うおおおおおおおおお
「まちなさあーーーーい」
「やだーーーーー」
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そして時は動き出す
という訳でもないですが、お父様も帰ってこられ
私ことユーリは現在、お父様の書斎にいます
「ユーリ、お前に会わせたい者がいる」
「は、はぁ」
「姉だ」
大事な話があるというから緊張したがただの家族紹介ですか
私の緊張返して欲しい物ですよ。
しかしただの家族紹介にしてはお父様の顔がいつもの倍以上に渋くなってるんですよねぇ
「なるほどお父様のということはおば様という訳ですな」
「いや、ユーリのだぞ」
「ははは、いやだなぁそうだと思ってましたよ。顔がいかつくなっているお父様への優しいジョーーークですよ」
「そ、そうか」
あ、お父様が引いてらっしゃる。やりすぎたか?
「コホン、お姉さまとはどこにいらっしゃるんですか?」
「あぁ、そうだな。入ってきてくれ」
お父様がそう言うと後ろの扉が開く
肩までかかるブロンドの髪に後ろには大きな青色リボンのが印象的な少女だ
しかし可愛らしいのだが目つきがお父様似なんだろうすこしきつめだ。
大人になればきっとかなりの美人になるだろうな
青色リボン少女はスカートを摘み綺麗なお辞儀をして入室し
俺の隣まで来る
「お久しぶりです。お父様」
「あぁ、久しいなアリシア」
「お母様もお父様のお帰りをお待ちですので是非また王都の方にもお帰りくださいませ」
「あぁそれに関してはすまないと思っている。領地の仕事が片付き次第また王都にも帰ろう」
「はい、お待ちしておりますわ。それで私をここに呼んだ訳を聞かせてもらってもよろしいでしょうか?」
「あぁそうだな。アリシア、この子がお前の弟だ」
「ユーグリウッド・リンネと申します、以後お見知りおきを」
「アリシア・リンネですわ、こちらこそよろしく」
なんだ、貴族のお姉さんというから緊張したがまともじゃないか
顔も可愛いしこれは嬉しい、前世ではお姉さんなんかいなかったし何か新鮮だなぁ
けどまぁ私は前世分足すとお父様とほぼ同じくらいだからなぁ
可愛い妹ができた気分?
「そしてもうひとつ、ユーリ」
お父様に呼ばれ意識を話に戻さなければ
「はい」
「これからリンネ家の次期当主として…男として生きていくことになる」
「はい、それは承知の上です」
というか今更女の子のような暮らしなんて無理ですわ
前世分合わせると30年以上は男ですし
「ユーリには辛い思いや窮屈な環境になるかもしれん」
「気にしないでくださいお父様」
「そう言ってもらえると助かる。後はイルマが…な」
イルマ、一応俺のお母さんに当たる人だ
俺を生んだ後に体調を崩されたらしい?まぁなんせ生まれた後は一向に顔を見ないというね
絶賛お母様はニート中だ
「そうですね。私が次期当主と聞いて下さったら出てきてもらえるとありがたいんですけど」
「イルマは何よりユーリのことを思っている。だから安心してもいい」
「ユーグリウッドは愛されているんですのね」
「愛されてる…か、そうかもしれませんね」
あらためてアリシアに自身が愛されてると思うと何か顔が熱くなるのを感じる
「それでは、ユーリにこれを継承しておく」
お父様は石を手渡してくれる
「あ、あのこれは?」
「なんだ、見たことないのか?これは称号石だ」
「称号石…」
「あぁ、この中には剣聖の仮称号が眠っている。お前がいつか受け継ぐ称号だ」
「剣聖…ですか」
この世界の説明のうちに一番大事になるのは【称号】だ
称号は装備するもので1人1つであり。称号こそ、その人の生き様といえるものだ
その称号を受け継ぐことこそ貴族の本懐であり使命である
とニルフィは言っていた
ついでに称号をセットしておくと能力も強化され人ではたどり着けない高みへとたどり着けるらしい
「最後にユーリ」
「はい。何でしょう」
「次期当主として決めると言う事は一番最初に王に拝謁しなければならない」
「いつごろになるのでしょうか?」
「年度末となる」
「かしこまりました」
後大体6ヶ月ぐらいか
それまでに宮廷作法の授業も増えるのだろうな
めんどくせーーーーー
「宮廷作法についてはアリシアも共に受けてもらう」
「かしこまりましたわ、お父様」
「では話は以上だ」
「それでは、アリシアお姉さまもこれからよろしくお願いします」
「えぇ、姉としてユーリを支えれるよう精進さしてもらいますわ」
俺たちはそうしてお父様の書斎を出た
「アリシアお姉さまもこれからよろしくお願いします」
「貴方が次期当主なんて認めるわけないから、卑しいメイドの子風情が」
「え?」
「本当に馬鹿丸出しだこと」
えええええええええええええええええええ
そういうと俺のお姉さまであろう人は去っていった。
まだ初夏が始まったばかりというのに廊下がとても寒かったのは気のせいだろうか…
きっと誤字脱字があると思いますが、ほら初投稿なので許してください。何でも…以下楽