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ep.37

おひさしぶりです。

久しぶりに更新します。

ではどうぞ。

サイガさんとの決闘のあと。


俺たちは部屋に戻り課題を始めた。



・・・まぁ、空気が多少重苦しかったのは否めないが。


でも、その空気も、



「えええ!?


お、お前!サイガ様に勝ったのか!??


すげぇな!!」




という途中参加のユーマの一言で吹っ飛んだ。


マイやムイには何度「信じられない!!」


と言われたことか。







そんなこんなでそれぞれ帰宅し。


今は、自室で課題に取り組んでいる。





「・・・ふぅ。終わった・・・。」



時間はすっかり遅く0時をとうに回っている。


そのおかげでGWの課題も終了したわけだが。




「・・・ちょっと歩くか。」




勉強で凝り固まった体をほぐすため俺は庭に出る。






「・・・・静かな夜だ。」



季節は春の終わり。


まだ少し肌寒く感じるがそれが心地いい。




月明かりが庭を照らす仲、俺はとっくに昨日となった

決闘のことを思い出す。




目を閉じると今でも『剣聖』のあのプレッシャーが思い起こされる。



・・・正直はっきりとは覚えていない。


それでも確かに「勝ちたい」という強い気持ちはあった。



強くならないといけない。


自分の夢を、「大切な人を救いたい」という夢のため。




・・・そういえばあの時もこんな夜だった。



季節こそは違うものの、少し肌寒く、満月ではないが

月明かりが明るかった


そんな夜。





「あいつら・・・元気なのかなぁ・・・。」



静まり返る夜の空を見上げそう小さくつぶやいてみる。


あの日俺が救った人たち。


それでもきっと悲しい思いをさせてしまった。


重い枷を背負わせてしまった。




多分俺のことを覚えていないだろうけど。


それでも思い返すと、辛くなる。




「もうあんな思いはこりごりだ・・・。」



大切な人と離れるのはあれで最後。


今度は決して離れない。



そのために力を得る。


来るべき戦い、運命から守り通すためにも。




もう、絶対に・・・・。












 GW最終日。俺たちチームメンバーは学校の訓練所に集まっていた。


なんで最終日になってしまったか。



・・・まぁ、それぞれの家の事情ってのはあったが。


大きくは課題が終わらなかったからだ。


・・・ユーマの。




昨日、ユーマが泣きついてきたときは本当にビビった。



「シュウー!!頼む!課題を手伝ってくれー!!!」


「お前、この2日間何をしていたんだ・・・」


「休みを謳歌していた!!」


「じゃあな。」



「うそうそ!!ごめんなさい!


課題やろうとしてたけど色々事情があったんだよー!」


「はぁ・・・。


仕方ない。とっとと終わらせるぞ。」


「シュ、シュウ!ありがとーっ!」


「ええい!抱き着くな!気持ち悪い!」





というやりとりがあって。


やっとこさユーマの課題が終わったため皆でチーム練習しようってなったわけだ。




「何気に初だね、チーム練!」


「そうね。だれかさんのせいで何もできなかったし。」



と、マイとムイがジト目を向ける。


「う、、、。本当にすまないって!」


「まぁまぁ。とにかくこれからのことを確認しましょうか。」



と、レイが今後の方針を立てる。



「そうだな。ナギサもそれでいいか。」


「・・・良い。」






「さてさて!第一回!チームミーティングを始めよう!」


「ちょっとユーマ、なんであんたが仕切ってるのよ。」


「まぁ細かいことは気にせずに!


んじゃ、シュウ!まず何を話し合おうか?」


「んで。俺に振るのな・・・。


まぁ、いい。まずは俺たちの現状を分析しよう。」


「現状?」


と、ムイが首をかしげる。



「そうだ。最初に俺たちの陣形から決めていこうか。」










「・・・と、こんな形でどうだ?」



俺は温めてきた作戦・・・というかフォーメーションを説明する。



「シュウくん、あなたこれを一人で考えたの?」


「?何かおかしいところでもあったか?」


「ううん、逆よ。ほとんど理想に近いからびっくりしちゃって。」


「本当か?まぁ、納得してくれたならいい。


んじゃ、これになんか意見とかあるやつはいるか?」



と、俺はみんなの考えを聞く。



「俺はいいぞ!むしろやる気が出てきた!!」


「ウチも!やっぱり役割がはっきりしてるといいわね!」


「私も異論ありません。」


「私もないわね。むしろこれがベストじゃないかしら。」



と、ナギサ以外は賛成の意をあげてくれた。


でも、そのナギサが浮かない顔をしている。



「・・・ナギサどうしたんだ?」


「・・・この陣形に不満はないけど。


これじゃ、私が守られてばかりになる。」


「確かにナギサはここだと攻撃には転じづらいけど・・・。」


「・・足手まといになるかも。」




と、ナギサは顔を伏せる。




「いいか、ナギサ。よく聞いてくれ。


俺はお前にしかできないからこそこの役割を持ってきたんだ。


他の誰でもない、お前だけの役割だ。」



と俺はナギサと目線を合わせる。



「お前の存在が、仕事が俺たちのチームの要だ。


そんな重要な存在を守るのは当然だろう?」


「・・・でも。」


「それとナギサにはもう一つやってほしいことがるんだ。」


「・・・なに?」


「それはまた説明するよ。


とにかくナギサにはこのポジションで頑張ってほしい。


俺たちにその力を貸してほしい。」





と、ナギサは一度うつむき、そして。



「・・・わかった。やってみる。」


力強い光を瞳に宿して頷いてくれた。



「よし!頼むぞ!!」


「・・・頑張る。」




「んじゃ、これからの方針だけど・・」



「ちょっといいかな?」




と、俺たちの所に女子生徒が近づいてくる。


どうやら俺たちに声をかけたらしい。



「?なにか用か?」


と、ユーマがその生徒に声をかける。



身長は女子にしてはかなり高いと。


でも、体系はかなり細めで肌の色も白い。


髪はサラサラのストレート、長さも肩の上で切りそろえられている。


顔立ちは鼻筋が通っていて、目も相手に怖さを与えないくらいの切れ目だ。


・・・男装が似合いそうな女子だな。




「急にごめんね。


僕は、西園寺さいおんじ つばさ。君たちと同じ2年生だよ。


どうぞお見知りおきを。」




・・・おお、俗にいう僕っ娘かよ。初めて見たわ。



「西園寺・・・ってあの!?」



と、ユーマが驚きの声を上げる。



「?知ってるのかユーマ。」


「そりゃあもう!西園寺 翼さんっていえばこの学校じゃ知らないやつはいないぜ!??」


「そんなに有名なのか?」


「ふふふ。転校生の君が知らなくても無理はないよ。柊 秋くん?」


「おいおい、初対面なのに俺のことなんで知ってるんだ。」



と、西園寺は花が咲くような微笑みを浮かべて言った。




「僕、気になってたんだ・・・。君を見た時からずっと・・。」










はい、てことで新キャラ登場です。

僕っ娘です、ボーイッシュな女の子です。

これからのお話のキーになりそうな子です。


最近、いろんな人の作品を拝見したんですが・・・。

皆さんめっちゃ面白いですね。

自分の駄文が際立ってしまって・・・泣


もっとたくさんの人に読んでもらえるように頑張らないと、

と思っている作者です。

まずは、設定や話の大筋がふわふわしてるので、

少しずつ固めていこうかと思います。


より一層精進していきますのでどうか末永くよろしくお願いいたします。

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