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ep.25

自己紹介。じっくりやっていこうと思います。

あと、感想をいただきました!本当にありがとうございました!

皆さんも感想などドシドシお願いします。



「んじゃ、まず誰からしようか?」



早速、自己紹介に入ろうと思う。


一番手は・・・



「俺が思うに、やっぱ有名どころから行くべきでしょ!」


「有名どころっていうと・・・」


「・・・だれなのよ?」


「謙遜するなって!うちの学校、俺らの学年で有名っていったら、

妃姉妹に決まってるじゃねぇか!」



と、ユーマが提案する。


マイとムイってそんなに有名なのか??



「私たちそんなに有名じゃないけど・・・?」


「お姉ちゃんはともかく・・・、ウチはそんな有名じゃないしっ!」


「ちょ、ちょっとムイ!やめてよ!!」


「えー、だってお姉ちゃんには親衛隊みたいのがいるじゃん?」



・・・親衛隊って。どこかのアイドルか。


まぁでも、わからんこともないな。


マイは、道を歩けば10人が10人振り返るほどの美少女。


それに加え、学年トップのシングル1にもなっている。


まさに才色兼備ってやつだな、うん。



「そ、それは言わない約束でしょ!?」


「いいじゃん!たぶん、シュウくん以外知ってるよ?ね?」


「そうだな。」


「そうですね。」


「・・・知ってる。」


「ほら!みんな知ってる!知らないのは転校生のシュウくんだけだって!」


「うぅ・・・。恥ずかしい・・・。」



マイが恥ずかしさのあまり耳まで真っ赤になっている。


・・・こういう可愛いとこがあるから親衛隊とかいうやつがいるんだろうな。




「・・・ムイ。残念なお知らせがある。」



と、ユーマが重々しい口調で話をムイに向ける。




「・・・な、なによ?」


「実はな、お前には・・・ファンクラブがいるんだ。」


「!?」



ムイが驚きのあまり呆然としている。


・・・それもそうだろう。自分のファンクラブの存在をたった今知ったみたいだから。



「ちょ!それどういうことよ!!」


「どうって・・・。お前、去年の学祭覚えているか?」


「去年のって・・・・!!ま、まさか!!」


「そう、おそらくそのまさかだ。」


「うわぁ・・・・。」




去年の学祭??こいつらが1年の時か。



「・・・ナギサ。去年って何があったんだ?」



小声で左隣にいるナギサに尋ねる。




「・・・たしか・・・・。」




ふむふむ、なるほど。


ナギサ曰はく、ムイのクラスは学祭で喫茶店をしてて。


そこチンピラ(?)が入店して、クラスの店員(女)に手を出して。


キレたムイがチンピラをぼこぼこ。(魔法による撃退。正当防衛・・・みたいになったらしい)


それから、ムイは一躍ヒーローとなったらしい。






「ま!有名だってことはわかってるからさ!


