表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/41

ep,23

長くなったので、すこし分けます。

続きは近いうちに書くので・・・

よろしくお願いします。

「秋様。本日は、ご学友が来られるそうですが・・・


何かご用意するものはございますか?」


「いや、爺。大丈夫だよ。


もし、何かあったら買ってくるし。


・・・あ、そうだ、ひとつ頼まれてくれないかな?」


「かしこまりました。」







時刻は12時50分。


「そろそろ皆来るはずだが・・・」




今日は土曜日。


学校も休みなので、チームのメンバーで

顔合わせでもしよう、ということになり。


午後から集まろうとなったわけだ。




「おーい!シュウくーん!!」



と、向こうのほうから女子二人が手を振り

小走りにやってくる。


妃 舞衣と無衣姉妹だ。



「ごめんね?またせちゃった??」


「いや、俺もちょうど来たところだから。


気にするな。」


「そっか、ありがとう。」


「ちょっと、そこのお二人さん!


二人で今からデートです!的な雰囲気作らないでよ!」


「そんなつもりはないが・・・?」


「そ、そうだよ!わ、わたしとシュウくんがで、デートなんて!」


「はい、お姉ちゃん、動揺しすぎだから。」


「うぅ・・・」




と、ムイがマイをいじって遊んで(?)いると。



「お待たせしてしまい、申し訳ないです。」



四谷 怜がやってきた。


「いや、まだ時間にもなってないし。


大丈夫だぞ?」


「そうですか、それはよかったです。」



とレイは俺に笑顔を向ける。


「えっと・・・たしか四谷くん・・・だったかな?」


「はい、僕が四谷です。


初めまして、妃 舞衣さん、無衣さん。」


「あれ?ウチらのこと知ってるの?」


「それはもちろん。」


「「??」」


「まぁ、詳しい自己紹介はあとで。


あとは、ユーマとナギサか・・・」


「・・・うしろ」



と、後ろを振り向くとしれっと月島 渚が立っていた。


こいつ、いつのまに・・・・



「ついさっき。こっちで会話が盛り上がってたから。」


「そ、そうか。」


こいつ、今ナチュラルに俺の心を読みやがったな?



「シュウは・・・顔に出る。」



いやいや、お前の洞察力が半端じゃないんだろう・・・


「・・・それほどでも。」


「まんざらでもなさそうだな・・・」




もう心を読まれても気にしない。


うん、気にしちゃだめだ。






「おー、みんな揃っとるなー!」



と、時計の長針が1を指して現れたのは

吉柳 勇真だった。



「おそい、5分遅刻なんだけど。」


「まぁまぁ、気にすんなって!」


「はぁ、相変わらずね・・・。」


「事故って病院に行ったかと思ってたのに・・・」


「俺、そんな扱いなの!?


しかも、心配ゼロですかっ!!」







「てなわけで、全員そろった訳だが・・・」


「あ、シュウくん!」



と、マイが途中で遮る。


「どうした?」


「ごめん!まだ私たち買いたいものが残ってるの!」



話をきくと、午前中から妃姉妹で買い物していたが、

待ち合わせの時間までで終わらなかったらしい。


「だから、ちょっと商店街にいってきていいかな??」


「俺は構わないぞ?」


「ありがとっ!だったらこの後どこに行くつもりだったの?」


「あぁ、一応俺の家でいいかなと。


ちょっと古いかもだけど、ゆっくりできそうだし。」


「シュウくんの家!?そうなの??


行くの楽しみっ!」


「んー、でもウチらシュウくんの家知らないよ?」




それもそうだよな。


俺らが買い物についていってもアレだしな。


女の子には女の子の買い物があるだろうし。




「シュウの家の近くになんかねぇの?


例えば・・・公園とか?」


と、ユーマが助け船を出してくれる。


近くには・・・



「だったら、○○公園知ってるか?


