ep.5
今回もよろしくです。
「さて、次は実技だーっ!」
「ユーマ、落ち着け。」
「だってよ!筆記の分まで取り返さねぇとな!
しゃっ!!頑張ろうぜ、シュウ!!」
「お、おう・・・。
マイもな。」
「うん!頑張ろっ!!」
「さて、実技の説明をしましょうか。
今回の内容は、3つ。
一つは、『Amount Test』。量の測定ね。
次に、『Quolity Test』。質の測定。
最後に、『Martial Arts』。武術ね。
詳しい内容は、またその時のテストで説明するわ。」
またまた、九条先生が説明してくれる。
「ユーマは、MA?得意そうだな。」
「わかるか?そうなんだよ!
俺の唯一の得意分野といっても過言ではない!!」
「そうか。マイはどうだ?」
「私は、『MA』よりも、『AT』とか・・・『QT』の方がと、、得意かな??」
「そうなのかー。俺はどれもからっきしだからなぁ。今度コツを教えてくれよ。」
「・・・」
「ん?どうした??」
「ううん。なんでもない!
もちろんOKだよ!」
「さて、まずは『MA』からね。
今回は、私が召喚する魔物と戦ってもらうわ。
ルールは、魔法は禁止。
あ、でも魔力は使ってもOKよ。
制限時間は、3分。
それを超えたら減点だからよろしくね?」
そうか、九条先生は『紺色』なのか。
だったら、監督官にぴったりだな。
「それじゃ、さっそくやりましょうか。
出席番号順ね!」
さぁて、やりますかー。
「おつかれ、ユーマ。」
「へっ!あんなやつら楽勝だぜ!」
ユーマは言うだけあって、動きがよかった。
相手は、んーなんていうんだろ?
名前は、知らないがゴブリンがちょっと大きくなった感じ。
伝わるかな?
まぁ、その魔物と勝負したユーマ。
結論は、いい感じだったと思う。
まずは、試合開始直後のユーマの先制攻撃。
踏み出した直後、魔物の懐に入る。
そして、体に一瞬で俺が目視できるだけで、5発瞬時にこぶしを打ち込む。
魔物が距離をとるために後ろに回避するが、
その回避のスピードにユーマはついていく。
そのまま接近戦を保ちつづけ、あっけなく幕切れ。
魔物は、紺色の魔力とともに霧散した。
「やっぱ、すげぇなユーマ。」
「それほどでもねぇよ!」
おおおおお!!!!
と、ユーマと話をしていると後ろから歓声があがる。
その中心には、マイがいた。
「どうしたんだ?」
俺は、近くにいた男子生徒に声をかける。
「あ、代表がすごかったんだよ!
まぁ、A評価には届かなかったけどね。」
「おい、あいつ何秒だった!??」
その間にユーマが急き込んでくる。
きっと自分とどっちが上かきそってるんだろう。
「えっと・・・たしか・・・。」
「61秒よ。」
振り返るとマイがいた。
「6、61!??まじかーっ!!
今回も負けたぜーっ!」
「ふふふ。ユーマは何秒だったの?」
「く、64秒・・・。」
「ま、私に勝とうなんてまだまだ早いわね。」
「く!次こそは!!」
二人が楽しそうに話してるので、九条先生から聞いた『MATの評価』について説明しよう。
まず、3つのテストを5段階評価で測定する。
上から、S、A、B、C、Dとなる。
ちなみに、学生の間にA評価をもらうことはそうない。
それぞれのテストに評価をもらったら、
あとは、平均の評価が決まる。
平均に関しては、5段階ではなく、
SS、S、A+、A、B+、B、C、C+、Dの9段階となる。
なぜ、こんなに細かく分けるのか。
それは、高校卒業後の進路に影響する。
と、うんたらかんたら説明すると長くなるので
この説明はまたの機会に流そう。
めんどくさいと思うが、
テストの評価は、5段階。
そして、その平均評価は、9段階。
わかりにくいがそういうことだ。
そして、今回の『MA』の評価は、時間で分けられる。
30秒以内 ・・・S
31~59秒 ・・・A
60~89秒 ・・・B
90~119秒 ・・・C
120~180秒 ・・・D
といった感じである。
だから、61秒のマイと64秒のユーマは
評価はBとなる。
「さて、最後、柊君。やりましょうか。」
「およびだぜ!シュウ!」
「いってらっしゃい!」
「お、おう。」
俺は、九条先生が召喚した魔物と向かい合う。
その距離、約7、8メートル。
「それでは、はじめ!」
合図がかかる。
俺は、相手の魔物に向かって距離を詰める。
そのスピードは、今ここにいるみんなが目視できるだろう。
さっきのユーマには及ばない。
しかし、今はこの力だけで乗り越えなければならない。
ユーマみたいに懐に入っても俺にはぼこぼこにできる腕力はない。
そして、攻撃を耐え切れる防御力もない。
だから、手数で勝負。
相手の攻撃パターンはある程度分かった。
あとは隙を見てすこしずつ攻撃していく。
と、まぁその後何回かヒットアンドアウェーを繰り返したとこで、、、。
「そ、そこまで!」
やっと、霧散できた。
タイムは、、、
「柊 秋。 TIME:179秒」
ぎりぎりか。間に合ってよかった。
「おい、シュウ!めっちゃぎりぎりじゃねえか!」
「おう。危なかった。」
「ほんと、見てるこっちはハラハラしてたわよ!」
「まぁ、間に合ったからよかったけど。」
「お前、ぎりぎりにしては結構落ち着いてるな?」
「そうかな??」
「・・・・まぁ、いいか。
評価はちゃんともらえるんだし!」
「そうだな、んじゃ次のテストに行こうぜ。
次は、なんだ?」
「『Amount Test』、魔力量の測定よ。」
やっぱり、一回じゃまとめられませんね。
次と、もしかしたらその次まで行くかもです。
戦闘シーンはむずい。
つたない文章ですが、どうかご容赦ください。