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短編 夢のあとに

作者: 夢心地
掲載日:2015/07/20

はじめして夢心地です。ど素人ですが書かせていただきました。

処女作夢のあとにぜひご覧ください。

今日も明日も同じ時間が流れていく。


朝起きて朝食を食べて仕事をして、それから休憩を取り仕事して夕ご飯を食べお風呂に入り睡眠をとる。


毎日毎日同じ事の繰り返しだ。


そんな私にも違う時間が流れようとしていた。


コンコンっ…。


「先生。そろそろ原稿は出来ましたか?」


「んっ…もうすぐできるから待っててください…急かさないで…。」


「もう…またこんなに部屋汚くして…たまには掃除でもして下さい。」


「代わりに小説進めてくれるなら…。」


「そんなこといって、いつもやらないし後回しにしているだけでしょ?早く進めて下さい。ご飯作っておきましたので後で食べて下さいね?食器はちゃんと洗ってくださいね。」


「うん。」


「それでは帰りますので。よろしくお願いしますよ?明日又来ますから。」


「…お疲れ様です。」


ガチャン。


嵐が去った後のようにドアが閉まる音が鳴り響く。


私は進藤真奈美シンドウ マナミ。歳は24歳で現在創作小説を専門に書いている新人小説家だ。


先ほどの女性は私の担当の赤貝茜アカガイ アカネさんだ。

私のことを叱りしっかりと支えてくれる信頼できるお姉さん的存在の担当者さんだ。

毎日毎日食事まで作ってくれてとても助かっている。


ふと見上げた時計の針は15時を指している。


そろそろご飯食べなければ…。


私は体を重くしながら台所に向かおうとしている。

その時本棚から1冊の本が落ちてきた。

幸い私にはあたらなかったが自然と本を拾おうとしゃがみこみ手を伸ばす。

その時その本のタイトルに目が止まる。


【夢のあとは】


この本は…。


私はその時こう思ったのだ。

こんな本持っていたっけと。


静かにページをめくってみる。

表紙はまるで子供の落書きのような絵が刻まれており絵に溶け込むようにタイトルが書いてある。


私は理由はわからないが中身を読んでみたくなったのだ。

だが。


「何にも書いていない。」


そう。普通ならば目次などが出てくるのだが最初のページどころか最後まで中身は真っ白でまるで落書き帳だ。


そうか。何も書いてないならいいか。


私は少しの期待を裏切られた間隔になり本を棚に戻した。


そしてまっすぐに台所にむかい遅い昼食をとった。



そして仕事に戻り気が付いたら寝てしまい気づけば深夜の2時になっていた。


いつの間に寝てしまったのだろうか。

いやいつものことか。


しかし私は違うことに気が付いた。


付けていたはずの電気が消えていることに。

部屋はパソコンの光だけついており、私は少し背筋を震わせ急いで電気をつける。


どうしてなんだろうか…。

寝ぼけて知らずに消したのか。


少し不思議に思いながら水を飲みに行こうと台所へ向かおうとした。


バサッ…。


その時また一冊の本が落ちてきた。


それは先ほど本棚に戻した本だった。


またこの本か。

そう思いながら私は手に取り本棚に戻そうとする。


が私は本の表紙を眺め急激な震えと恐怖に襲われた。


「どっどうゆうこと…!?」


そこに描かれていた絵はパソコンに向かい寝ている女性の絵だった。

それはまるで今まで寝ていた自分の姿にそっくりなのではないかと。


悪寒に震え本を思わず落としてしまう。

その拍子にページがめくれ私の悪寒は最高潮に達した。


「いやぁあああああ!!なんでどうして‼⁉」


私は思わず部屋を飛び出しただ恐怖から逃げるうに飛び出した。


「はぁっはぁっ…」


ただただ必死に逃げた。

どこに行く当てもないのにただただ走った。


そうだ。赤貝さんのとこにいけばっ…!?


急にそう思ったのは理由はわからない。

しかし体が勝手に助けを求め必死に走る。


汗をだらだらと流し呼吸困難になるんじゃないかと思いながら夢中で走った。


「あっあと少し…!!」


やっと赤貝さんのマンションが見えあと踏切を渡り200mほど行けばたどり着く。


私は走るのに夢中になっており安全確認せず踏切を突き抜けようとした。


その時。


カンカンカンカン…。


急に踏切が閉まった。


「うそっ!?なんで!?こんな時間にどうして!?」


今は深夜。こんな時間に電車など走っているはずがない。

私は重なる恐怖に膝が笑い動けなくなる。


どうしようどうしようどうしよ。

逃げなければ。

この場から。

すぐに逃げなければ。


しかしその瞬間。


バサッ…。


私はその音におぼえながらゆっくりと下をみた。

そしてわたしは思わず悲鳴を上げた。


「きゃあああああああああ!!!」


そう。

そこにはあの本が落ちていたのだ。


どうしてここにあるの!?

なんで!?


頭がパニック状態だった。


どうしてあたしがこんな目に!?


私は何を思ったのか頭真っ白になりながらその本を蹴り飛ばそうとした。


「これのせいでっ…!?」


その瞬間光が差し込むそして。


「え…。」


私の記憶は。

遠ざかっていた。



「次のニュースです。昨夜人気小説家進藤真奈美さん(24歳)が自宅の屋上から飛び降り自殺した模様。真奈美さんは最近仕事が進まないことに対して精神的に悩んでいたと関係者は語っております。真奈美さんの部屋の書斎からは一冊の本が置いてあり、その内容は一人の女性が踏切を渡る途中で命を落としてしまうという内容で精神的に追い込まれていた様子がわかります。続きまして…。」





注意:この物語はフィクションであり、短編小説です。

いかがでしたでしょうか?

楽しめて頂けたら幸いです。

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