でっかい白いジャングルジムがあるところなんだが・・・」


「それって○○町?だったら知ってるよ!」


「うん、小さいころお姉ちゃんといったことあるし!」


「わかった。ならそこに・・・


1時間後でいいか?」


「りょうかーい!それで大丈夫!」


「それなら、月島さんもいかない?」



と、今まで黙っていたナギサがマイに顔を向ける。


「・・・私?」


「そうそう!先に女子同士で親睦を深めたいしね!」


「それに・・・ウチら月島さんとお話してみたかったし・・・」


「そうなの!だから・・・一緒にいこ?」




と、二人はナギサを誘う。


ナギサは少し困ったように俺のほうを見てくる。



・・・まぁ、今まで誰ともかかわってこなかったわけだし。


戸惑うのも当たり前か。



まぁ、でもこれはいいきっかけかもな。



「ナギサ、行って来いよ。


大丈夫。この二人は信用できるから。」


「・・・」


「これからチームで行動するわけだし。


まずは、こいつらのやさしさに甘えてみろよ?」



と、ナギサをさとしてみる。


ナギサは少し考え、そして



「・・・わかった。」


と頷いた。


「よし、まぁ色々話してこい。


マイ、ムイ。何をというわけではないが・・・


頼んだ。」


「ふふふ。わかった!」


「りょーかいっ!んじゃ、月島さん行こうか!!」


「・・・ん。」



マイとムイがナギサの両手をとって商店街のほうに消えていった。







「なんだなんだ!?月島さん、お前のことめっちゃしたってるな!」


と、ユーマが俺にのっかてきた。


「重い、どけ。


そんなんじゃねえよ。


ただ、あいつは今まで誰とも話さず図書室にこもってたわけだし。」


「それをシュウ様が救い出したと。」


「『救う』とか、そんな大層なことじゃない。


ただ俺は話しかけて、チームに誘っただけだ。」


「まぁ、そのお前にとっての「だけ」ってのは


月島さんにとってはめちゃめちゃ大切なことだったんだろうな。」


「そうですね。少しのやり取りでしたが、


彼女がどれくらいシュウ様のことをしたってるかは伝わってきましたし。」


「買いかぶりだ。さて、俺ら男組はどうする?」









数分後、俺、ユーマ、レイの三人は

最寄りのスーパーに来ていた。



「んで、何を作るんだ?」


「さて、私はあまり料理はしないので。」


「同じくっ!」



はぁ・・・




ユーマの「腹減った!」発言から始まり。


なにか食べたいってことでスーパーに来た。


ほんとは近くの店でファストフードでも、と思ったが


レイと、以外にユーマもファストフードは苦手、

ということで。


しょうがないから俺の家で何か作ろう、となったわけだ。




「マイにメールしたら、女子組も昼飯食べてないって。


『楽しみにしてます、オトコメシ!』って返信来たんだが・・・。」


「男で料理が出来るのは・・・」


「シュウ様なだけで・・・」


「てことは全責任は俺か・・・」



俺、そんなに料理うまくないと思うんだが・・・


まぁ、いいか。さて、何を作るか・・・・









『買い物早く終わったから、今から公園行くね!』


と、マイからのメールにより俺たちは早めに買い物を終わらせ。


待ち合わせ場所の公園に向かっていた。






「お、あっちが先に来てたか。」


俺たちが公園につくと、女子組が先に到着していたようだ。


「あ、おーい!」



彼女たちは、目印にしたジャングルジムの前にいた。


・・・一人は違ったが。



「はぁー!すごいね!


ここに登るの何年ぶりだろ!?」



ムイははしゃいでジャングルジムのてっぺんで待っていた。


まったく、子供か。



「ウチはもう子供じゃないし!!」



・・・お前も俺の心を読むのか。








「ふぇーっ!大きいねー!!」


「そ、そうだね。ここまで大きいとは・・・。」


「・・・思わなかった。」


「立派な家だなー」


「流石、の一言ですね。」



と、それぞれが俺の家の感想を述べる。


確かに一般の家庭よりも少し大きいかもな。



俺の家は、昔からある日本家屋ってやつ。


木造で、少し古い時代からたてられている。



そこそこ広いし、庭付きで緑も多いし。


俺は結構気に入っている。





「一応、古くからあるしな。


でも、けっこうきれいにして使ってるつもりだ。」


「なぁ、シュウ。こんなでっかいお屋敷みたいだけど。


・・・まさか、池とかあったり・・・」


「するぞ?鯉とかを何匹か放してるし。」


「・・・シュウって、どこかのお坊ちゃん?」


「お坊ちゃんて・・・それは違うからなナギサ。」




と、色々なことを話しつつ皆を中に迎え入れる。




「お帰りなさいませ、秋様。」


「ただいま、爺。」


「「「「「爺!?」」」」」



と、皆が驚いている。


どうかしたのか?



「シュ、シュウ。そのお方は・・・


俗にいう、執事さんか??」


と、ユーマが聞いてくる。


他の面々も興味津々のようだが・・・




「執事とか、そんな大層なものじゃないさ。」


「皆様、はじめまして。


わたくし、この家でお手伝いといて住まわせていただいております。


雨塚あまつかと申します。


以後、お見知りおきを。」



と、爺が直角のお辞儀を見せる。


「あ、こちらこそ。」



と、皆が爺に頭を下げる。



「さて、玄関で立ち話も何でしょう。


秋様、あのお部屋で?」


「ああ、案内してあげて。俺は少し自室にもどる。


それとこれを冷蔵庫に出も入れておいてくれる?」

「これは・・・食材ですかな?」


「あぁ、ちょっと腹も減ったし何か作ろうと思ってね。


あとで台所に行くよ。手伝いよろしく。」


「かしこまりました。それでは皆様、こちらへ。」



と、爺がみんなを部屋へ連れていく。


さて、俺も着替えてから向かいますか。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