表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/41

ep.1

これはまだものがたりの序章です。

ゆっくり楽しんでください。


では、どうぞ。


目を覚ますと辺り一面真っ白な空間。


見渡す限りの純白で、自分の存在自体も霞んでしまいそうな。


そんな場所。




(この場所、魔力が活性化している・・・。)


魔法の源となる、「魔力」。


視認は出来ないが、肌がピリピリとする感じは間違いはない。


学校で何度も体感してきたことだ。







(俺、やっぱり死んだのかな・・・・?)


記憶ははっきりしてる。


俺は学校で、あいつらを助けるためにあの魔法を使った。


禁じられていた魔法を。








(あいつらはちゃんと助かったかな?)


気になるのは、自分が助けようとした人たちのこと。


楽しいとき、辛いときもいっしょに過ごしてきた仲間のこと。


もう少ししたら、同じ高校にいって、


もっともっと魔法の能力を高めるつもりだったのに。


もっともっとたくさんのことを学びたかった。


もっともっとたくさんあいつらと遊びたかった。


でも、俺はもう・・・・











「お前はまだ死んでない。」




ーーー!!


どこからか声が聞こえる・・・。







「お前には力がある。」




力?


俺にはそんな誰もが羨むような力なんてない。







「それはお前が気づいてないだけだ。」






・・・・・


もし力があったとしても、もう俺はあの場所には戻れない・・・。






「それはお前の本当の思いではないだろう。」






本当の・・・思い?





「お前はどうしたい。」





ーーー俺は・・・





「お前は何を望む。」





ーーー俺はもう一度・・・。







「あの場所に戻りたい。


あいつらともう一度一緒に生きたい。」






「それには相応の対価、重荷を背負うことになる。」





「それでも構わない。」





戻れるならば、


俺はどんな苦難も乗り越えよう。


どんな運命も受け入れよう。


どんな使命も請け負おう。





「その覚悟があるならば、文句はない。


お前には私の全てを受け継いでもらおう。」




・・・全てを?



あなたは一体だれなんだ?




「今は答えることは出来ない。だが、名を明かすことはできる。」




名を明かす?








「もう一度聞こう。お前に全てを背負う覚悟があるか?」





・・・・・・


もちろんだ。




「よかろう。ならばお前が受け継ぐその名は・・・。」







『天導』







「この名の重みはきっと後に分かる。それでは行こう。


我が後継者よ・・・。」








こうして俺の第二の人生が始まった。






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