ここはひとつ、よろしく!!」


「・・・はぁ、わかったわよ。


だったら。」




と、マイは座っている座布団の上で姿勢を正し、真剣な態度を見せる。


・・・マイなりの『おふざけは終わり』という合図だろう。



それに気づいたユーマもへらへらとした笑みを消す。


こういうところは律儀な奴だ。




「まずは、私からさせてもらうわ。


私は、妃 舞衣。2-1に所属していて、クラス代表をしているわ。


遣う魔力色は・・・、ご存じのとおり『青』を使ってる。


戦闘ポジションとしては、後衛ね。使用武器が弓だから。」



と、ここまで語ったマイはおもむろに立ち上がる。



「今から私の『魔法』を見せようと思うけど・・・。


シュウくん、庭に出ても・・・?」


「構わない。なんなら庭の池の・・・・・も使っていいぞ。」


「・・・さすがシュウくんね。知ってるんだ。」


「あぁ、まあな。」


「だったらお言葉に甘えて。」



マイは縁側に常備してあるサンダルを履き、庭に出る。


俺の家の庭は、そこそこ広い。大型バスがかるく5、6台は余裕で入る。




マイはそのまま庭の中央に立つ。



そして。




「『従え、魔力に導かれし水よ。我が命のもとその清き姿を現せ。』」


流れるような声で、詠唱を始める。


と、同時にマイの体から魔力、澄み切った『青』色の魔力があふれる。



・・・おいおい。魔力がここまで視認できるなんてどんだけ高い魔力質持ってんだよ。




普通、『魔力質』というのはその質が高いほど、はっきりとした姿が見える。




詠唱後、マイは自らの右手を、庭にある池のほうに向ける。


すると、そこにあった水が坂巻き、立ち上る。


そのまま池の水を半分ほど巻き上げ球体に形を整える。




「ふぅ。見てわかる通りこれが私の得意魔法。水を自分の思い通りに操ることが出来る。


こんな風に・・・、壁にしたり。こうやって水の弾丸も作れる。


臨機応変に出来る魔法ね。名は、『水奏みずかなで』。」



「まぁ、オーケストラの指揮者のように水をきれいにまとめ、操ることから。


お姉ちゃんのこの状態を、『水の奏者』って呼んでる人もいるね。」


「『奏者』か・・・。」



言われてみれば納得だ。


これだけの水量を自分の意思のもと完璧に操るなんて。




ここで、補足だが。


社会で活躍する『青』を操る魔術師たちは、あれだけの精密さ、速さで操るならば。


池の水の総量、4分の1操れれば上出来だと言われるだろう。



学生のみであってここまで高レベルの『魔法』。


だてに、シングル1なわけないか。



改めてすごいな、マイの奴は。







「だったら、次はウチだね。


名前は、妃 無衣。お姉ちゃんと同じ1組だよ。


ウチのランクは、一応2桁前半ダブル・ハイ


まぁ、お姉ちゃんと比べるとまだまだだけどね!


色は、『青』を持ってます!


使用武器は、槍!だから、パーティーでは前衛を担当する予定!」



と、やはりムイもここまで話すと立ち上がる。



「シュウくん、庭に行くね。」


「おう。」





さて、ムイの魔法はどんなのかな?



「先に言っておくけど・・・。ウチのはお姉ちゃんのと比べてそんなに

派手じゃないからね??」



と、魔法の前にムイが俺たちに言う。



そして。



「『集え。魔力に魅かれし水よ。我が身のもとにその麗しき姿を示せ。』」



と、ムイを中心として足元に魔方陣が広がる。



半径は・・・・大体3メートルくらいか?




「・・・ハッ!」


ムイがその左手を前に向ける。



すると、ムイの前方1メートルほどに水の球が出現した。




「これがウチの魔法、『水円みずまどか』もしくは、ただ『えん』って呼んでる。


自分が張った魔方陣の中に限り、任意の場所に水を発現出来るわ。」




そういうことか。自分の魔方陣の範囲内の空気中の水蒸気を魔力で凝縮。


その際、凝縮する量を変えれば、攻撃もできるし防御も可能。


半径3メートルと制限付きだが、ムイの主要武器メインウエポンと合わせれば。


槍と魔法の二連撃が期待できる。



「自分の周囲に水を生み出し、自らの槍とともに水を操る。


その姿から、ムイのあの状態を『青の騎士』と呼ぶの。」


と、ムイと同じく、マイも説明してくれる。




槍と水。接近戦に長けた戦法から、『騎士』。


勝気な性格に相まってムイにぴったりじゃねえか。





『水の奏者』と『青の騎士』。


とても心強い姉妹が仲間になってくれたようだな。




いやー。妃姉妹強いですね。

二人とも姉妹であって、「水を操る」という共通点を持っているようです。

舞衣は遠距離。無衣は近距離で力を発揮します。

設定上、主人公もそうですが、その周りのメンバーもかなり強いです。

次は・・・だれになるでしょう?お楽しみに・・・。

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