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ep.32

お待たせしました。

急にですけど・・・

友達がバカにされるとイラってきません?

ちなみに僕はなります。どうしようもなくなります。

そこら辺は、主人公と似ていると思います。

そして今回は、作者も嫌いなあいつが再登場。


「はい。これで登録完了ね。


・・・にしても、こんなメンバーよく集まったわね?」


「まぁ、皆知り合いですし。


それにクラスも隣同士だから集まりやすいですからね。」


「いや・・・そういう問題じゃ・・・」




俺は、今職員室に来て担任の九条先生と話をしている。


内容は、今度行われる魔導闘演武の学内予選についてだ。


俺たちも6人のチームとなったので参加用紙を先生に

提出しに来たわけだ。




「まぁ、いいわ。はい、これをしっかり読んどいてね。


細かいルールとか色々載ってるから。」



と、先生が少しぶ厚めの冊子をくれた。


おそらくルールブックみたいなものだろう。



「あまり多くは印刷してないから、


悪いけどチームで1冊我慢してくれるかしら?」


「分かりました。


あと一つお聞きしたいのですが・・・」


「何かしら?」


「一応、俺たち2年の予選参加チームはどのくらいですか?」


「あぁ、やっぱり気になるわよね。


今のところ・・・ってもう締切間近だから恐らくあなたの所が

最後でしょうね。」




ふと時計をみると、締め切り時刻の30分前だった。



「今、参加を申し出てるのは、あなたのチームを含め


8チームてところね。」


「?かなり少ないですね。」


「それはそうよ。誰もかれも出場できるわけないでしょう。」


「あれ?そうなんですか?」


「まぁ、これといった参加資格はないけど。


チームのメンバーを見て、あまりにもレベルが低い子たちだったら

突っ返してるってわけ。」


「なるほど・・・。」


「だからこの8チームは、先生たちが認めた8チームであるってこと。」




てことは、出場する8チームはどれも高レベルの集団てことか。


なかなか厳しい戦いになりそう・・・ってあれ?



「あの、先生。」


「何かしら?」


「今の先生の話からすると・・・俺たち出場資格もらえるんですかね?


俺もユーマも、ランクは3トリプルなんですけど・・・」


「あら?私の判断じゃご不満?


それとも出場したくないの?」


「いや、そういうつもりじゃ・・・。」


「だったらいいじゃない!この九条先生に認められたのよ??


感謝して、もっと修練に励みなさい!」


「は、はぁ・・・、分かりました。」


「ん!それじゃ、もう帰っていいわよ!


頑張りなさいよ?府抜けた試合したら・・・」


「分かってます。出るからには頑張らないと。」




Side:九条


「分かってます。出るからには頑張らないと。」



そういって彼は職員室を後にする。



「・・・はぁー。」



私は手元の参加用紙をみてため息をつく。




「どうしたんですか?ため息なんかついて。」


「あ・・・、北谷先生。」



彼女は私の先輩の先生。


眼鏡をかけていて、ピシッとスーツを着こなしている

キャリアウーマンって感じの人だ。


たしか年は30代後半と聞いたことがあるが、

実際年齢道理には見えない。




「なにか悩み事でもあるの?」


「いや、大丈夫です。お気遣いありがとうございます。」


「いいのよ別に。ま、困ったことがあったら・・・


あら?それって予選の参加用紙?」


「え、ええ。今、うちのクラスのチームが提出しに来て。」


「そうだったの。・・・名前を見る限り


すごいメンバーがちらほらいるみたいだけど?」


「そうなんですよ・・・・。これはちょっと・・・


「ええ、すごすぎね。」



そういって私は北谷先生と参加用紙に視線を落とす。



改めてみるとそうそうたるメンバーね。



成績優秀、名家のお嬢さま姉妹。


7位の魔法上位者。


全国3指に入る天才。


そして、ランクはかなり低いが戦闘技術にかなり特化した者。



それを率いているのが、校長先生お墨付きの男子生徒。





「これは・・・けっこう波乱になるかもね。」


「そうですね。もしかしたら他の生徒が黙ってないかも・・・。」


「・・・対策は考えるべきかしら?」


「ひえっへっへっへ!その必要はないぞ。」



!!


びっくりした!!


驚いて後ろを振り返ると校長が立っていた。




「本当によろしいのですか?」



北谷先生は驚いた様子はない。


す、すごすぎ・・・。



「よいよい。あやつが勝手にやるじゃろ。


あやつもバカじゃないしの。うまく切り抜けるはずじゃ。」


「そ、そんなもんですかね?」




私はまたこれから起こるであろう波乱に


また頭がいたくなる思いだった。





Side:秋


「さて、用紙も提出したし。


教室に帰るか。」



「おい、そこのお前。」



と、声をかけられ振り返ってみると。


どこかで見たことあるような、ないような

大男が立っていた。




「お前、どうやって参加資格を得た?」


「・・・」


「おい、早く答えろ。」


「その前に・・・・」


「なんだ?」


「あんた、どちらさま?」




と聞くとこいつはわなわな震えだした。


顔も真っ赤だ。あーこわいこわい。



「お前、俺を忘れたのか!?」


「そんな大声出さなくても聞こえてるって。」


「ふざけるな!ついこの前武器屋であっただろう!!」




武器屋・・・?


大男・・・?


この前あった・・・?




俺は頭の中の記憶のピースをつなげていく。


そしてひとつの可能性が浮かんだ。




「もしかして・・・あの時の屑か?」


「ふん!相変わらずの減らず口だな!」



思い出した。こいつはあの時ユーマに突っかかってきやがた


ゴミ屑だ。


名前はたしか・・・



「名前忘れたわ。まぁ、屑の名前なんていちいち覚えてねぇし。」


「は!やはりお前は頭が悪い!!低能だな!!


もういちどお前の腐った脳に俺様の名を刻んでやろう!」




「俺様は魅緑みろく ごう


栄えある「魅緑家」の次期当主だ!!」




あぁー、「八名家」のお坊ちゃんね。


でも性格はカスときた。



まったく、マイとムイとは大違いだ。




「それで?俺たちに今後関わるな、といったはずだが?」


「ふん!よく考えてみれば!お前ごときの殺気に怯む俺様ではない!!


あの時お前はなにかしらの道具を使ったのだろう!!」




こいつ・・・どうしようもない奴だ。


自分が怯んだ事実を受け入れず、自分のいいように全てを解釈する

どうしようもない馬鹿だ。



「これだから低能は困る!


道具をつかって狡い勝ち方をしようなどと!」


「もういい、どっかにいってくれ。


お前を見てるとこっちまでバカになってしまう・・・。」


「まだ虚勢をはるか!!


それより!どうしてお前みたいな低能が予選に参加する!?」


「どうしてって、出たいからだろ?」


「なぜ参加資格を得ているんだ!!??」



と、こいつは顔を真っ赤にして俺に聞いてくる。


つば飛ばすな、気持ち悪い。



「知るか。先生がくれたんだ。


文句ならそっちに言え。」


「・・・そういえばお前のチームには妃姉妹がいたな。


なるほど。女の力をかりてやっと出場か・・・。


情けないなぁ!このゴミが!!」


「はいはい。なんとでも言え。


屑にゴミといわれてもなにも感じない。」


「そうやって言えるのも今のうちだけだ!!


見てろ!?お前らを予選で叩きのめしてやる!!」


「なんだ、お前らも出るのか?」


「当然だ!予選までせいぜい悪あがきするんだな!!


ゴミ掃除はめんどくさいが・・・


社会のためにやってやるか!


もちろん、お前に加担してる奴らゴミクズもだ!!


一緒に掃除してやるよ!はっはっは!!」




そう吐き捨てて、去っていった大男。


ほんとになんだあいつは。




自分の思い通りにならないと気に食わない。


自分以外のやつを見下し、貶す。


あんな自分本位のやつが、俺は



「どうしようもなく嫌いなんだよ。」



しかもアイツ俺だけじゃ飽き足らず俺の仲間まで「ゴミ」よばわりしやがった。


一度は忠告だけで許してやったが。


今回は許す気はない。


俺の仲間をコケにしやがって。




叩きのめす?上等じゃねぇか。


ま、俺は骨も・・・そのあとの塵さえも残さず



叩き潰すだけだ。




てことで、予選編入ります。

魅緑くん、再登場させました。

そしてまたまた秋の逆鱗に触れました。学習能力ないのか?

とにかく、これからは新キャラも出していきます。

こうご期待です。

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